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入り口を抜ける

さて
マレー半島を駆け足で北上してきた
そして今日
あっという間にマレーシアを抜け切ろうとしている

今日ミニバスに乗りタイへ
二人と待つハジャイへと向かう




マレーシアの国境が見えてくる
出国審査の為にバスを降りる

一番最後の順番
パスポートを見せる
名前を見て話しかけてくる
人の良さそうなおばさんだ


「ケイヨウ?コヨウ?」


イミグレーションで名前を呼ばれる
ちょっとドキッとする
何を言われるのか
少し肩に力が入る


「ケイヨウです」
「ケイヨウ」
「何でしょうか?」


意識して何も意識していないように答える


「日本語で『ハロー』は『おはようございます』よね?」
「は?」


拍子抜けしてついつい聞き返してしまう
もう一度聞かれて一気に緊張が解ける
そうしたら知っている単語を矢継ぎ早に喋ってくる


おはよう
こんばんは
ありがとう


楽しくなってきて
そういえばマレー語頑張って覚えたじゃないか
今までメモがマレー語として役に立たなかった
遂に使うべき所


スラマッ パギ
スラマッ プタン
トゥリマカシ


うんうん
おばちゃんも笑顔になって答える
同じ部屋の中にいたおじちゃんも
話に入ってくる


「じゃあ『私の名前は~です』って日本語で何ていうの?」


教えてあげると
ちょっと待ってと
目の前にあったイミグレの時に書かされる
申請の紙に書き出す

書き終わると名前を訪ねる言い方も聞いてくる

周りを見ると
もう誰もいなくなっていて
ミニバスの周りで明らかに僕を待っている


うーんひっかかっている訳ではないんだけれども
どっちかというと絡まれていて

でも悪い気はしない
今までこんなフレンドリーな検査官に出会った事が無い


「日本人の友達がいてね。今度絶対に日本に行きたいの」






マレーシアの終わり
独りでの旅の終わり


この一週間は本当に刺激的だった
劇的な一週間

オセアニアの生活からアジアの喧騒へ突入
三人での集団行動から独りでの単独行動



大変だった



という事もなかった

沢山の刺激がマシンガンのように向こうからやってきて
休む暇も無い
沢山の出会いがあって
独りで黙っている時間も殆ど無かった


本当に想像していたよりも
ずっと誰かと話し続けていた気がする

そこには色々な人達がいた



恋にわずらう人
寂しがり屋な人
出稼ぎに来ている人
いつも同じベンチに座って道を眺めている人
レストランで親を手伝う子供
世界を回って自分のゆっくりする場所を見つけた人




沢山の人とすれ違った
その旅に正面見て挨拶が出来た気がする

このゴミゴミと
街に収まりきらないように
人で溢れ返っているアジアにおいて
それがまず始めに出来た事は本当に自分にとって良かった






国境を越えて
タイへ入る


ハジャイはそこからまた一時間程走って着いた

そこにはまた違った世界
全然読み取る事の出来ない文字



鉄道の駅で
また違ったような
もっと蒸し暑い感じのする陽射しの中
そこで声を掛けられたおじちゃんと
ひさしの影に隠れてタイ語を教えてもらいながら待っていた

向こうの方から
オセアニアでの二人の格好からはまた違った
アジアの空気に溶け込んだ
随分とラフな格好をした二人がやってきた



タイのハジャイ
アジアでの久し振りの再会





これからまた新しいスタートだ



アジアのもっと奥へ
ユーラシア大陸の

その入り口を抜けようとしている



20091026.jpg


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出会いの種類

其処彼処が腐って痛んでいる板張りの部屋
電気も無い
鍵も無い
ただファンが回っている
そんな部屋で目を覚ます

そこは
第一次世界大戦時の
満州の奥地の住居みたいな
そんな宿

廊下はどこも音がなり
不思議な匂いが立ち込めている


20091025-2.jpg



入り口は規模のわりにお寺みたいな
重々しい大きな朱色の扉が
その中にはエントランスがあり
そして上半身裸のおじいちゃんが
写りの悪いテレビをつけっぱにして寝ている



マラッカでボックスに教えてもらった
兎に角安い所
7リンギットの宿



昨日は夜遅くの到着だった
本当ならそこから宿探しをしなくてはいけないので
そんな時間に新しい場所へ行くのはナンセンスだが
ボックスにある程度情報を得ていた自分は
その時間についても戸惑う事無く
そして迷う事無くその一番安い宿を選択し
そこに泊まった

他の宿は12リンギットや15リンギット
飛びぬけて安い
意気込んでそこに入っていくが
さすがに安いだけの理由がそこにはあった

夜電気が全く届かない部屋は
間違いなくこの旅の中で一番最低ランクに位置するだろう
そういう直感をみんなに信じさせる確信が持てる
そんな場所だった

確かにボックスが言っていた
あくまで安い所を求めている人
そして薦めていながら自分で綺麗では無いと言っていた
正直だ
そしてこれは確かに
どんなに謙虚めにみても綺麗とは言えない
いやむしろどこをどう謙虚に見ればいいのかわからない

タイムスリップしたような間隔になれるかもしれない
ミュージアムでわざわざ再現するような
そんな時代物の宿だ



そんな宿の中には落ち着く場所も無く
起きてすぐに待ち合わせ場所へと向かう



実は昨日の夜
そこに荷物を置いた僕は
散歩をしたいというよりもそこの空気から逃れるように
街へ繰り出した
そこで一人の青年に出会ったのだ


泊まった所のすぐ近くのベンチで
やっと使えるようになったi-pod touchを使ってネットをしていると
ライターを貸してくれないか
といって声を掛けてきたインド系のマレーシア人がいた

彼はやはりここで沢山の観光客の友達を作っていて
ボックスと同じように
沢山の連絡先と今度は写真を見せてきた
そして僕のカメラで撮った今まで行った所の写真を見たいと言う

そうやって随分と夜遅くまで話し合った
ここで出会ったのは運命だね
君にも妹がいるのか
僕の妹もニュージーランドにいるよ
ニュージーランドにもいったんだ
奇遇だね
僕がペナンでの最初の友達だなんて最高だな
このコーヒーのみなよ
もう友達じゃないね
兄弟だ

そうやってどんどんとテンションが上がっていく
マラッカでの気持ちの高揚がまだ続いていた自分は
それにのめり込んでいく

話が進んでいくと
自分はアパートを持っているし
是非うちに泊まりにきたらいい
お金はいらないよ
今までの友達もみんな泊まっていったんだよ

さっき見せた日本人の彼も
先月二週間家に泊まっていったし

もう宿決まっちゃったのか
そうかそれは残念だ
じゃあ絶対に明日から
だって僕達は兄弟じゃないか

じゃあ明日車で迎えに来るよ
昼にここで待ち合わせよう



何とも有難い話だ
タダよりも強いモノは無い
そして何よりただ安いだけで決めたあの宿から変える事が出来る


始めはただベンチに座って話をしていた

ただ
どうも怪しい
兎に角スキンシップが激しすぎる

帰り際に歩き出すと
やたらと兄弟
といってハグしてくる


別れてから宿へと戻る


そして話し込んだ割には
少しざわついた気持ちで真ん中が窪んだベットに
壊れてしまわないように気をつけながら横になる

そのざわつきはなかなか心から離れない
それはその人の事なのか
それともただこの宿のせいなのか





そうやってあまり寝付けないまま朝を迎えた
ただ気がやっぱり重い
コミュニケーションを取った
けれどもその後味が
きっと自分のせいなんだろうが
マラッカとのギャップを感じて重い

宿のせいにも出来るが
やっぱりそれだけでもなさそうだ


待ち合わせ場所に向かう足取りも重い



待ち合わせ場所でネットをして時間を潰していた
頭の中は今日何処に泊まるか
どうするかを考えていた
ぼーっと画面を眺めていたら
尚吾からメールが来ていた

実は延泊してまだペナンにいるという
そして今日の昼に経つという


ペナン


ペナンってここじゃないか
もう12時まであと15分だ
すかさず携帯を掛ける



二人は僕が泊まっている
すぐ裏に泊まっていた

入っていくと白い壁に
きちんとベットが並べられ
室内にシャワーまでついている
随分と広い部屋だった

今の自分の宿を思い浮かべて失笑する


久し振りの二人は
なんだか逆に白くなったみたいだ
ただ自分が黒くなっただけかもしれないが

荷造りに忙しく
そして話したい事が一気に押し寄せて
なかなか順序良く話せないまま
バスはやってきて
いつ出発するかはわからないけれども
すぐに追いつくよ
そういい残し
二人はタイへ向けて出発して行った



久し振りの会話が何かを動かした

そうだ悶々と考えていてもしょうがない
ここでくすぶっていてもしょうがない
前に行く自体に
今の自分には意味が存在しているんだ

少し長めにペナンに滞在しようと思っていた
でもそれはマラッカにいた時の自分だ
そこにこだわる必要は無い

明日すぐに出発しよう



チケットを探す作業を始める
そしてバスのチケットを
結局一番安かった
二人が泊まっていたホテルで購入する

もう一度銀行でおろすつもりだったリンギットは
今財布の中に7
宿代を払うとちょうど無くなってしまう
そうしたら今日の夕食と明日の朝食を我慢しなくてはいけない

まず昼の時間だったバスの時間を
朝一番に変えてもらう
そうすれば一刻も早くここを去る事が出来
そしてリンギットを使わなくて済む

そして我慢を選択するか
宿代をどうするか

その時には既にインド系の彼の家に泊まる選択肢はなくなっていた

あの宿だ
あの宿はしっかりと管理されている雰囲気も無い
前日の夜もみんな寝てしまって人がいなかった
これからずっと外にいて
夜中に荷物を取りに行って
宿代を払わずに出て行ける事が出来そうだ


しかしそれは何とも後味が悪い
それはやめておこう
ただ頼んでみる価値はあるかもしれない

なんて言っていいか分からないが
とりあえず当たって砕けてみよう


そう思って宿へ向かい
しどろもどろ事情を説明する
困った顔をして

そうか金が無いのか
うーんだったらしょうがない
そのまま荷物置いておきなさい

自分で言っておいて
信じられないくらいあっさり了解が出た

これで結局ペナンに二泊して7リンギットだった訳だ



ここまで来て
朝までのモヤモヤがやっと晴れ
意気揚々と待ち合わせ場所へ向かう

インド人の彼がやってきて
いつも通りコーヒーをおごってくれる

そして事情を説明し
あとせめて一週間はいたらいいよ
兄弟なんだから
タダでうちに泊めてあげるんだからいなよ

そう言い寄る彼を押し切り
ペナン島を回る気力もお金も無く
通りを忙しく駆け回る原付に
隣で騒がしくお酒を飲む欧米人を世間話を聞きながら
夜中まで時間を潰し
そしてまたあの電気の無いベットへと向かう




今日はあんなベットでもよく寝れそうだ



20091025-1.jpg


島へ

行きにも使ったバスターミナルにやってくる
そこでまた例によってバス会社との戦いが待っている
まず一つに声を掛けて値段を聞いてみる
クアラルンプールまでは12.20リンギット

ここではカウンターにも紙にも値段が書いてある


そうか正規の値段というのが
一応あるんだな


ちょっと面倒くさがる
自分の気持ちが顔を出しそうになるが
ぐっと押し込んで交渉してみる

しかし向こうは
これはもう政府に決められた値段なんだと
一歩も引かない


じゃあとその場を離れて他の場所へ行こうとするが
向こうは引き止めない


本当にそうなんだろうか


別の所に声を掛けてみる
そうしたら12リンギット
紙にはやはり12.20と書いてある

特別にディスカウントだよ
だからいいよね

確かにディスカウントは存在した
そしてどこにもすでにカウンターに値段がかかれているのを
みてしまっていたので
それは本当に特別に安くなっているような気がして
それでいいような気がまたしてくる

話が進んで
彼が紙に書き出そうとする





今度は自分の頭の中で戦いが始まる
それでいいのか
まだ二件目だぞ
そこの壁を回って向こう側に
まだ見ぬ会社が並んでいて
そこが安かったらどうするんだ

そこまで考えて
ボックスが言っていたバス会社の名前を思い出す
そこは間違いなく安いからそこを探しなと


結局踏ん張ろうとする自分が買って
もうチケットに書き込んじゃってるよって
泣き顔になっている彼の顔に
申し訳ないと思いつつ
そこは断固として拒否する顔を示して
そこを去る


どうやら宿の雰囲気で
感覚がまったりしてしまったらしい

気を引き締めてそのバス会社を探す


円形になっている建物をぐるっと回ると
一番最後にそのバス会社があった


そこに聞いてみると
やっぱり12リンギットだという
交渉しなくてはいけないのか
それともやっぱり12が最低なのか

そう思ってカウンターをよく見ると
10という数字が見える
それを指差してこれは何だと訪ねると
それは今すぐに出るバスの次のバス
一時間半後に出発するやつだ
それなら10でいいよ


迷わずそれを購入




旅をしている
そう旅人には金はないが時間だけはある

よく学生の時は時間はあって金は無い
会社員になったら金はあるけど時間は無い
だから学生の時はお金を借りてでも遊べ

って週活の間なんかは良くそんな話が飛び交う
それを思い出す

それはまさに時間は金であって
時間のある旅人は
それによってお金を節約できる
お金を得るって事にもなるんだな

そんなふうに一人ごちてベンチに座り
マレーシア人と何とかコミュニケーションを取ろうとするが
うまく通じずも
なかなかちぐはぐな会話を楽しみ
その彼もクアラルンプールに行くらしく
バスの値段を聞くと12.20だと言って
何となく得した気分になって
もう一方ではさっきのバス会社の彼に申し訳無く感じながら
待ち時間を過ごした


20091024-5.jpg









クアラルンプールでのバスの乗り継ぎ
そこでのバス会社との戦いも
もう慣れたモノで
15分もかからずにディスカウントをゲットし
上手く乗り継いで
夜にペナンへ向かうフェリーが出ている
バターワースに到着する


少しフェリーがあるかどうか心配だったが
15分のフェリー
たった1.2リンギットという値段
その情報から
きっと市民の移動に密着したモノだと踏んで
それなら夜遅くまでやっているだろう
やってなかったらやってなかったで
そこで寝て待つぐらいの覚悟で行った

そうしたら読み通り
まだやっていて
ゆうゆうとチケットをチケットを購入して待ち場へ向かう
現地の人しか見当たらない

待ち時間も無く
ゲートが開きフェリーに乗り込む
充分のベンチが設置してあったが
目の前にある手すりから見える
向こう岸の光に吸い寄せられてその傍まで行き
リュックを下ろす事も無く
手すりに寄りかかって光を眺めていた


20091024-3.jpg



動き出すと
重なり合う手すりが叩き合う音が響きながらも
余り揺れる事無く前に進んで行く

向こう岸には
沢山の光が直線に並んでいる
その光を受けて
夜の空よりもさらに黒く
島が陰になって存在を示している


光が近づいてくる
その光の輪郭を見せてくる


一人の子供が走って手すりにしがみつく
そして光り輝くその先のモノへ好奇心の眼差しを向ける

たまにひどく揺れ
手すりが大きな音を出すと
びっくりして飛びのく
そして目を丸くしてこっちを見る

両手を広げて
俺じゃないって意思表示をすると
また安心して手すりにしがみつく

大きな音がするとまた飛びのく
そしてまたこっちを見る

冗談で手すりをがちゃがちゃとやると
やっぱりお前かぁ
というように人差し指を向けて
笑いかけてくる

そして一緒に手すりを動かしながら遊ぶ



それに飽きると
また二人で向こう岸を並んで眺める



もう随分とやって来ている
すぐ目の前だ




だんだんと人が集まって
自分達の後ろに列を作り出す

子供は一番前を誰にも譲らない



そしてゲートが開かれると
一人走り出して
誰よりも先にペナン島へと繰り出す

誰よりも早く
少しでも長く

このペナン島を満喫せてやろうと
その子の好奇心がそうさせているみたいだ


それに負けてられない


重いリュックを背負いなおして
その子の後を追う



20091024-4.jpg


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Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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    旅の日記はなかなかリアルタイム更新とはいかないが、twitterならなんとか、、

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