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いざ、

20120227










ゲルマン民族ばりの大移動

南米大陸の大西洋側から一気に太平洋側に迫る
3000キロの怒涛の移動である


目的はただ一つ、












アコンカグア登攀











なるべくでも早く
アコンカグアのお膝下、アルゼンチンはメンドーサまで

余所見する事無く








サンパウロからいざ行動を始めた僕達は
まずブラジルとアルゼンチンの国境である
フォスドイグアスへ向かう

しめて16時間


そこから二度目になる煩雑な国境越えを済ませ
因縁のプエルトイグアスへ

色々あってもう二度と戻ってきたくない
そう思っていた街にまたとんぼ返りするなどとは
思いもしなかったが

心の中はそんな事を気にかける余裕など無かった




ここからブエノスアイレス経由で
メンドーサに向かう予定だったのだが
バス会社の並びを歩いていると
そこでなんとメンドーサという文字を見つける

ここからメンドーサまでの直通便を発見
しめて36時間で925アルゼンチンペソ(約200ドルちょっと)
時間も価格も今までとは比べ物にならない程の横綱級


しかし、毎日ある訳では無いというこのバス
それが今夜だというではないか

なんという巡り合せ、という事で購入
そういうふうに考えてしまうのは
きっと気持ちが前のめりになってしまっているからだろう



勢いで購入したはいいが
実は僕達は早朝4時にフォスドイグアスに着いている

バスの出発は夜10時


僕達は警備員に嫌な顔をされながらも
17時間、何処にも行かず
プエルトイグアスのバスターミナルで延々バスを待った


20120227 (1)






総移動時間16時間と36時間でバスに52時間
待ち時間も合わせたらなんと69時間という
人生最大の移動劇


それでも気持ちを保てたのは
この最後に乗った36時間のバス
『ANDESMAR』が最高に居心地が良かったからだ

噂に聞いていた実は快適な南米のバス
中にはステーキやワインまで出てくるというのだが
まさにこれはそのバスだった


人生で初めてのバスでの機内食
朝昼晩三食バッチリついているし
椅子は思いっ切り倒れるし
車掌さんのサービス精神は目を見張るくらいで
さらには修学旅行みたいなビンゴ大会まであった
(ちなみに懸賞はワイン)


20120227 (2)


ハッキリ言って登山の前に
超長距離バスで椅子に座りっぱなしで
足と腰に良い訳がないのだが

無事にメンドーサに着いてバスを見送る時は
なんとも寂しい気持ちになった


20120227 (3)


















さて、散々身体を怠けさせて来たのである
登山に向けての覚悟どうこうの前に
普通に身体を動かしたい気持ちで一杯になっている

そういった意味では
意外に登山前の超長距離バスもアリかもしれない




僕達はバスターミナルにいた
ある客引きのお母さんの宿に決めた


とても元気で愛想の良いお母さん

同時に少し太り気味の
お母さんよりも英語が堪能なお兄さんに声を掛けられた
そっちの方が幾分か安いが
何だかお母さんのキャラクターに惹かれた

いつもなら最安値を狙ってきていた愛二と僕には
かなり珍しい選択だったが
二人とも同意見でお母さんについて行った

お母さんのキャラクターに加えて
きっと気分的に山に向けて変なリスクを負いたくない
という気持ちがあったに違いない






勘は見事に的中し
宿にいたお父さんも本当に良い人だった

大量の荷物が運び込まれるのを想定して
今回は相部屋では無くダブルの個室をとったが
その部屋も広くて洒落ていて
出発前のシビアになりがちな時間帯も楽しむ事が出来た
















気合いの入った移動のお陰で
僕達は想像していたよりも随分と早く
メンドーサに入る事が出来た

ただ、運の悪い事に
僕達が着いた2月27日はアルゼンチンの祝日らしく
勇んで街に飛び出して登山用具レンタルや
入山許可証を扱うオフィスまで赴くも全てオヤスミ

折角だから山に登る前に景気付けをしようじゃないか
という事で街を夜まで散策してみても
やっぱり閑散としていて残念な事になってしまった


と、いう訳なので

通常2日は余裕を持って全ての準備を済ませる所を
僕達は1日で済ませなくてはいけなくなった
折角早めに着いたというのに
















愚痴を言っている暇もあるわけでは無い
僕達は次の日朝一で目星を付けていたレンタル用具店へ

お店の中に入ると所狭しと登山用具が置かれている
それを見ていると気持ちはドンドンと吸い込まれていく


20120227 (8)


ディスプレイされた物達はパッと見、とても小奇麗で
どうも激しい登山に僕達を支えてくれる
頼もしい相棒には見えないのだが

深みに進行していく気持ちが
段々とその物達を使って登山をしている
自分達の映像を作り出してきて
いつの間にか気持ちの高揚はピークを迎えている


20120227 (7)


アコンカグア登山の為に
用具をレンタルしたい旨を伝えると

1階の物が所狭しと置かれている販売エリアから
3階の少しスペースのあるレンタルエリアまで通される

その差別感が僕の気持ちを余計に刺激する



20120227 (5)




















アコンカグアに挑戦する

これはどうやらかなり恵まれている事らしい



ネットで軽く調べてみると
やはり海外登山という事自体が難しいという
何よりもお金がかかるし、、そして時間もかかる

登山は天候に左右されるので
タイミングも重要になってくる


それを全て加味すると
数々の運をモノにしなくてはいけない

いくらなんでも運が全て重なるまで待つ訳にはいかないし
タイミングを見計らった所で
海外なのだから簡単に動けるものでもない

その運の部分をある程度お金でカバーする訳だ



アコンカグアに関して云えば
まずは南米までの飛行機代だ

それから大金をはたいて登山をするのである
当然登頂したい

その為にはベストのシーズンを選ぶ必要がある


アルゼンチン政府はそこの所よく解っていて
登山シーズンの夏、入山料の値段設定を三段階に分けている
ベストシーズンは1000ペソ
ローシーズンはその半額以下の350ペソで行ける


ここでも大きく差が出てきてしまう





登山記などを見てみると
一人軽く100万以上はかかるみたいだ

それで登頂できなくて
何度も挑戦している人もいた

大学や社会人の山岳部ですら
海外登山は何年に一回の大イベントなのである




















そんな中で

果たして僕達は大丈夫であろうか
いや、可能不可能という話と共に
申し訳無い気持ちになってもくる




正直、本格的な登山は初めてである


2年前にネパールでアンナプルナをトレッキングした
というのは二人の中でも大きな出来事であった

実際今回のこの話に食いついたのも
あの時の景色や経験があったからに他ならない

でも、あれはあくまで『トレッキング』であって登山では無い
あの時は4150mのベースキャンプまで行っただけだ
今回はベースキャンプをまさに拠点にして
7000mまで登ろうというのだ

規模が違う




登山に行く事になってよく二人で話し合う事がある


「アンナプルナに行ってきたって
 何だかでかい事をしたように振舞ってきたけど
 本当に恥ずかしい、、」

「今、その時のブログを読むの辛い、、」


荷物を持って登山した、
その事が人生で初めての経験だったから
とんでもない『登山』をしたつもりになっていた

でも、今アコンカグアの事を調べたり
実際にこうしてレンタルしにきていると
本当に小さな世界でモノを語っていたと実感する



アンナプルナの時背負った荷物など
たかだか10キロ弱である

しかも途中途中山小屋があって
そこのベッドで寝泊りまでしていた



その時は、それで大いに辛かった



しかし今回は30キロくらいの荷物を背負っていくのだ
そして暖かい部屋のある山小屋など無い
全てテント生活である







まず、こんな事に驚いている事自体
僕達は完全なる素人というのを
恥ずかしげも無く晒している訳であるが






実際、レンタル用具店の店員も呆れていたに違いない


タイヘイ氏に予め貰っていた
持ち物リストを見つつ頼む

彼等も呆れたのか
向こうからこれが必要じゃないか
というような事を言ってくれる

その度に

「そ、そ、それは一体どういう目的の物でしょうか??」

という有様である


20120227 (4)






結局バタバタ

一度レンタルを決めたあとに


「あ!あれも、、」


というのを繰り返した


20120227 (6)






用具に一喜一憂して
またレンタルスペースに貼られている
沢山の写真を見て興奮して

あっという間に3時間くらい経っていたような気がする



20120227 (9)




















そうして出来上がった山盛りの荷物





ここに大量の食料がさらに加わる




山の上にスーパーがある訳も無く
必要な食べ物は全て自分の手で持っていかなくてはいけない

これがまた重い




山に入る時間が短ければ短い程
食事の回数は減るのだから
当然持ち物も減らす事が出来る

しかし、平均で2週間の登山
そして僕達は素人であるから
それ以上の速さでは登る事は不可能であろう

さらに天候によって左右されてしまうので
余分に食料も持っていかなくてはいけない
























そうして前日の夜、僕達のダブルベッドの上には
本当に山盛りの物達が積み上げられた


慣れた旅のパッキングとは違うので
あーでもないこーでもない

そうやっているとあっという間に夜中の1時を回っている


朝このメンドーサから登山口まで行くバスは
早朝6時前に出発である

状況も一日でバタバタで準備したので
ハッキリとは分かっていない
4時半くらいに起きよう

と、いう事は既に三時間睡眠を切ろうとしている





仕方が無いといえば無いのだが
一日で強引に全ての準備を済ませて行こうとしている事自体
やっぱり無謀な素人の結果であろうか



20120227 (10)














結局僕達がベッドについたのは2時を回っていた


人生で一番重い荷物になったバックパック
多分40キロ弱はあったのじゃなかろうか

二人で40キロでは無い

それぞれのリュックが、である





果てさてどうあがいてもあと数時間後には出発である





きっと前日の夜は興奮して
何が何だかわからないかもしれないなあ

そんなふうに想像していたが
そういう事にはならなかった


僕達は急いで眠りにつくのである






一体どんな気持ちがあったか

多分、寝不足で行く事に対する心配


いや、朝ちゃんと起きれるかの心配をしていた様な気がする




20120227 (11)













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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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