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前へ

景色はどんどんと変わっていく
前へ進むそのスピードは日本では考えられないくらい
オーストラリアの大陸のど真ん中を真っ直ぐ進んで行く

日本から持ってきてもらった地図帳を眺める

そこには
昔社会の時間で習った
気候の分布が


オーストラリアには沢山の気候分布がある
温帯や熱帯
それに響きが懐かしいステップ気候に砂漠気候

僕達が今目指している
オーストラリアの一番のメインイベントでもある
エアーズロックは砂漠気候

昨日まで温帯気候にいた
そこからステップを経て
砂漠まで


真っ直ぐ進む道
ただひたすらに
そうして行くと昨日までの景色
窓からの景色はあっという間に変わってしまう


20090930.jpg



みんなでいろいろと話していて
実はあまり写真を撮っていない
そんな中尚吾が
今のうちに写真を撮っておかないと
全然変わってしまうなって

そうまさにその通り
今見えている外の景色は既にだだっぴろい
大地が地平線を背にただ続いている
その真ん中を走っている

そこには水分の抜け落ちた背の低い
草木が今日の強い風にあおられながら
何とか真っ赤な土の上に立っている

今日出発した場所は
まだオーストラリアの沿岸の都市
その中の一つアデレード
公園が多い街として知られているだけに
周りに沢山の緑の葉を蓄えた木々に囲まれていた

そこから半日
もう回りは赤の世界だ



今砂漠へ向かおうとしている
日本には砂漠は無い
何となく昔から砂漠という言葉に強く惹かれていた
それはすぐ近くに存在しない
環境も距離も
日本から随分と離れた場所にあるもの

だから
鳥取砂丘
先に行った友達に
なんでもないただの砂が積まれた山だよって
そう言われたって
日本三大がっかりだなんて言われたって
どうしても興味が奥底にあって
日本の中にもある辛うじて砂漠を感じさせてくれるだろう場所
そこにどうしても行ってみたかった事がある

子供心に
その好奇心が想像力が
砂漠という言葉に随分とのめり込ませていた

何か御伽噺の中にあるもの
自分とは全く関係のない所に存在しているもの

時代は地球環境の危機を叫ぶ時代になる
そうしたらまた砂漠という言葉が
自分の前に踊りだして


その砂漠へ今まさに向かおうとしている



そこまでがステップで
どこからが砂漠で
そんなのよくわからないけれども
間違いなく外の景色は
彩るものを減らしてきて
数少ないもので構成されてくる


今日泊まろうとしている所
クーバーピディ

そこはオパールの採掘で世界的に有名で
そして日中は兎に角暑く
日が暮れると寒くなる
だから人々はオパールで空いた地中の穴を
家として今でも利用して住んでいるという

まさに砂漠にある街
気候分布ではステップ気候みたいだが
その受けるイメージは
自分の好奇心と昔ながらの興味に答えてくれるものだ


街の至る所にある人工物は
風にあおられた赤い砂埃によって
赤く錆付き
視界はその色で霞み
人々はする事も無く
色んな所に座って街を眺めている

街に入るとまさにそういう人達が
街の角に円を作っている
犬までぐったりとそこに横たわっていて

ただそういう人達は
今までオーストラリアで見てきた人達とは全く様子が違う
その肌は黒く
目と口は大きい
ただニュージーで見たマオリとは違う
身体はそこまで大きくない
むしろ細く小さく見える

それがまさにアボリジニーだった

オーストラリアの真ん中
そこはアボリジニーの特別地域として指定されている
まさにそこに入ってきた証だ
そしてそのアボリジニーの聖地として存在しているのが
エアーズロックだ
そこに近づいているという事


その街は確かにオパールの採掘の為の
大きな機械と
積み上げられた赤い土
それによって裏付けられているが
世界中に轟く街
世界のオパール産業の中心とまで書かれた
街の入り口の看板は
それを冗談だと思わせるように錆付いて
表面は霞んでいて
そして街もひっそりと
砂漠の中に燦然と輝く街というよりは
砂漠に包み込まれた
忘れられた街のように見える


20090930-2.jpg




日が落ちると全く回りは見えなくなって
どこまでが街で
どこからが砂漠で
どこからが空で
どこからが自分達のいる広場なのか

全部が一緒になって真っ暗になって


そこのどこからか上の方から
水が降ってきた



明日はこの真っ暗な先
その先に聳え立っているだろう
大きな岩の麓まで行く


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グレート

オーストラリアには沢山のグレートなモノがある
兎に角その面積は大きいから
そんな大それた名前をつけても
妙に納得がいってしまう


その中の一つ
グレートオーシャンロード
海沿いの道がひたすらに続く場所

そんなの日本にも
日本海側にだって
北海道にだってあるけれども
きっとオーストラリアのやつはその規模が違うんだろうな

何てったって
グレート
ですから


地図で確認する
オーストラリアの下の縁のほんの少しの所にある
けれども錯覚してはダメだ
縮尺は常に小さい
わかってはいても
何回も見ていてはいても
どうしてもまだなれない
オーストラリアの大きさ


そのグレートオーシャンロードは
250キロ程続いていた


一度尚吾と北海道をツーリングした時行った
北海道を回るライダーの中でも有名な道
オロロンライン
そこは日本では有り得ない程道が真っ直ぐで
信号もガードレールも無い
そんな道が海のすぐ傍を走っていて
そこをバイクで突き抜けると本当に気持ちが良くて
随分と記憶に残っている

その道の距離は



30キロ



本当にスケールが違う


当たり前のように信号は無いし
曲がり道ですら無い

延々走り続けて
車窓から見える景色はそれでも大きいから
雄大に変わっていく
山から海へ
そして崖まで


そこには沢山の見るポイントがあって
何度も降りて見に行った


風は冷たい
駐車場から海の方へ歩いて行くと
大きな海にぶつかる
この海の向こうは南極
南極からの風は本当に冷たい

その風と波に削られて
沢山の岩が大地から切り離されてもなお
なんとか踏ん張って海の上に立っている

その景色は力強く
海と大地の戦いが
荒々しさが
目から耳から伝わってくる


20090929-1.jpg



その力を頂くように
さらに前へと突き進む

前へ前へ


そう何故なら
僕達はメルボルンで一週間と少し車を借り
その車でこの大きな大陸を縦断するつもりだからだ

アデレードまで行き
エアーズロックを見に行き
そしてケアンズまで


5000キロ


季節も景色もどんどんと変わっていくだろう


まさにオーストラリアを駆け抜ける
これからの
きっと過酷な車の旅

海を背に

反対側の海へ向かって突き進む


もう一つの街

オーストラリアの首都を決める時
二つの大きな都市が争った
それがシドニーとメルボルン

両方とも歴史大きさ共に
オーストラリアの二強で申し分が無い
随分と争っていたみたいだ

結局決着がつかずに
両方の都市の距離の間を取って
新しい街キャンベラを作った


シドニーは確かに知名度に見合う
今まで見てきた都市の中でも
大きな広がりを持っていた

沢山のビルと
重厚な歴史を持った建物と
沢山の物を抱えた街だった

人口も今までの都市とは違う
沢山の人が忙しく行き交っていて




メルボルンはそういうのとは趣が違っていた


20090928-1.jpg



確かに道は広く
沢山の人が歩き回っている


僕達が泊まった所が
少し郊外にあったのも関係あるのかもしれないけれども
沢山の小さな可愛らしい店が
軒を連ねている

家々も
小さな玄関の横に
少しイギリスを思わせるようなフェンスがしかれて
道路に面した窓から中を覗くと
厭らしくない小振りなシャンデリアが光っている



マーケットが開かれると言うので
久し振りに朝の散歩を兼ねて歩いて行ってみた
そこには懐かしい雰囲気が漂っていて
沢山の人の声が飛び交っている


20090928-2.jpg




街中には
通勤の前なのか
むしろもう行く気がないのか
スーツを着た人が道に広げられたテラス席で
出されたコーヒーを飲みながら
昨日の夜の雨があがって
すっきりとした空気の漂う道を眺めている
そんな景色が本当にあちこちにある


駅の方まで歩いて行くと
さすがにビルが密集してきて
騒がしくなってくる

でもそれは日曜日
街角で演奏する太鼓叩きの二人組み
向こうではイベントがあるのか
サンバの陽気な音が
喧騒を嫌味の無いものにしている


駅のすぐ前のビルから
狭い路地へと入っていく
さっき入ったチャイのお店のお姉さんが教えてくれたポイント

そこには
これまた小さな店がビールケースを
ひっくり返して席をつくり
そこへ自慢の料理を出したりしている

狭い道には
沢山の匂いが競い合って
その中で色んな関係をもった人達が
思い思いの話をしている

一生懸命紙に殴り書きをして
たまに空を見上げる
細身のパンツを穿いて少しゆったりとしたアウターを着ている
イギリス風の青年


20090928-3.jpg



その上には
いつの頃出来たのか
抑え目の装飾に身を包んだ証明が
長い時を経たと感じさせる黒さを纏って
ゆるくみんなの頭を照らしている


20090928-4.jpg



人を探すタクシーも
人を運んでいるタクシーも
そこではスピードを緩めて
クラクションも鳴らさずゆっくりとした速さに合わせる




メルボルンはすごく人を見れる街だ



大きくはあるけれども
そのスピード
その構成要素
それが人の大きさで積み重ねられている
その組み合わせが見通せるような

そういう優しさを持った街に思えた



20090928-5.jpg

タスマニア

タスマニアの旅も今日で終わる


白く立ち込めた
時間と共に
ただ過ぎていくだけの土地

それだけを通り過ぎて
ただ尚吾と同じく年だけ取って過ぎて行く
それだけだと思われた

そんなタスマニアは
そうはさせないといわんばかりに
最後に太陽を見せてきて
周りの景色を変えて見せた



けれどもニュージーみたいな
大自然
オーストラリアのイメージ
大きくどうしても辿り着けない
絶対に敵う事が出来ない自然
そういう姿はそこには無いように思われた


そのに並んでいる木々は
ニュージーの時に比べて小さく小ぶりな感じがして
地面から太い幹が伸びているが
その幹の地面のすぐ上の所から
枝が地面を這うように横に伸びている
上の方の枝はさらに上を目指すというより
地面の方につられている

少し向こうには
そのまま枯れてしまって
横に倒れるというより
膝が折れてそのまま倒れてしまったような
そういった木が車の横を何も語らず通り過ぎていく


何かその人生の中に大きなピークを迎える事も無く
むしろそれ自体に何も意味を見出さず
長くゆっくりと生を全うして
静かに沈んでいくような

何かタスマニアを象徴しているような木が
ただ広がる芝生に
ぽつぽつと座っていた


きっと自然の奥底に入っていけば
その生命力
感じる事が出来るのかもしれない
でも見渡す自然は
やはり静かに過ぎて行く
生と死の躍動が極端に小さな
落ち着いた場所に思えた


天気のせいでも
僕達の廻り方のせいでも
あるかもしれないし
ないかもしれないし
でもそれを感じた事は間違いない

そしてそれを感じるのは
今日で最後
新しい情報をタスマニアで得るのは今日で最後
だからこれが自分の中での
タスマニアの結論で間違いないだろう



ここはオーストラリアなんだけれども
オーストラリアでは無い感じ

次はメルボルンへ
何となくオーストラリアへ戻るような感じ



島で祝う

タスマニアの地の旅は
やはりレンタカーの旅になった

土地の半分弱が世界遺産地域に指定されている
その殆どは自然に囲まれた場所
交通網もしっかりと整備されている訳ではなく
いろいろと回るにはやはり車が一番という訳だ


タスマニアの一番の都市
島の右下に位置する
僕達が降り立った町ホバート

そこから車を借りて
ぐるっと一周するプランだ


まずは西海岸へ行き
内陸の世界遺産
その中のクレイドル山
ダヴ湖を訪問する



ただ


ニュージーに引き続き
タスマニアにも重く白い雲が立ち込める
そしてやはりそこからは雨が落ちてきた

僕達の旅は
もうこれからずっとそうなんじゃないかと思わせる

もともと持っていたタスマニアのイメージは
大自然
世界遺産にも指定されるくらい
その自然を山の上から一望したい

でもそれはニュージーでもそうだった
まさかこのタスマニアでも叶わないのか



出発してからすぐに噂の大自然に入っていく
山々は緑が濃く延々と向こうまで見通せる
近くに視点を移すとその緑のままの
生命力あるれる木々が生い茂り
その間からまさにジャングルから聞こえてくるような
鳥達の甲高い声が響いてきて
道を見たことも無いような動物たちが駆け抜けて行く




という事は無く
山に入ると
低く立ち込めた雲はすぐ傍まで
やってきて
すぐ先も見えない危険な道が続く
そのわりにには車の窓から見える景色からは
白にくすんだ枝のさきっちょしか見えない

これが自然なんだけれども
なんだけど
こんなのばっかりだと流石に気持ちも下がってきてしまうが
好奇心からくる期待も磨り減ってきてしまう

自然の驚異を見せ付けられると勝手に思っていた
どちらかというと時間とリンクして
ただ過ぎていくだけ
その時の分だけの疲れを纏ったというような景色


西の基点となる町クィーンズタウン
ニュージーにも同じ名前の街を訪れて
そんなちっちゃな事で親近感が湧いて
何気ない期待をしていたけれども
その町は
まさに地方の小さな小さな町で

昔に作られた小さな町
世代前の経済構造で作られた町
炭鉱があったのか
ショベルカーが何かを掘っているオブジェがある

町の目抜き通りと思しき通り
その通りには
まだ五時を過ぎたばかりだというのに
一つも開いていない
開いているのは地元のスーパーだけ

そこのウィンドウには
沢山の張り紙がしてあって
この町の唯一といっていいんだろう
シアターの紙が張ってあって
今月のラインナップが書いてある

そこにはハリーポッターの絵があって
最新作が一体いつのモノなのかわからなかったが
そこには日付が書いてあって


7th Oct
2:00 pm


どうやら月に一度しか上映しないらしい
しかも時間もしていらしい

自然にも町にも
何か寂しさの吹き抜けるような
取り残されたような土地





そうやって
過ぎていった

その次の日には世界遺産を訪れる
そこでは少し晴れ間を覗かせる
今までとは全く違った姿を見せて

光が当たるとやっと本当の姿を見せて
でもすぐに雲がそれを覆い隠し
また殻の中に閉じこもって行く


そんな中
尚吾の誕生日の日を迎えた

一体どうしようか
祝うべきだけれども
この状況でどうすべきか
ニュージーの時から何となく考えていた

まずやっぱり物ではないな
ただでさえ荷物を減らそうっていう時に
しかも自分で本当に選んで買ったなら自分で責任を持てるけれども
人から貰う物は嬉しけれども
なかなか捨てづらい物だし
しかもこれから二年弱
渡された人間が目の前にいるわけだし

物では無い
じゃあ今一番欲しい物って何だろう
自分でも今一番欲しい事
されて嬉しい事

間違いなく生活の向上

衣食住が
こっちに出てきて一番困っている
基本的な事

荷物のケアをしなくてよくて
みんなで美味しい物を囲んで
楽しい食卓を
ちょっとしたビールと一緒に
食べ終わったら
暖かい部屋で下らない話をしながらお酒を飲んで
フカフカのベットで寝る


普通に今日も車で寝るつもりで
自分で自分の誕生日を
ケンタッキーでひっそりと祝おうと思っていた
そのつもりだった尚吾を
隠れて取っておいたバッパー宿に連れて行き
そして隠れて買っておいた
いつもスーパーで涎を飲み込みながら通り過ぎていた
まるまるのチキンをレンジでチンして
ビールも箱で買って
ピザやサラダまで
そろって食卓を囲んで
そのあとゲームとかしながら遅くまで笑いあって
フカフカではなかったけれども
スプリングのついた毛布付きのベットで
久し振りに足を伸ばして眠る事が出来た


尚吾はきっと喜んでくれたと思う

きっとこんな寂しい所で誕生日を迎えるなんて
いやそれもまた一興かもしれないけれども
でも暖かさもやっぱり欲しているだろう

それは旅の期間ずっと欲していると思うし
人を思う気持ちは日常よりもより強いだろう
そして誕生日となれば


自分の大事な人がいる日本から
遠く離れた
自然に囲まれた小さな町で
せめてもの暖かさを


その日の夜のビールは本当に久し振りに美味しくて

尚吾の誕生日によって自分も
その暖かさにいる事が出来たっていう事で



長い長い疲れに包まれた自然の中に
過ぎた時の分だけ埃が積もっているような町

そこで祝った
暖かい誕生日の光は
冷たいひんやりと真っ暗な中に
小さく灯った蝋燭の火の様に
強くは無いけれども
優しく大事で
その分だけより暖かく感じられる光だったと思う


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Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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