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日本語のおじさん

宿を出てから三つのアイテムを手に入れた

警官から渡された2,000キープというメモ帳
日本語のおじさんから得られた
ビエンチャンにあるというもう一つのバスターミナルに
そこまでのトゥクトゥク代50,000キープという情報


情報を集める為にまだまだ日本語のおじさんと話さなくてはいけない

三匹の猿
見ざる言わざる聞かざるじゃないが
読めない喋れない聞き取れない
ラオ語が全く分からない三人のSALでは
まずこのおじさんを頼っていくしかない


頼るとは勿論その話にのるという事ではない
日本語が話せるなら
要求の遣り取りの中で沢山の情報を得ていくのだ





まずはパクセー行きのバスがあるというターミナルの存在の確認だ

本当にそうであれば探すものが一つ増える訳だ
順序もそこへ行く方法を探すのが先になる

そしてもう一つ
警官にこのターミナルからパクセー行きのバスがあるかどうか
事前に聞いていた
警官はメモ帳を指しながらあるあると頷いたのだ


持っていた地図を取り出して日本語のおじさんに見せる
そのバスターミナルは一体何処にあるのか聞いてみる


こちらの考えを伺うようにずっと顔をみていたおじさんは
初めてそこから視線を外して地図を覗き込む
そうしてある一点を指す

そこには確かにバスターミナルの案内があった
全くの嘘ではなさそうだ


とりあえずもう一つのターミナル情報のとっかかりは出来た





いつの間にか日本語のおじさんはまたも頭をこちらに向けて固定し
そして新しい数字を口にした

ここまで行って
そこから長距離バスが出ている
それが180,000キープ
そこまで私が50,000キープで連れて行くって


前日に道端で客引きにあい
その人に次の日パクセーに行くと告げると
バスは180,000キープだと言っていたのを思い出す
どうやらそれは本当だったらしい

ただその人はとても混んでいるし
今日買っておいた方が安心でそして安く買えるんだよ
そうやってやっぱり強く押してきた


まだ十分ではないが
別のターミナルから出ている可能性は出てきた
そこまでの行き方も本格的に探さないと行けない






そこまで一通り考え話し合って
ここらで窓口に確認してみようと歩き出す


そうしたら逃げられると思ったのか
まず初めの値下げが行われた
日本語のおじさんが後ろから
40,000キープを叫んでくる

一度に10,000下がったのだ
しかもこっちが何も提示せず自ら
これは相当高い額を掲げている可能性がある



強い冷房が狭い窓口から漏れてくる
その中で僕らの顔を一瞥し
観光客だとわかって少し面倒くさそうに顔をしかめ
手に持っていた書類に目を戻す制服を着た40代の女性
多分英語は通じないだろう

まず姿を見て安心する
制服とその態度は公共機関に働く者である事を示している
制服は勿論そうだが
冷たい態度は彼女にとって
観光客が極上の商売相手で無い事と
ただ自分の使う言語が通じない面倒な相手である訳だ

制服であるから
市内をしっかりと回るシティバスの存在と
ここの場所にシティバスが出入りしている証明でもある
だったらもし別のバスターミナルへ移動する必要があったとしても
シティバスが使える可能性が出てきた


英語でここからパクセーまでの長距離バスが出ているか尋ねると
明らかにパクセーという単語にだけ反応して首を振る
確かめるためにもう一度パクセーと言う
その女性はもう殆ど取り合わない感じだ

もうその女性には僕達は顧客ですら無くなった訳だ


地図を取り出して日本語のおじさんが示した
別のターミナルを指差してパクセーと言ってみるがもう取り合ってくれない
どうしようか
そう思って何となく後ろを振り返ると
例の日本語のおじさんの顔にぶちあたってびっくりする





40,000どうだこんなに安いぞ
そんな得意げな顔をしている

こっちはシティバスの存在をほぼ確信したので
トゥクトゥクの値段にはもう用は無い

今すぐ行くのか
今行くのか
行こう行こう

それだけを連呼する
シティバスにある欠点は時間だ
終電があるかもしれない
それか別のターミナルだった場合に乗り継ぎで
向こうでバスが無い場合だ

ただ今まだお昼だ
そして僕達は急いでいない
そしてラオスではバスという移動手段は重要だ
他にほぼ選択肢が無い
そんな市民も使う筈のバスがこんなに早く終わるとは思えない
それに終バスの時間までもう時間が無いと嘘をつけばいいものを
そういう事も一言も言わない
それは裏返せばまだバスがある事を示している



値段を連呼する日本語のおじさんに
シティバスがあるかどうかを聞いてみる
そうしたら日本語なんだろうけれども
何だかよく分からない単語を並べだし
ごにょごにょ言って
最終的に私あんまり日本語わからないから
と言ってしまう

確かに日本語のおじさんに分が悪い質問をしたが
そんなに分かり易い反応をされると逆に
おじさんの商売の心配をしたくなってしまう

もうここに別のバスターミナル行きのシティバスがある事が
皮肉にも日本語のおじさんによってほぼ確実になってしまった



もうこれは何を聞いてもしょうがない
大体の事は分かった
後はこの地図を持って停まっているバスの運転手に
しらみつぶしに聞きまわるか
ベンチに座ってバスを待っている人に聞いて回ろう

そう思って歩き出す
そうしたら懲りずに日本語のおじさんがついてくる
値段を連呼しながら


このまま来られたら集中も出来ないし
何かの妨害にも合いかねない
強く言ってやろうと
さっきの警官のメモ帳を取り出して
あそこの警官が2,000キープでパクセーまで行けるって言ってたんだけど
そう言ってみる

そうしたらそのメモ帳を手に取って
信じられないような顔をしてまたこちらを見る
こんな金額は有り得ない
そうわめくように言う

だって警官が言ったんだけど
そうしたら
あそこにいる人でしょ
とターミナルの入り口にいる警備員を指差す

そうじゃなくて交差点の警官
そんなについてこれるんならじゃあ今から一緒にその警官の所に行こうか


日本語のおじさんは
さっきから横についている仕事仲間の方を向きながら
手をその交差点の方にひらひらさせ
今の警官は何も知らない
全然何も知らないんだ
なんて履き捨てるように言い出した




本当にわかりやすいおじさんだ




さっきまで何としてでも顔から目を離さないようにしていた
それが警官という単語に弾かれるように反対側を向いている

これでもうついてこないだろうな



ひらひらさせている手に握られた警官の手帳を取り返して
バスの方へ向かう




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
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