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救われる景色

ラオス第二の都市パクセーはさらに何も無かった
ビエンチャンはラオスの首都で間違いなかった訳だ


交通量だけは大きい都市を思わせる
ただ広い道に車線は描かれていない
横断歩道も無い

この国は右車線の筈だ
だから渡ろうとする時は左を確認し
そして真ん中であろう所までいって右を確認すれば渡れる筈だが
その先にまた左を確認しなくてはいけなかったりする
四回確認しなくてはいけない事もある


20091112-9.jpg



でもそんな街にも観光客はやってくる


それはアンコール朝の世界遺産
ワットプーがあるからだ




疲れきった身体は
一日休んだといえどもなかなか回復しなかった
それとラオスの空気感にまだ慣れていなかったのもあるだろう
すごく腰が重い

前回カンボジアを訪れたアンコール朝の遺跡群
あそこの感動は自分にしっかりと植えつけられている
ここのアンコール朝は果たしてどうなのか
腰が重い分どうしても比べてしまっている自分がいて

写真を見ると
どの写真もほぼ同じアングルで
そして同じ一つの建物を写している

もしかしたらこの建物がぽつんと一つあるだけなのかもしれない
そう思ったら本当に行く気が込み上げてこない



ただそれで行かなかったら
あのバスでやってきた意味がなくなってしまう
ただ堪えただけだ
勿論現地の生活を感じる上では大きな衝撃をもって自分の心に刻まれたが

逆にそれがあるからより感動がひとしおかもしれない

さらにここに居たとしても
特に何かが見つかるとは思えない
街を回る滞在日数も限られているのだ



何とか自分の気持ちを仕向けて重い腰を上げた





パクセーにあるといっても
すぐ歩いて行ける訳ではない

パクセーからミニバスに乗りメコン川沿いまで
ボートで川を渡り
そこからまたトゥクトゥクに乗り継いで行かなくてはならなかった


20091112-7.jpg



あんなにビエンチャンで頑張ったのだが
その村にはバスすらなく
何とも悔しいがそこは頑にはねつけてもしょうがないので
乗って行く事にしたのだ

いや多分気合いの問題だったかもしれない




ワットプーは小高い丘のようなものを背にしてあった
カンボジアでもそうだった様に
遺跡は随分と崩れていて
修復作業が進んでいた



そんなワットプーは



やはりカンボジアの遺跡と比べると
随分と小ぶりなものだった




幻滅をする訳でもないが
しっかりと浸って感動する訳でもない

暑い日差しの中
兎に角足を前に出す事だけを意識して遺跡へ向かう


修復作業をする
大きな笠を被った数人がいる
そこには似つかわしくないヒップホップの音楽が
ラジカセから流れている
作業をしている人にカメラを向けると
調子良く笑顔で答えてくれる


20091112-1.jpg



暑い


兎に角暑い


日差しを遮る物が何も無い
恨めしそうに天を仰ぐとそこにはやはり太陽があって
こっちを刺してくる

何をどうしても太陽からは逃れる事は出来ない

諦めるように視点を下げてくると
遺跡の背後にある丘が見えてきた

その麓
自分の足元から伸びる石畳の先に
上へと伸びる階段が見えた


20091112-2.jpg



寂しく草が生い茂るだけの大地に取り残された遺跡
その場所から
何か別なものを求めて
そして何とかその場所から脱する為に
吸い寄せられるようにその階段へ向かう




階段の下には小さな祭壇みたいなものがあり
線香がまだ煙を昇らせている

その煙の先には
アンコール朝の遺跡の特徴である
急階段が伸びている



登るには随分と体力を必要としそうだが
上には木々が生い茂り
日陰が作られている
そこからの景色も
もしかしたら心を落ち着かせてくれるかもしれない

下に居てもすぐに返りたくなってしまうだけだ
意を決して階段を登りだす




階段は想像以上に厳しい
木々は想像以上に疎らだ
数段登るとまた日差しの降り注ぐ石畳が続く
うな垂れながら
あとからあとから溢れ出てくる汗をどうしようもなく
そのまま垂れ流しながら
がたがたの石畳を進む

下から見上げて
頂上だと思われる所まで登っても
さらにその先に階段が続く

その繰り返し
上へ向かえば向かうほど勾配は厳しく
そして階段の踏み台はどんどん狭まって
足を横にしないと登れない




そうやって辿り着いた先に寺院があった


20091112-6.jpg



今まで見た写真には勿論載っていなかった
下から見上げてもそれを確認できなかった

沢山の木々に囲まれて
ひっそりと
下にあったものよりもさらに小ぶりな建物が
人一人やっと通れるような小さな入り口から
黄色い布を羽織った像の顔が
疲れて身体の動きに合わせて大きく動く視線によって
現れたり隠れたりする


20091112-3.jpg



そこに吸い込まれるように入って行く

中はひんやりとしていて
熱くなった身体を癒してくれる


元々狭い空間は
崩れかかった石が迫ってきてもっと狭くなっている
その中に三体の像に守られながら大きな像がこっちを向いている




周辺には現地の人が涼みに集まっていて
思い思いの所に座り
世間話をしている


20091112-4.jpg



その先に広がる大地が目に飛び込んでくる


期待していた以上の景色がそこに広がっている


20091112-5.jpg



木や大地の力に押し上げられて
平行を失った石畳の中から
手頃な一つを選んでそこに腰をかける

その先には生い茂る木々が少し晴れ
枝の枠が作られたその中に
ラオスの大地の絵が据え付けられている


先が霞むほどよく見渡せる
その真ん中をさっき渡ってきたメコン川が
大地と戦いながら曲がりくねっている




ずっとそこに居た


この景色を見れただけでも救われた

何もないようでいろいろあったラオス
その土を今こうして俯瞰している



明日からタイへ戻る




20091112-8.jpg


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
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