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半ベソの客引き

僕達の目の前には普通に人が出歩いている
その先は見えないけれども
少なくともロータリーくらいは警官も数が居て大丈夫そうじゃないか
今僕達はロータリーの入り口のすぐの所で足止めを食らっているのだ

意を決して政府公認ガイドの網を振り切る事にする
流石に大きなリュックを持ち歩くのははばかれたので
ゴウ君とマミちゃんに荷物を見ててもらい愛ニと二人様子を見に行く

そうすると懐かしい客引き達がすぐに寄ってきた
タクシーでいくらミニバスでいくら
忙しく話してくる
ピックアップトラックは無いか聞いてみる
そうするとあるとやっぱり忙しく言う

調子がいい客引きの言う事だ
まだ全然信用出来ないけれども
あると言った手前どう出てくるか試す価値はある


さっきの政府公認が言っていたシュムリアップまでの相場
タクシーが一人600バーツなんていうとんでもない額
バスなら250バーツくらいでもあるという

まずは一番僕達の懐まで食い込んできたナイナイの岡村似の客引きに
値段を聞いてみるとタクシーの値段しか言わない
しかも250バーツだという

こんなリスクを背負って同じ値段なんて意味が無いじゃないか
高すぎると叫ぶとまずは200バーツまで下げてくる
というかピックアップトラックはどうしたんだ

そしたらトラックなら170バーツだ
友達のトラックだっていう
問い詰めるとどうやらちゃんとトラックは存在しているみたいだ


じゃあ一先ず戻って相談


ゴウ君とマミちゃんはもしそれに乗れるなら安い方がいいと了承してくれた
ならばまた行って戦いましょう
荷物を背負う
獲物を逃すのを恐れたのかいつの間にかすぐ後ろに岡村がいてびっくりする
そしてピッタリくっついて歩き
タクシーで行くならすぐに手配できる200バーツで行こうだなんて言ってくる
その後ろから政府公認ガイドが危険だからバスに乗るんだって
ただただ同じ言葉を繰り返している

さっきの交渉の所に連れて行かれるのかと思ったら
そこにトゥクトゥクが待っていた
そして乗り込む
これで乗り場まで行くという
値段を聞くと一人20バーツだという

訳が分からん
日本語でついつい叫んで大きなジェスチャーと共に
そこに背を向ける

10バーツに下げてくる
でも振り向かないで去ろうとしたら結局フリーになった


走り出すと街並みが見えてくる
そこには前回もあった平屋建ての家々が続いている
懐かしい景色
そしてピックアップトラックが二台見えてきた
数人がそこに荷物を積んで乗り込もうとしている

ただトゥクトゥクはそこを通り過ぎる
何でか聞いてみたらあれは満席だなんて言う
そんな訳ないじゃないか
全然嘘をついている
こいつはあんまり信用出来ないかもしれないな

そう思ったら少し進んで何でも無い所に停まる
そして降りて前を指差して
警官のチェックポイントがあそこにあって
もしピックアップトラックでいったらあそこでお金を取られる
タクシーなら取られない
今からすぐにタクシーに乗って行こう
250バーツでいい

前を見ると確かに白バイがいるけれども
休憩でただそこにいる感じだ
しかもお金を取られるって言ってる意味が全然分かりません
ていうかタクシーの値段戻ってるし
向こうは一応慌てる素振りをしてこっちをドサクサに巻き込もうとしているのだが
全然演技が下手糞でむしろ冷静になってしまった
しっかりと問いただそうとすると
新しい車がやってきて
シャツにサングラスをした二人組みが降りてきて
よし俺らの車に乗って行こうなんて言う
こいつらがグルなのか全くの別なのか分からないが
みんながみんが好き勝手な事を言う

来た方向を見るとトラックが見える
そこまでもう直接行ってしまおうと思っていると
今度は警官がやってきてみんなに注意をする

岡村はどうやら本当に慌てだしたみたいで
すぐにトゥクトゥクに乗り込む
新しい登場人物が多すぎる
ここは戻った方がいいと感じて
戻ろうという岡村のトゥクトゥクに乗り
今来た道をまた戻る

そしたら岡村がトゥクトゥク代を欲しいと言ってくる
俺は運転手に払うお金が無い
どうしたらいいんだって
そんなの知るかちゃんとフリーだって言ったから乗ったんだ
そうしたらブツブツ言いながら外を見る


さっきの場所に戻ってくる
周りの客引きが笑っている

降りてもう政府公認のバスに乗って行くと言い残して
歩き出そうとすると
すかさずすがってくる
タクシーなら200バーツでいい
でも170バーツで話をしていたじゃないか
だから170じゃなきゃ駄目だ
そう言ったら
わかった170バーツでタクシーだ
そうしたらすぐに行ける

岡村は顔を真っ赤にして言いのける
そしてすぐに冷静になったのかよく見ると目が泣いている
ただここでこっちもハイそれで行きましょうとは言えない
畳み掛けるように言う

チェックポイントなんてあっても払いません
警官には払いません
ガソリン代や高速代なんていうのも払いません
170以外は絶対に払わないからな
そして岡村が運転しなよ

一度言ったからにはもう岡村は断る事が出来ないようで
すごく不本意な顔で動きが鈍いが
すべてに一応顔を縦に振る


一番初めに交渉したホテルの前の車が停まっている所まで行く
交渉が成立
荷物をトランクに詰める

ただすぐに出発すると言っていた車はすぐにはしなかった
僕達は近くのベンチに座って様子を見る
そしたら岡村の周りに仕事仲間らしき人達が集まってきて
会議みたいなのが始まった

そして岡村が仲間に怒鳴られている

ただでさえ小さい岡村はもっと小さくなるが
頑張って言い訳しているようにも見える

気が付いたら周りはいなくなって岡村は独りになった


20091127-5.jpg



その姿は何とも悲しげな感じで
言葉が分からない僕達にも
彼が客引きとしてやってはいけない値段を豪語してしまったのが読み取れる


意を決して僕達の方へやってくる
出発だ
一人170バーツというのを確認し合う
四人で680バーツ
それを別の男を指差す

どうやら岡村は運転しないらしい
客引き専門だった訳だ
なのに値段交渉に失敗したんならそれは仲間に総叩き遭ってしまうわな

そしてその後に100バーツなんて言う
仲介料をくれって言い出した
そんなの払う訳が無い
そうしたらもう破れかぶれになったのか
1ドル
20バーツ
最終的に貸したボールペンまで持っていこうとする


俺はトゥクトゥク代も払えないじゃないか



彼の最後の言葉



半ベソの岡村
周りの仲間達はその様子を見て笑っている

タクシーが走り出して
笑顔でバイバイを言うと
苦笑いで一応手を振ってくれた



20091127-2.jpg


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
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