スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

感動すべきと感謝すべきと

アンコール朝遺跡を廻るツアーの最終日
四人で廻る旅の最終日
それに相応しく荘厳で意味深な表情を見せてくれる
アンコールワットから昇る朝日を見に

前夜は今までを試すかのように
深く語り合い深くお酒を入れ
身体が現実に戻らないまま朝の五時に宿を出発する

意識はまだ何処かに飛びがちだ
夢見心地の少し現実逃避した幸せかぶれの中にいる

でもこれが最後だ



カンボジアでの
四人での旅最後の朝日




そんな大事な時間
しっかりと忘れ物をしてきてしまっていた
必要なアンコールワット入場券を忘れてきてしまった事を途中で思い出す
チェックポイントに行くが全く融通が利かない
ゴウ君とマミちゃんを乗せたトゥクトゥクはあっという間に走り去る
僕達のトゥクトゥクは今来た道を急いで駆け戻る

さっき出発した時には星がしっかりと煌いていたのに
もう先の空は明るみだしている

愛二にみんなに申し訳ないとは思いながらも
何だか見れないんだったらそれまでの運だったんだな
そんなふうに妙に悟ったようなボヤけたような空気の中に意識はいた

運転手の日本人ガイドも何とか間に合おうと
がたがたの道を思いっきり飛ばす
その度に僕の意識を起こすように身体が宙に飛び上がる


アンコールワットの敷地内に滑り込んだ時には
もう随分と明るくなっていて
同じく朝日を見ようとする観光客の姿は殆ど見えない



急いで堀の橋を渡り
入り口の門を潜り抜ける
そこには隠れていたみたいに沢山の人達がいて
それを黒く佇む石がしっかりと外界と遮断している


20091130-2.jpg


朝日を見る絶好のポイント遺跡を正面に左側の池の前
前日に二人に告げていた
そこには前回は無かった椅子を並べて朝日が昇るまでのもどかしい時間を
ゆっくりとコーヒーでも飲んで待つ為のプラスチックの椅子が並べられている


沢山のカップルが老夫婦が家族が何の繋がりも無いツアー客達が
椅子に座ったり間を縫って池を眺めたり座り込んで眺めたり


徐々に明るくなってくる空
いつものように朝が向こうの方からやってくる


20091130-4.jpg


そんないつもの運動をしている太陽と僕達の間に
僕達よりはずっと長生きをしているアンコールワットが
特別なのはこの場にいる僕達だけだ

この場所が特別なのは
この場所にいる僕達がいる事だ

あとは毎日のように繰り返される荘厳な日常

感動すべきは朝日でもアンコールワットでも無く
僕達がやってきてこの場を共有している事
感謝すべきが朝日であってアンコールワットであってこの景色だ





二回目のアンコールワットからの朝日

確かにこの同じ場所から朝日を待って
何かを感じようとして考えていた気がする

でも今心の中にはその場面しか浮かび上がってこない
どうしても色褪せてしまう心の記憶の絵
はしっかりと描かれた輪郭だけ残ってしまって
慎重に色分けされた塗りの部分は違いが飛んでしまっている


結局考えていた事は自由に形作る事が出来ると共に自由に離れて行く事も可能で
考えを維持しようとしてもしょうがない
考えの基のそれぞれのピースを大事に仕舞って置く事だ


20091130-3.jpg


だから初めての人だって
二回目の人だって
気に入ってもう何度も訪れている人だって
ここにはいるかもしれなくて
みんながみんなアンコールワットから昇る朝日を待って
その瞬間と過程に一生懸命身を浸そうとするんだろう

いやだからまずは考える前に浸らなきゃいけないんだろう


20091130-6.jpg


朝日が昇るまでただただ待ち続ける

そしてやはり延々と繰り返される運動は期待通りに
アンコールワットの背中から太陽が静かに顔を出す






ただ流れる時間は厳密には同じ時間だけれども人々はそれぞれの家路に着き始める
同じ日常の運動がこれからも続いていくのに
太陽はやはり昇り続けアンコールワットはそこに居続ける
日常の中では朝日とこれからの時間に差は無いのだけれども



20091130-7.jpg




でも僕達にとっては特別な日が時間がやってきた事を意味していた




ゴウ君にマミちゃんが経つのはもう一時間しかない
一緒に屋台へ向かい焼きそばを買って食べようとするが
バスの時間が早まってせかされる

急いで食べてもそれこそ味気ないので
結局食べずに二人はトゥクトゥクに乗り込む


こんなに意味のある旅が
こんなに意味のある朝日が昇ったのは
まさに二人のお陰で

二人の乗ったトゥクトゥクは忙しく宿を出る
目の前の凸凹道を大きく揺れながら進む
突き当たる大通りで勇んで左折する

ずっと手を振っていた姿は見えなくなるまで見えた



次はきっと日本で


20091130-8.jpg





宿に戻ると日本語ガイドが今日が遺跡券の最終日
何を見に行くか尋ねてくる


もうそんな事をしてもしょうがない
意味がないとでも言うように断り




部屋に戻ってベットに倒れこむ



コメントの投稿

非公開コメント

main_line
main_line
Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
LAN Twitter
    旅の日記はなかなかリアルタイム更新とはいかないが、twitterならなんとか、、

     → follow me on Twitter

関連日記

共に旅立った同志達のブログ

sallan

I.G.
http://salig.blog37.fc2.com/

SHOGO
http://salshogo.blog37.fc2.com/


共に旅をするパートナーのブログ
ばーちーの、ちるり旅
http://jstyle623.blog129.fc2.com/

最新日記

 → check my all posts

カテゴリ
本 (0)
UAE (4)
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新コメント
SAL
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。