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手紙

タイのバンコクでアイスコーヒーのある自分と向き合う時間を見つけてから
移動して新しい街へやってくると自然と探してしまうカフェ
このホーチミンシティでも一つそんな時間を提供してくれる場所を見つけた


宿と同じブロック
反対側の公園と面した所にあるパン屋

スタッフがみんな笑顔で迎えてくれる
トップの教育や信念がすべての人に行き届いている
そんな印象だ

人が来ると必ず笑顔でドアを引いてくれる
スタッフはただ料理や飲み物を出すだけじゃない
来たばかりなら会話を邪魔しないように
帰り支度をすれば一言二言会話をして
最後に必ず

see you tomorrow

と言う
びっくりするお客さんは
でも笑顔を見てみんな笑顔で返す

見ているとそれがきっかけなのか常連客が沢山いるみたいだ
また来たよとかまた来るねとかそんな遣り取りがよく見られる
連絡先を交換する人も何人か見た

そんな僕達は今日二度目
やっぱり覚えていてくれたみたいで笑顔で迎えられる


僕達はそんな所に気分を良くして沢山の物を準備して持って行く
移動が続いて最近溜まっていたやりたかった事をごっそりと
ここなら全部最高の形で作り上げられる気がして

まずはパソコンを持って日記代わりのブログを
写真の整理もしなくてはいけない
ネットも出来るので東南アジアを抜けてこれから東アジアへ向かう為の情報収集
日本から持ってきてもらった本も読まなくては


そんな中でもまずは昨日買ったポストカード


手紙を書かなくては







手紙なんて一体今までどれだけ書いてきたんだろうか
しかもポストカードなんていう形なんて一枚も書いた事ないんじゃないか
それは大げさかもしれないけれど書いた記憶はすぐには思い出せない
ネットや携帯が発達した現代ならそんなに珍しい話でもないだろう

旅をしていたってこんなにパソコンやネット環境が整った世の中で
手紙なんていうのは一体どこに存在意義を求めればいいのだろう

少しロマンチズムを求めて何かの記念日に
特別な時にという印象が強いがそんなのも特別な時にしか活躍しない分
どうしても力が入りすぎる感じが敬遠されがちなんじゃなかろうか

手紙を思うとどうしてもネガティブな観測しか出てこない


ただ旅と手紙のセットは何故か僕の中におぼろげにあった
何故だかわからないがきっと自分の通った軌跡が一同に会して部屋一面に貼られる
そこに僕が作り上げた世界地図が現れる
それは勿論送った相手の部屋に出来るのだが
その映像を思い浮かべると何とも自己を素晴らしく満足させてくれる
そんなもんだったろうと思う


大学の時にたまに行っていた定食屋さん
カウンター10席ほどの狭い店だったが
小さな面積の壁一面にまさに所狭しと
世界中の紙幣が貼ってあったのに圧倒されて好奇心をずっと刺激されていた
殆どそれを見に行っていた節がある

ただ紙幣の場合は
少しでも無駄無く行きたい貧乏旅人には少し厳しい

勿論手紙も買ったり送ったりお金がかかるのだが
ポストカードは表にその国の今の姿を写し裏に今の自分の姿を落とし込める点で
まさに僕が通った場所と時間を記してくれる歴史の道標になる


旅は全く違った場所を通って行く
それは日本でも違った時間に違った場所を通って行くのは変わらないが
旅はそれらの違いの差異がとても大きい
差異が自分の足跡をよりよく映し出してくれる

凸凹が小さな道は足跡を見てもなかなか道の起伏が見えてこない
大きな起伏がある道なら足跡の形の違いで紆余曲折の軌跡が一目瞭然だ

だからこそ旅のひとつひとつ足跡をしっかりと残しておきたくて
手段として手紙を選んだんだろう


カッコよく言えばそんな理由になると思う





そうやって書き始めた手紙
飽きっぽい僕が今までよく続いているのは
勿論日本に戻った時に一面に飾った世界地図を見たいという願望もあるのだが
それとは違って別の想いが生まれてきたからだ


それは手紙は君あってそして僕あっての物だという事
そして想像以上に時間をかけて作り上げる物だという事


文章にしても会話にしても改まった場面ではどうしても肩に力が入ってしまう僕は
手紙を書く時はいつも下書きをしてから書き出す

真っ白なノートを目の前にして相手の事を考える
じっくりと
まずは最近の僕の事
そして君の今を考える
書き出すと自然と今という時期からリンクして過去の同じような時期へと飛んで
君と僕の関係を遡って考える
文面は自然と今から過去へと飛んで

ノートにその想いを走り書きしていると
過去と今の関係性の違いに気が付いてくる
その違いは僕の心を通して現れているのだから
過去と今の僕の違いがそこで炙り出されてきている


この時点で僕の考えの変遷と君との関係を今一度再確認する事が出来る
この人は一体僕にとってどういう人なんだろうかという事が
そして君と居た時間は過去の僕で
手紙を書く事が過去の僕と対面する事も繋がる


旅においてその意味はさらに強くなる

今君はすぐ近くにはいない
考える時間は山ほどある
僕という人間は多くの刺激を通って消化不良になりかねない

僕と僕の周りにいる沢山の人間との
日本にいて当たり前に成りかねない関係と向き合う事が出来る


真っ白だったノートはもう一面真っ黒だ
汚い走り書きの上ボツになってぐしゃぐしゃになった文字達
四角く囲まれて矢印で移動させられている文字達
そうやって吐き出された頭の中でごちゃごちゃになっている今昔の想いが
文字に乗って整理されていく

時間をかけて試行錯誤の上
今現在の君と僕の地図が出来上がる
何処に君がいて何処に僕がいて




せめて旅の間は手紙を書き続けていこうと決心した

自分と向き合う意味において
そして日本の時に培った沢山の人との時間を整理する為に







地図が出来ると今度は真っ白なポストカードと向き合う



頼んだアイスコーヒーは中に入っていた氷がもうすっかり溶けきっている
薄くなったコーヒーを一口飲む



一度置いたペンを再び持って


いつもの気合を入れる


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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