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山と谷


今日こそは水上マーケットへ向かわなくてはいけない
早起きをしなくてはいけない


前日久し振りに飲んで
いやそんなに久し振りでもないのか
兎に角お酒を摂取して遅くに宿に帰ってきた

寝床に着いたのは既に2時近い
ただ朝は6時には起きなくてはいけない


お酒のせいなのか
早く起きなくてはいけない緊張感のせいなのか
ベットに入ってもなかなか寝付けなかった

結局一時間もして
このままじゃあもんもんと考えて結局朝方に寝てしまい
中途半端な睡眠時間の為に一日のテンションが上がらずに終わってしまうか
それとも結局起きれずに終わってしまうか
どちらにしても悲しい結末が待っているかもしれない

それだったらと
最近やる事が溜まってきている
それを解消した方が時間を有効に使えるだろう



そんな感じでベットから起き上がり
結局寝ずに朝まで起き続けた



いつもの失敗パターンなら
朝方極限の眠気が襲ってきて結局少しの睡眠を欲して寝てしまい
さっきの悲しいパターンへと入っていくのだが
そうはならなかった
それ程窓から見えた朝日の景色は平凡ないつもの繰り返しでありながら
その時の僕には綺麗に映った

窓から少しの光が射してきて部屋がぼんやりと明るくなる
外を見ると木々の間からメコン川が見える僕達の部屋の前には
大きなタンカーが日の光を浴びて
黒々とした影を朝靄の漂う川に落としていた

太陽はまだまだ優しい光
川と街の上に太陽が徐々に昇っていく

何だかとても気持ちが良くなって
頭が眠気との戦いからいつの間にか解放された

そのままシャワーへ向かって冷たい水を身体中に浴びると
一気に頭がすっきりした
これであの濃いアイスコーヒーでも飲んだら
今日一日はもう素晴らしい一日を迎えるに違いないのだがな


どうしようか考える
本当にコーヒーを買いに行ってもいいのだが
隣の大きなベットで愛二はまだ眠っている

起こすのもいいのだが
睡眠欲の兎に角強い僕はなかなか人の寝顔を見て
強引に起こす事が出来ない

とりあえずは何か僕の出来る事をしようと考えて
宿のロビーに行き方の確認を今一度しようと考えた
勿論紙とペンを持って



ツアーの話をされて終わるのかとも思ったが
今の僕は気分の良さが心の余裕を作り出していて
いらいらせずに何事も受け入れられる気がした


その想いが通じたのかいつもツアーの話をしてくる人とは
違うスタッフが一人でロビーにいた

Hello. Can I help you?

そう笑顔で言う
昨日教えてもらったカイベー行きのバスターミナルの場所を確認する
すると前日教えてもらった場所とは違う場所を差される

もう動じない
本当にこっちの人達はなかなかぴったり同じ情報を教えてくれない

ただよくよく話を聞くと
昨日の場所は始発の場所で
街中を走っているバスを手を挙げて停めれば
もうちょっと近くから乗れるという事だった

そういう事ならそれで行こう
駄目なら昨日の所から行けばいい


そうして今回のメインの目的
紙にカイベーという単語とそのバスが通る道の名前を書いてもらった



アリガトウを笑顔で言う



なんとも現金で自分で悲しくなってしまうが
全くツアーの話をしなかったそのスタッフを
とても良い人だと思ってしまった




部屋に戻ると愛二が起きていた
とても眠そうな目をしている

愛二のシャワーを待って8時に宿を出る
もうちょっとこの朝起きている満足感に浸っていてもよかったが
水上マーケットはうっかりすると終わってしまうかもしれない
余裕を持って出なくては
そう自分に言い聞かせて出発した




ロビーで見せてもらった地図の記憶を頼りに歩き出す
この街は昨日さんざん歩いたのでもう分かるだろう
そんな自信が歩をどんどん進める
事実そこは既に歩いた道だ

ただ見える景色は朝の景色で
朝の早いベトナムのまさに一番の賑わいが広がっていた

沢山の屋台が
当然フランスパンもある
コーヒーもある

その中で昨日の要領で紙を見せていく
また差される指の先に乗っていく



ただ完璧というものは無くて
ある交差点まで行くと順調に来ていた歩みが止まってしまう
交差点の周辺で聞いた人三人程がそれぞればらばらの方向を指してしまったのだ
一体どうしてそんな事になるのか
道の名前まで書いてあるのに

慣れたといっても流石に一緒になって方々を指されると
とても困ってしまう

とりあえず目の前を走っているバスを捕まえて聞くのが一番と思って
今来た道を少し戻ってみる

そうしたらさっきにも聞いた屋台のおじちゃんがまた指をさした
さっきと同じ場所を指しているが
その先はついさっき聞いた人達とはやっぱり違う

もうしょうがないのでもう一度少し戻って行こうとすると
そのおじちゃんがこっちに来いと手招きをして道を歩こうとする
近くまで行って道案内をしてくれるのだろうか
そう思って一緒に道を渡る

そうしたら一台のバイクの前に立ち止まってヘルメットを付け出した
僕達にシートに座るように促す
連れて行ってくれるのだろうか


浮き足立っていた僕は
まさに足元にあった落とし穴に気が付かなかったのだろう


色んな脇道を通って1分程
あるパン屋さんの前に停まった

屋台のおじちゃんの指差す先にバスの絵が描いてある看板が木に隠れてあった
そこに確かにカイベーの文字が見える
昨日通った道だった
ここに確かに来たかったのだが指差しに乗っかっていたら
いつの間にか別の場所へ行ってしまっていたらしい
人間の記憶に思い込みは本当に当てにならないもので

そうやって自分を笑っていたら
屋台のおじちゃんが手を出してきた

バイクに乗っている時に一瞬よぎった不安
その映像が今目の前に本当にやってきた
その不安
このバイクで送ってもらうのは
好意ではなくてちゃんとしたタクシー扱いになるという事


ベトナムはバイクタクシーが兎に角多い
その訳はバイクタクシーがライセンスとかではなくて
誰もがすぐにやってしまうからだ
屋台のおじさんだろうが
ただ街角でコーヒーを飲んで暇を潰しているホームレスだろうが
買い物帰りのおばさんだろうが
観光客と見て取ると
バイク?
何て言ってくる
そう少し乗せただけで充分生活のお金になるからだ
そしてバイクはベトナム人なら誰でも持っている
開店資金なんていらない
もともと持っている物だから


それをすっかり忘れていたのだ
一瞬よぎった不安
その不安は
流れで乗ってしまった僕達は支払いから逃げられないという事
そして値段を決めていないという事だ

だがなんとしてもここは戦わなくてはいけない
何の躊躇いも無く乗ってしまった自分
愛二にも申し訳無い


とりあえずとぼけたフリをしていると
向こうが苛立ってきて財布からお札を取り出してきた
その額はなんと20,000ドン

これからツアーを断って何とか見つけたローカルバスの旅に行こうとしている
40,000ドンのバイクタクシーの旅を蹴り
4,000ドンでカイベーまで行ける
それに浮き足立っていた僕達に20,000!?


一気に何かが崩れた
間違いなく地に足が着いていなかった
前日から何事も上手く行き過ぎていて注意力散漫だった
そんな僕に訪れたしっぺ返しだ

朝からの気分の良さからの落差が
心に黒いモノを持ち込んできて
それが闘争心にも火をつけてしまった

戦う決心をすると
何とかシラをきるつもりの作戦だったのが
前のめりになってくる

20,000なんて高すぎる
そんなの払えるわけ無いじゃないか

鼻で笑うように言う
そうすると向こうも負けていない
パン屋へのお客さんにも聞こえるように
ベトナム語で騒ぎ出す

こいつらバスの乗り場がわからないかた連れてきたのに
お金を払わないと言い出してきたぞ
そうやってバス停の看板を指し僕達を指す

そんな頼んだ覚えは無いぞ
お金の話もしなかったじゃないか

そんな言い訳は勿論通じないにしても
今は負けじと何かを言わなきゃいけない
といってもベトナム語が喋れるわけでも無いので
日本語でその旨を伝えるが当然理解せず

騒ぎを聞きつけて後ろのパン屋のお客さんが間に入る
おばちゃんは屋台の店主兼バイクタクシーのおじちゃんに事情を聞く

おじちゃんが僕達がやってきた方向を指差して叫んでいるのを見ると
どうやらおばちゃんは何処から連れてきたのか聞いてみたらしい


そうその距離はたかだか一分程なのだ


僕は一体どっちの仲間につくのだろうかとパン屋のお客さんの顔を覗き込むと
さすがにその距離の短さに呆れたのかどうしたものかという顔をしている

しかし愛二の出した財布から20,000ドン札を抜き取って渡そうとしている
いや有り得ない
絶対にここで渡しては駄目だ

おばちゃんの手からひったくるように奪ったおじちゃんに飛び掛り
20,000ドン札を取り返そうとする
勿論おじちゃんも抵抗する

後ろでおばちゃんが何かをおじちゃんに言う
そうしたらおじちゃんが10,000ドン札をしょうがなく渡してきた
ただこんな事で引き下がれる訳が無い
おじちゃんを睨み返す
おじちゃんは何かわめいている
そして立ち去ろうとしている
おばちゃんはほら10,000ドンは返ってきたからと
僕にお札を見せてくる
これで充分でしょうといった感じだ



向こうは騒ぎながらバイクをこの場の気まずさからか
少し前へと動かしてエンジンをかけ走り去った



残った僕は何とも居心地の悪さの中
そこら辺をぶつぶつと歩き回り心を落ち着かせようとする
おばちゃんも気まずそうに何も言わず俯いて自転車で走り去る
10,000!?
僕の不注意だった
今となっては朝の気分の良さは
この落とし穴の為にあったようにさえ思える



程なくしてバスがやってきた
ちゃんとカイベー行きだ

なんだかちゃんとバスが来た事にも無性に腹が立つ



一番後ろの席に座る



頭の中は熱くなっている
けれどもこのままではしょうがない

そう今過去の事に捉われている
悪循環とはこの頭のまま時間が過ぎて新しい選択に向かっているのに気が付かない事だ
それか過去の事に支配されて冷静に判断できずに失敗するのだ

今頭を切り替えなくてはいけない
こういう時に頭をすぐに切り替えるスイッチを持つ事が
日本に帰った後にも言える
僕に培うべき頭の回路だ

実際にこれからバス乗って降りてからボートの交渉も待っている


さてその考え方はどうしたものか




熱い頭で考えようとするとだんだんとのぼせてきて
前日の徹夜も手伝って



バスの揺れの中



眠りに落ちてしまった



20091219-1.jpg



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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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