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言語の力

きっと僕はここで色々な事を感じなくてはいけないのだろう
世界を廻りながら何故この中国をわざわざ特筆しなくてはいけないのか


それは僕のアイデンティティに関わる事だから


こうやってカタカナで書くと随分と大風呂敷を広げて
こんな私的なブログで何を書いてるんだとくすぐったくなってしまうのだが
事実友達と話していても論文を書こうにも議論をするにも
何かと僕はそこに理由を求めようとしてきた節があるのだから
きっとひっくるめてしまえば
それくらいの言葉を使ってもいいような気がする





事実中国に入ってから僕の頭のスイッチは完全に切り替わった感がある


「事実」と書いておきながら全然具体的な説明を欠いているので説明をすると
ベトナムのサパからまずハノイまで10時間かけてバスで戻った
そこから3時間の小休憩の後さらにバスに乗り8時間かけて中国の南寧まで


人生初の中国入り
いや初の中国本土上陸と記すべきなのか


僕の中で中華圏
特に中国と台湾については意識せずとも
どうしても勝手に無意識に頭のアンテナが引っかかってしまって
映像や知識が断片的に子どもの頃から積み重なっている
それはテレビの中でも本の中でも街角でも


そんな中
僕が実際今まで行った事があるのは台湾だけ
台湾の知識は自分の目を通して持っている
しかし中国本土は無かった
なのに台湾と中国は世界的に見てもセットの問題をいくつも抱えていて
海外で片方のニュースだけを聞いてもう片方がちらつかない事は殆ど無い

心の中に払拭しようと思ってもどうやっても拭えない
恋愛の嫉妬心みたいな
いつもちらついてくる影
それが言ってみれば僕の中の中国


しかも近年中国の発展は世界中のどの新聞も雑誌も騒がせるホットな国だ
そんな所に僕の中のもやもやがぐぐっとその領域を広げてきて
ただでさえ中国に対して敏感なアンテナはいつも大忙しだった

なのにどうしても最後まで踏み込めないでいた
台湾と中国の関係の印象はどうしてもまず「対立」が思い起こされて
なかなか飛び込めないでいて


何事も第一印象が大事なのは確かで
その想いがすべての情報に色をつけてくる
影がちらつくのに悩まされながら
さらに何とかリベラルにモノを見ようと勤めていた僕の心も悩ませる

何事にも台湾である事にアイデンティティを求めておきながら
リベラルに立とうとする僕は実に芯の無い
下らないその場しのぎの小さな理屈主義みたいだが
台湾の文化のすぐ側に居ながら比較的思想に色んな意味でフリーな日本に生まれ育った
そんな僕はは世界の凸凹を小さいながら感じ続けてきたと思っていて
出来ればその場の視点ではなくて
平たく同じ高さからすべてを眺めてみたい願望がずっとあった

一体その高さが何処なのか
すべての平均なのか麓からなのか頂上からなのか
それをずっと探し求めていたのかもしれないし
それがこの世界一周に繋がったのかもしれないし




話を元に戻すと
つまりはそうやって何かと頭を悩ませ続けてきた中国に
遂に上陸したのだからこれは頭の中は大変だ


旅をしていてなかなか劇的に国が変わったという実感に襲われる経験は少ない
大陸であるから景色は地続きであるわけだし
国境付近であれば通貨は両方使えたりするし

ただ今回大きな違いがあった


それは中国語だ
それがバチンと僕の頭の中のスイッチを押した


今までの国も言語が変わる事は幾度となくあったけれども
東南アジアはどれも僕の解さないモノだった
中国語というのは
遂に母国語として周りの人が話しているモノが
僕の頭の中にすんなり入ってくる事になる初めての状態

それは劇的な環境の変化であって

ようは僕は海外の全く環境の違った場所を通り過ぎているけれども
それは僕のもともといた日本という箱からはかけ離れ過ぎていて
その場所に居ながらどうしても遠くの日本に居て
体感型の映像を見ている感覚になってしまっている

今や何処に居ても情報が手に入るコンピューター社会
子ども時代の成長を偏らせるゲームによる弊害
というような話ではなくて
単純にコミュニケーションのチャンネルが限られていて
日本に居る時に得られる様な情報しか
こちらに居てもなかなか手に入れられないという事だ

しかも僕達は三人で活動している
勿論日本人
日本語で言葉の遣り取りをするのだから
余計に内に篭りがちになるのは
仕様の無い話であって



だから旅は五感でしなくてはいけないんだ
というような話になっていくんだろうが
今話したいのはそういう事では無く
言語的な話



ここでやっと「事実」という事になるのだが
中国の国境へ向かうバスになってから
僕は随分と積極的に人に話し掛けるようになった

バス会社は中国系の会社だし
乗っている人たちもドライバーもスタッフも中国だ
飛び交う言葉は勿論中国

それが中国語というだけで
僕の周りにある空間は随分と近く感じられた
今までの東南アジアでの
同じ空間に居ながら僕の周りだけガラスの壁があって
歴史の地図の飛び地のように
独り違う種類の空間にいるような感覚が無くなったのだ



言語というのはそれ程の力があったのだ



簡単に言えばその力を見せ付けられた形
僕は中国語が至極出来る訳では無い
むしろ勉強した事が無いのだから
しっかりと一年でも勉強した人よりもむしろ出来ないだろう

英語に関しても
旅中やワーキングホリデーまでして
こんな状態なのだから言語的コンプレックスは以前に増してひどい

ただその入り口が開かれているというだけで
僕の周りに見える世界は違った
種類が違うというのがいいだろうか


遠めに第三者的視点か
それとも中に飛び込んだ空間の参加者の視点か


極端に言えばそんな所か
言われる旅とツアー旅行の違いもここに在りと思える


結局僕が台湾人だが日本で生まれ
日本の学校に通い
日本の友ばかりが周りに居て
しかも殆ど台湾に滞在した事が無く
中国本土に一回も行った事が無いのに
始末の悪い事に台湾にアイデンティティを求めて
それなりの落とし処を見つけてしまっているのは

殆ど喋れないなりに
中国語を解するという処に重要なポイントがあるのではないか



この言語を解するという窓口が
環境の特性を決定付けている






だから中国に今回初めて上陸した
この事実は僕の旅の中でも重要なポイントになる訳だ



そして新しい言語的コンプレックスはさらに強まる

分かりながらも言葉に詰まる時の頭が熱くなる感じ
どうしても払拭したい


これから少し長めに中華圏に滞在する
今年は新しい扉に飛び込むんだ

早速扉が現れた訳で




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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