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夜市



台湾の街にはそれぞれ自慢の夜市がある
ナイトマーケット
台北には規模が小さいのも含めれば
一体いくつあるのか数え切れない

その中でも親玉として君臨しているのが
台北の北の方にある士林夜市だ

MRTで行けるのだが
最寄り駅は士林駅ではなくて
何故かその一つ隣の駅チェンタンにある



すっかり僕達の台湾ツアーガイド役のルルが
今日も案内してくれる事に

チェンタン駅の改札で待ち合わせ
かなり腹を空かせて僕達は改札の前のエスカレーターを眺めている

早く夜市の中にある屋台で
美味しい物を食べたくてしょうがない
食欲が心を逸らせて落ち着かない

早くあのホームの先から降りてこないか
そんな気持ちが視線をエスカレーターに固定させる




今日は久し振りの天気だった
太陽の光はここが沖縄よりも南である事を思い出させるような
冬を感じさせない暖かさ

殆ど出歩いていなかった僕達は
この機会を逃さない為に
待ち合わせの時間よりも早めに出る事にした

といってももうその時間には
昼はとっくに過ぎていたのだが


MRTに乗って中山駅という場所へ向かい
事前に探しておいたHISへ次の国のチケットを探しに
そして道すがら発見した39元均一ショップダイソーで沸き立ち
駅の真上にある三越ビルの最上階にあった東急ハンズ
道沿いには吉野家にドトール
ファミマにセブンにベスト電器

日本市みたいな場所に少し圧倒されながら
着実にカロリーを消費していって
お腹が僕に話し掛けてくるのを何とか無視して士林までやってきた


そう今日は夜市の親玉士林夜市
ここには沢山の人が集まってくる

親玉だから当然観光客もやってくるが
台湾人だって勿論沢山やってくる
その数は平日といえども道が人で詰まる程

胃袋が宇宙的な台湾人がそれだけやってくるのだ
人が今までの比じゃないくらいにやってくるのだから
それはそれは食べ物だって
今までの比じゃないくらいにあるのは容易に想像がつく



という事で今回はルルにもついていく為に
しっかりとお腹を空かせて
いやむしろ胃が痛いくらいに限界まで自分を追い込んで
そうして士林夜市に乗り込んできた




だからなかなかエスカレーターから降りてこないルルを
まだかまだかと待つ気持ちはいつも以上だ




やっとこさやってきたルルに
今日はこっちから聞いてやろうと
会って第一声にお腹すいてる?と問いかけると

勿論!

って返ってくるかと思いきや
むしろ真逆の返事がやってきて
ぎゅうぎゅうに絞って痛がらせてくる胃の事をつい忘れさせた

ルルは体調を崩していて
今日殆ど何も食べていなかった
そしてあまり食べる気がしないと言う


想像する出来事はなかなか良くも悪くも思い通りにはいかないもので


合理化効率化を目指す人間を嘲笑うかのよう
結局考えて考えて考えたって人間なんてそんなもんなのだろうか
こんなちょっとした事に返り討ちにあったからか
何だか余裕を持って僕の浅はかな思考を突き放せる



それでもやはり台湾を歩くなら
しかも夜市を歩くのなら食べる事を抜きには出来ないので
まずは夜市のメインのブロックに向かう前に
すぐ近くにある食べ物屋台が集まるフードコートのような場所へ向かう


屋台はそれぞれが強くライトを焚いて
大きな倉庫のような屋根に覆われたフードコートは
周りの暗さから完全に浮いている


中に入るとすぐに声を掛けられる
丸椅子に鍋に寸胴に器に箸に漢字に看板にお盆に

一体何処までが一つのお店で
ここに座っているお客さんはどっちの店の物を食べていて
この間食べた麺は何処にあるのか誰に頼めばいいのか
人は常に何かを喋っているのだが
みんながそれぞれ違う事をいいながら移動して
しっかりと把握出来ない

それぞれの機能はなんとなく分かるのだが
たまに理解出来ないものが入ってくると
一つ崩れた関係性は理解を越えて
一気に連続した屋台の並びに眩暈がし出して
煌々と光る蛍光灯に眩暈がし出して
雪崩の中にいるような全てが一緒になって押し寄せてくる

そうなると何だかもうどれでもよさそうな気がしてくる

実際にどれでもいいんだが
僕の中で維持しようと思っていた
世界の中でこういう人間であろうと思っている
色々な所に繋げているポイント

いつも一生懸命引っ張っている筈なのに
強い力に押され込まれて
そして自分でもびっくりするくらい簡単に手放している


20100127-2.jpg




目の前に唐突に飛び込んできた
辛うじて知っている求めていた阿仔麺線の漢字
看板の下にちゃんと麺の寸胴がある事を確認し
そして目の前に食べているお客さんが何を食べているか確認する

見事に食べているのは麺では無い

もう気にしない何でもいい
結局その麺が出てこなくて豆腐が出てきても良しとしよう


20100127-1.jpg


偶然かまだこの世界にはルールが存在したのか
果たしてちゃんと僕が台湾で食べる物の中で一番好きな
阿仔麺線はやってきた

台湾で一番好きな物をお腹が空いて
一番美味しく食べられる時に食べられるなんて
こんな雑踏の中失敗も無く辿り着けたなんて

思い通りにいかないと思ったら
突然自分の望みが叶ったりもするもので





やはり今日は我慢した甲斐があったのか
食べ終わってからもお腹はまだ余裕を持っていて
ルルが僕達が食べている間に買ってきた台湾南部の食べ物
ジャーマンドックのパンの内側に甘い糯米が入った物と
サンドイッチの中にキノコの炒め物が入った物と
クレープの中身が揚げ物になった物を

相も変わらず自分の表現力に幻滅する
何だか信じられないゲテモノのような感じになってしまった
確かにどれもそれなりにクセのある食べ物だが
サンドイッチに関してはなかなかの美味で
意外と広く受けそうな味付けになっている

キノコの甘みとご飯の甘みが炒めたしょっぱさの中で絡むように
食パンの炭水化物の甘みがマッチしているのか


調子が良いのか遂に台湾の生き方が染み付いてきたのか
街を歩きながら立ち止まって食を求め
食べ歩きながらまた立ち止まるを繰り返した


20100127-4.jpg


こちらこそゲテモノとして名高い臭豆腐
高雄で有名な鴨の舌に血に豆腐を揚げた物
日本でも有名なタピオカ入り紅茶


20100127-3.jpg







流石にお腹も膨れてきて
少し人込みの中から抜け出して
道路の反対側にある建物の階段の所に腰を下ろす







本当に沢山の人がやってきている
店はブロックからはみ出て思い思いの匂いを発している
お客ははその周りを囲み
通行人はそのさらに外側を歩くのだから
人のうねりは片方の車線を覆い尽くそうとしている

その上に力強く照らし出された漢字
解読出来ない文字が奇妙な世界観を生み出す
そこに照らし出された人々は影になり
暗闇に蠢く得体の知れない空気に紛れ込んだ妖気のよう


活発に動く街に
溢れてくる人


ごうんごうんと
大きな音を立てる古びた洗濯機の何処かが壊れて
泡を引き連れた水が床を伝っていく
僕のすぐ足元にまで迫ってくるような

何だか今すぐにここを立ち去らなくてはいけないような
そんな気持ちが心を揺すって
身体をくすぐらせてくる



何処か視界の続く限り遮る物が無い
砂漠のような
大草原のような
そんな場所に行きたい



でも何処まで行っても追いつかれる気がする
街が僕を取り込んで骨までしゃぶられる




街が生きている

怖いくらい






20100127-5.jpg


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非公開コメント

No title

士林いいなぁ~
1年前ひたすら街頭でナンパしてた思い出が・・・笑

Re: No title

>shuku

久し振り!
士林は本当に人多いよね
ナンパしてたとかいかにもshukuらしい 笑
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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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