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彼女



まさみからメールが来た


名前をここに書くのは初めてだろう
ずっと書くかどうか迷っていた
いや書かないと決めていた

でも何度か書いている
何故なら僕の心理に影響を与えている人だから
僕はここに感情を抜きにして書けないのだから
その人の事は描かれている

文中の描写にしても
代名詞としても
僕の感情の起伏にしても








僕の日本に居た時からの彼女



いつもいつも一緒に居た
時間が許す限り顔を合わせた

たった数分でも
一日と空く事を許さないような
五分のつもりでも結局会えば一時間くらい話し込む


何処へでも臆する事無く顔を出す
いや臆してないとは言わない
元々人付き合いを苦手とする彼女は
好奇心によって身体を突き動かされていた


一体あんな小さな身体の何処から出てくるのか
激しい熱が身体を操っていて
自分はそれに抗わずに流れにのる事によって
何とかバランスを取っている様な

だから彼女は少しでも気を許せば
雪崩のようにそのまま勢いに乗って何処までも行ってしまう


そんなんだから
彼女が一体何処を向いているのか
今何処へ行こうとしているのか見ようとした
ちょっとでも時間が経てばすごく先の方へと行ってしまっているから

危うい高回転のエンジンを積んだバイクが
ひょんな所で小さな小石を吸い込んで大事故にならないように


色んな感情をぶつけてくる
いつの間にか僕に対してすごく怒りをぶつける時もある
そんな時はすぐに見つけてあげなくてはいけない
僕に対してだけではなくて周りに対しても

気がつけば感情はすぐにエスカレートしているから

自分でもきっと戻し方を知らないだろう
そんな彼女を戻す方法を僕が知り得ようか
いやそんなの僕が戻す必要も無いのかもしれない


彼女をたしなめたってしょうがない
行き先を指定したってしょうがない
ただ毎回毎回定期検診のように
小石が紛れ込んでいないかを確かめてあげるだけ
あとは軽快な走りに僕も身を任せれば良い


気が付けば沿って走っていた僕にも
彼女のような感情の起伏が現れてきた

いつも冷静を装おうとしてきた僕には
すごく新鮮な事だった









そんな彼女とこの旅の途中で二回会い



そして別れた









旅に出発した
僕は彼女を置いて日本を出た

それでも向き合えると思った
僕はこの旅でも当然向き合うつもりだった
もう彼女を見る事は僕の仕事みたいなものだったんだろう



慣れてきた自信が僕を付け上がらせて無意識のうちに
何でこの仕事をしているのかという理由を顧みずに
こなしていく事に目がいって

すぐさまその心の隙間は旅道中の風雨がすぐにボロボロに侵食していった



一度歯車が狂うと元には戻れない
過去と現在の間には時間分だけ欠片があって
歯車に挟まった欠片が綺麗さっぱり消えてなくなる事は有り得ない


なんとか新しい回路を見出すしかないけれども
彼女は自分を救う方法を知らないのだ
彼女は本当に激しい人間なのだ

アクセルを噴かしたまま走り去ってしまった
何処までも走り回って急旋回して
熱が暴れまわっている


そんな状態を一番気にしていた筈なのに
僕がその引き金を引いてしまった


そして彼女は自分を戻す為に
最終的に自らを傷つけたり強引にクラッシュして
勢いを止めようとする事を僕は忘れていた
そして当然それは周りを巻き込む事になって






彼女からのメールには槍の如く
遠くから力のある一突きが僕に突き刺さる



僕は彼女を見ていた筈
でも仕事をこなすようにただ反射神経のように
向き合っていただけなのか

それに気が付いたまさみは
僕を勢い良く攻め立てる



そう僕が悪い



先日送られてきたお世話になっている先輩のメール
僕を漢字一文字で表すと「配」だと書かれていた
他人に対しての心配りに配慮が出来ると

心に突き刺さる



こんな僕が?




彼女のメールの文章全てから
僕の過去の行為に対する批判が炙り出されていた




わかっている
わかっているんだ




今の僕は特に二次元のイメージしか無い
出会って話をするという事が出来ない
限定された情報が僕を形作る
その時強烈な方へと針は振れる


言い訳の癖が頭を持ち上げてくる
でも僕は決めた
受け入れるしかない


このまま何もせずにいくのは不可能だ
今旅の只中
僕は沢山の事を得ていかなくてはいけない
僕は人生の途中で沢山の事を掴み取っていきたい

すべてを捨て去って
謙虚に山の中に篭る事は出来ない


誠意というのがあるのなら
僕は全てを受け止めるしかない
飛んでくる矢に腕を差し出して身を削るしかない



全ての批判をこの身体に受ける覚悟をしたのだ



だから



だからそれは当然本当に辛い痛い


彼女のメールを読めば読むほど
兎に角辛い
すべての言葉が小さな虫となって
僕の心臓目掛けて駆けずってくる







僕が信頼している人からのメールを思い出す



そう僕は過去をぶら下げてこれから歩いていかなくてはいけない



どんな変化があろうとも
過去の僕は今の僕と繋がっている訳で

少しきっかけがあれば
僕の残像はすぐに背中に見え隠れする




どんなに変わろうとしても
繋がっているという事はこんなにも重大な事なのだ

変化を僕自身が意識し始めても
人が強く僕に光を当てればそこに残像が現れて
僕の背丈よりも大きい影に覆われる






何だか急に醒めた気持ちになったりもする

結局過去から解放されないのであれば
もうその人間になってしまったらいいじゃないか
変わろうとしたって無駄じゃないか
報われないのだから


でも何だかそれすらも叶わないような気もする

結局僕はそんな人間になれない
漠然とした確信がある


だとしたらもう僕は常に腕を差し出すしかない
足を差し出すしかない
そして心も


打ちのめされるかもしれない
すぐに駄目になるかもしれない

それでもするしかない
これしか今は思い付かない









何だか突然すごく疲れた


肩に圧し掛かる重さに抵抗を止めた脱力感









雨が降って欲しいと思って外へ出て空を見上げる


いつもぐずつく冬の台北の空は重い白い雲に覆われているだけで
じっと僕を見下ろしている





僕には何も与えはしないと決めたようだ
慰めもしてくれない







そうだ強く抵抗しなくては
ただ生きているだけだって重力に逆らわなきゃいけない

脱力感は暗いトンネルの始まりだから






20100129.jpg



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非公開コメント

No title

旅楽しんでますか??
ラン君も冷静なようで、意外と突っ走るタイプだよね(笑)
綾香もラン君の彼女みたいな所あるから分かるな。。。
でもね、離れるって決めたなら、とことん突き離すことも必要だよ。彼女が傷つくとしても。
だって、余計辛くなるし、ラン君だってしんどくなるよ。。
で、もし旅が終わってそれでもお互いを必要としてたらきっと2人は付き合うだろうし、
時間をかけて旅の中で色々な事を見つけてね☆

Re: No title

早速のコメント有難う

そうなんだよね
理屈では凄く理解できるし
多分逆の立場だったら同じアドバイスをするような気はするんだけどね
どうしても出来ないんだ
そういう遣り取りが不自然に思えて
別れた後の関係が突き放すというのが

まだまだ人の温もりと優しさに
甘えているだけかもしれないけれども

旅で時間をかけて大事な所を探してきます
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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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