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台湾現代若者


今まで沢山の台湾人に会った
オーストラリアでもそして勿論僕の沢山の親戚が居るのだから
色々な台湾についての話を聞いてきた

その中で一つきっと興味深いと思われる話が



今までの僕のブログにも書いてきたが
台湾には今二つの言語が存在する
台湾語と北京語

台湾語は書いて如く台湾に元々あるオリジナルの言語
北京語は日本で言われる中国語
世界で言うマンドリンの事

今台湾では二つの言語が混在している



二つの言語は全くと言っていい程違うもの

言い切ってしまえば文法が一緒なだけ
単語は全く違う発音になる

漢字があるから結局似たようなものだろう
と思うかもしれないが
実は元々台湾語には字が存在しない

漢字は後から当てただけである



同じ中国語かもしれないが
文法が一緒でたまに同じような単語がある
日本語と韓国語くらいの距離感かもしれない

言語学的にはどうなのかは分からないが
僕の印象からするとそんな感じだ




二つの言語が混在すると書いたが
その理解度は大きく年代と場所によって差がある

今学校では北京語を教えている
北京語が主な会話の手段になっている
特に都市部

なので所謂「若者」達は北京語を上手に操り
そして台湾語を日常で使わない
その代わり年代が上の人達
40代以降の人は殆どが台湾語を使い
むしろ北京語はあまり得意ではない

僕の祖母も勿論北京語は話せるのだが
むしろ日本語の方が得意といった具合だ


このままでは誰から見ても台湾語が廃れていくのは明らかだ
事実台湾の政府は台湾語をフォローする事をしていないらしく
都市部では街を歩いていても北京語を普通に耳にする

日本のお年寄りが若者の言葉が崩れている事に苦言を呈するように
台湾のお年寄りは若者の台湾語離れを嘆いている


今まで全く気にする事はなかったのだが
確かによくよく考えてみれば
一つの国の言語が全く違った言語に取って代わり
その間同一の国の機能は存続し続けていく
という事は実に不思議でそして衝撃的な事だ


日本が英語をどんどんと教育に取り入れていく
将来の世界の中での日本を見据え
ビジネスや経済
そして全世界的なコミュニケーションの為に

そうやってじわじわ子供の世代から
英語が日本語に取って代わっていき
子供の時に使わなかった日本語のディープな世界は
知らないものとして得体の知れない
少し野蛮な印象を持って段々と社会から疎外され
最終的に消えていく



そんな事になるなんて流石に無いかもしれないけれども
でも表面的には同じような事が今台湾で起きているのだ



利便性の点で北京語が話され奨励され
そして台湾語が外に追いやられている
国はその事をそのままにしている

実際に台湾語を軽蔑するむきも少なからずあったりする






そんな中
人間の社会は本当に弁証法的に出来ているのか
それとも唯一絶対のシナリオライターがいて楽しもうとしているのか
消えかかろうとするこのタイミングで
対抗思想がむくっと起き上がってくる

個人にではなく全体に

その思想が現れた全体が
まさに言語の衰退の中心当事者である「若者」である


果たして日本で生まれ育った僕が
こんなに断定的に話していいものか怪しいものだが
一つの側面として意味を持つ筈だと自分を鼓舞して書くと


若者達は台湾語の存在意義を
自分達のアイデンティティに見出している


台湾語が野蛮とのイメージを突きつけられている今
若者達は怖いもの知らずの
いつの時代でも正面からぶつかろうとするギラギラのパワーをもって
調度よい壁としてタブーを打ち破ろうとする

いや自分達が社会に存在しているという事を
刺激的な台湾語を使う事によって叫んでいるのかもしれない




今まで出会った台湾人の「若者」世代
みんな自分が台湾語が余り出来ない事を悔やんでいた
勉強したいと欲していた

話を聞けば
友達同士の会話はだいたい北京語だが
仲が特に良かったりすると台湾語を話したりするらしい


最初普通に共通語を話していて突然女の子が「明日何しよっと?」
何て博多弁が出てきて少しどきっとしたり
沖縄出身の人と会話をしていて家族の話になってすらっと「おばぁがね」
何て出てくると少し嫉妬したり


何だかそんな感じ
台湾語を話せるとクール
羨望の的

そういう空気が今の若者世代には流れている



まあ
実家で両親が話しているのは台湾語な訳で
彼彼女達は北京語は不得手な訳で
そして自分の子供が台湾語を話さない事を
帰ってきた度にいつも言われてしまうのだから
そう思おうとしてしまうものなのかもしれない



なので大まかに言えば台湾のカントリーサイドである南に
向かえば向かう程まだ残されている台湾語の世界の奥へ
入っていく事になる






そんな僕達の周りの環境も一気に台湾語になってくる


エディのいる台中を離れ
電車で一時間半程南に下った所にある街



田中



笑ってしまうくらいにすごく日本っぽい名前なのだが
漢字を今一度眺めてみると
田んぼの真ん中な訳で
字の如くしっかりとした田舎である


初めて訪れた街


ルルの叔母さんがいるというので
やってきた

電車で駅に着き改札までやってくると
反対側からすかさず興奮したような力強い言葉が
よく響く駅の構内に反射する

余り寝れていなかった僕には
がつんとくるような刺激物

それが台湾語




僕から聞くと
台湾語はすごく可愛らしい発音をしていると思う

ただそれは純粋に文章や単語を引っ張り出した場合で
巷で台湾語を聞く場合には残念ながらなかなかそういう所に出会えない

多分身内で話す場合だけだと僕は信じているのだが
台湾人は興奮したり沢山の人で会話したりしていると
声がどんどん大きくなっていき
そして言葉が勢いにのって雪崩のように一気に溢れてこようとする



この時からルルもいつの間にかスイッチが切り替わって
迎えの叔母さんの車の中から台湾語になった

ルルは自分は全然台湾語が出来ないと言っていたのだが
目の前のルルはそんな僕の中の台湾の「現代若者」ではなく
すらすらと会話をしていた



逆に僕はそんなルルに嫉妬した



聞いてわかるのに
あーなんか僕達の事を喋ったりしている
これからどうするかか
何とか会話に入りたい
思う事もある


でも


でも口から出てこない


頭の中に思いつく台湾語
でも口に出した瞬間に崩れてしまいそうで
何度もイメージトレーニングするのだが
映像は文章を言い切る前に焦点がぼやけてしまう



叔母さんの家に辿り着く

そこには叔父さんがいて
僕達がやってきたからか果していつもなのか
いとこやその子供達がやってくる


家の中は台湾語だらけ






僕は久し振りに激しい言語的孤独感を感じた

全くわからないのなら半分あきらめのような
ただの聞こえてくる音として激しい感情は生まれてこない
こうやって少しわかってしまうから
苛立ちすら感じてしまうものなんだな






いや


ただ僕も闇雲に欲しがっているだけの「若者」なのだろうか






20100202-1.jpg



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No title

hi~~~~~~~~~~LANe-454
I'm Vanessa~~Ruru's cousin ^皿^
haha ~
I hope you were happy in Tainan
You are all good guys~~
Look forward to seeing you next time!!!^ ^

I won't forget Tiger Woods!!!haha~~~
I have often been mistaken for Taiwan Aboriginal too~~haha
We are Black Beauty~~~~hahaha

HAPPY FOREVER~~~~HAHAHA

ps.
""画像に書かれた文字を数字で入力して下さい。"">>spent me a lot of time !!!XDDD

No title

色んな文化に触れられていて羨ましいよ!

確かに、俺もなまじわかる英語がネイティブレベルで話されていて、自分が会話に入れない瞬間、とてつもない苛立を感じるから、言ってる事よくわかる。

でもらんの場合はなおさらだろうね。
台湾はらんにとって、両親の故郷なわけだし、自分にとっても縁の深い土地だしねー。

俺もいとこがアメリカ人と結婚してから、急に英語を身近に感じるようになったりしたくらいだから。
まあ俺のはごく薄い繋がりだけどw

Re: No title

>Vanessa

hi!how to know this page?!

sorry, i didnt say thanx for u
of course, i enjoyed eatin Tainan, not travelin haha
and also Karaoke...

i lookin forward to see u in Japan
when we will meet next time, my skin become more black
because i will sleep on some beach durin travelin haha


thank u so much
i really glad meet u

c u next time!
ありがとう!

Re: No title

>ミヤオ

久し振り!コメント有難う

確かに色んな文化に触れている気もするけど
何だか根底は似ていたりでも表面的には違っていて
一体何処からが違いなのかまだよくわからないな、、
結局まだアジアしか廻ってないしね
地続きの文化だし


実家に帰った時にその苛立ちや孤独感を感じるんです
そりゃあ少し捻くれちゃうでしょ、、、
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main_line
Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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