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宿坊

台湾一周の旅も折り返し
西側にある高雄から電車で南端をぐるっとして東海岸にある
台湾きっての観光地花蓮にやってくる



富士山よりも高い玉山を中心に
景勝地の太魯閣やビーチに温泉が点在している

玉山は日本の植民地時代に
日本で一番高い山新高山として名を馳せ

真珠湾攻撃の時の暗号

ニイタカヤマノボレ

でも有名だ





台北に居た時にルルが居候していた家の主
小可愛の実家がここ花蓮にある

僕達は花蓮駅で
旧正月を過ごしに実家に帰ってきた小可愛と
チョウフンに行った時に会った二人の大学の同級生イッキと
約二週間振りの再会をする



迎えに来ていた小可愛のお父さんの車に乗って
花蓮の街を抜けて行く



辿り着いた場所は表通りから一本裏に入った所にあるお寺
中華のお寺らしく真っ赤な朱色に包まれて
装飾も煌びやかに格式の高さを思わせる


20100208-3.jpg


その向かいにある建物
一階はお寺の従業者が黙々と何か赤い物を結んでいる

傍にある大きく重い扉から二階へと上がっていく
いくつもの扉を通り過ぎる
花崗岩のような白黒にいくつもの小さな色が埋め込まれ
綺麗に磨き上げられて正面の窓から入ってくる
日の光を取り込んでいる廊下を進んで行く

23と書かれた一番奥にある部屋へとやってくる

入り口の扉を入ってすぐ右にユニットバスがある
白い壁はまだ比較的新しい

大きめなシングルベットが二つ並べてある
一昔前のデザインだがまだ殆ど使われた形跡が無い
大型ブラウン管テレビが台の上に乗せられ
隣に僕の背丈よりも高い衣服棚が横ですべてを見下ろしている
二つある窓からはそれぞれお寺の紅い装飾が覗いていて
絵の様に部屋を飾る


20100208-2.jpg




ここが僕達のこれから泊まる部屋




僕達は小可愛の実家に泊まらずに
お父さんが探してくれたこのお寺の宿泊施設で泊まる事になったのだ


日本で言う宿坊





一度だけ京都でした事がある


お寺が遥々やってくる参拝客へ向けて宿として場所を提供していたのが
数が大きくなったりして今では大きな宿泊施設を構えるお寺もある

まさか早朝に起こされて正座で祈りを捧げ
雑巾掛けでもさせられるのではないか

いや本当にそんなお寺もあるようだが
他のホテルと全く変わらないくらいの施設を持っている所もあったり
お寺毎に性格が違っていて面白い

中には普段訪れると入れない場所まで入れたりして
朝お坊さんが実際に重要文化財の本堂でお経を唱えるのを見る事が出来たり
人目に触れる事無くひっそりと守られた中庭でゆっくり出来たり
立ち入れない敷地内に保存されている世界遺産の金堂を訪れる事が出来たり

という特典がついていたりして
それでいて金額は界隈のホテルの値段より安い

いつも人にお勧めしている
京都が好きなら是非検索してみると面白いかもしれない







そんな宿坊は勿論世界にもある訳で

冗談っぽく
もしお金がやばくなったらお寺や教会を泊まり歩こう
なんて言っていた

唐突に現れたその機会


一泊三人で1000元
大体3000円


確かに女の子の家に
友達の友達の外国人男三人を泊めるのはお父さんとしては許せない事態
わざわざ泊まる場所を探して貰っただけでも有難いのだが
今まで宿泊代を払っていなかったというのも手伝って
この1000元という出費が

兎に角重く感じる



即決出来ずにいる僕達
花蓮は観光地だからこの値段は破格だ
そう主張する小可愛のお父さん

確かに日本の宿坊もそうだし
きっとホテルに比べたら安いかもしれない
けれどもどうしても東南アジアを思い出してしまう

あの一泊300、400円の頃を
比べちゃいけないんだろうけれども



ごめんなさい
僕達自分達で探すので大丈夫です







もしかしてなまりきった身体に鞭を打ちたかっただけかもしれない



香港に入ってから人の優しさのぬるま湯に浸かり切っていて
当たり前なのに今回のお父さんの提案が
優しさに突き放された様な気分にさせて


優しさを喰い繋いでやってきていて
自分でもこのままではブクブクに太って動けなくなってしまう
良くないとは思っていながら
それでも食べる癖が美味しさの快感と相まって
取る手が止まらない


伸びる手を叩かれた
引っ込めた手はまた優しさに手が伸びそうになるけれども
今回が自分でもいい機会だと思う

だからこの機会に久し振りにというか
身体に思い出させる為に
ホテル探しを願い出たのかもしれない










でも



癖とは上手くコントロール出来ないから癖であって
そして世の中はそんなに都合よく出来ていないのであって


お父さんは急に僕達の前で電話を掛けた
お寺に直接電話を掛けディスカウントの交渉をしている
しかも半額の500元

いいでしょ?
そんな感じで喋り
2,3言喋って電話を切って僕達に向き直る
500ならいいでしょう
そんな顔をしている



いきなり半額になってしまったのだから
流石に心が動く
これは新たな詐欺なのか
二重価格があったとしか思えないような
あっけない取引に価格の落差


これなら絶対に安い
何処を探してもきっとこの値段は無いだろう



そう自分に言い聞かせて
さっきまでの想いをあっけなく翻し
僕はここに泊まる事に決めたのだ







そんな現金なそれでいて俗的な僕の考えをたしなめる様に

部屋の中からずっとお寺の朱色が覗いている



20100208-1.jpg







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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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