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よく聞く質問だけれども

何で人は山に登るのか


そこに山があるから?







小可愛のお父さんの好意で車を借り
六人でぎゅうぎゅうになりながら
少し蒸し暑い花蓮を走る



真っ直ぐな国道がいつの間にか細い曲がり道になり
20度を超える強い日差しがいつの間にかそりたつ崖に隠れ
ひんやりとした空気に包まれる

平屋建ての屋台レストランが続いていた右の窓には
ごつごつした岩肌が迫り
左側に中央分離帯の向こう側を走り抜けていた対向車の列は見えなくなり
大きくごっそり空間が取り除かれて崖が続き
下には河が流れている



20100209-1.jpg



気が付けばすっかり山道となっている
トンネルを抜けると何台も停まった車列にぶつかる

道路の外に人が出て新鮮な空気を吸っている
つられて僕も外に出る

突然大きな音が山間に木霊する
車列の先を見れば
小さくでもきっと大きな岩が上から道路に叩きつけられている
中には勢い余って河の方へと飛び込んでいくのもある

先日外国人観光客が落石で亡くなったそうだ
そんな話が頭に蘇って来て落ち着いてきた心拍数を上げる


岩が転げ落ちたあとにやってくる静けさ
ぴんと張った空気に
強い太陽を遮る崖に生える木々
辛うじてやってくる光は
この崖に囲まれた空間を薄い蒼色に染める


20100209-2.jpg


佇んでいると
落ち着いてきた心を待っていたかのように
また岩が轟音を伴ってやってくる

音が響き渡る


20100209-3.jpg






今では外気は10度を下回っている

崖を抜け
外の景色は今まで通ってきた
山肌を縫う道路を見下ろす所までやってきた

標高はいつの間にか2000mを越えている





車のエンジンが低い唸り声をあげるようになってきた
ドライブからセカンドにシフトして
踏ん張っている

道の中央線は消えては現れまたすぐに消える
狭くなった道路で何度も立ち止まり
またゆっくりと進みだす





何度目かのトイレ休憩で車から外に出る
外に出る度に空気はまるっきり変わる

トランクの中から予め持ってきたストールを首に巻く

案内板を見るとあともう少し
目的地は連なる山の中の一つの山頂
約3200m





残りの高度差500m程を埋める為に車は進む

ボンネットに雪達磨が載せられた車と何台もすれ違う
小さいのや細長いの目や手が確認出来る物

台湾には雪が降らない
日本へのツアーに雪見が多いのを思い出す
台湾人は雪に目が無い

雪達磨の車がすれ違う度に
車の中の台湾人三人は盛り上がる
そして運転している愛二を急かす






建物の電光掲示板に4.7度と表示されている
外に出ると冷たい風が容赦無く身体を叩きつけてくる

トランクの中からアウターを取り出して袖を通し
手を袖の中に入れる
腕を組んでなるべく身体を小さくしようとする



車を置いて舗装された道に沿って
蛇行した道を登っていく

右には上ってきた道のほんの一部分だけが見え
その先は山の懐の中に隠れている

左のブッシュに覆われた岩の並びを見上げていくと
上の方に明るい光の影になって
随分と遠くに見えていた山の稜線がすぐ近くに見える






山の稜線







その上に立つ

下から見れば聳える壁
僕の居る空間と山の向こう側にある空間を分かつ場所


そこに立つ事

そこからの景色はいつも壮大だ


20100209-6.jpg




ずっと先まで見える


本当にどこまでも見えてしまうような気がする
いつも何処までも遠くにある様に見えていた世界の天井
今すぐ手の届きそうな頭上にあって
そこから何かの力がやってきて
僕の感覚器官を引っ張り出していつも以上に空間に広がっていくみたいだ



20100209-8.jpg



感覚は沢山のモノを飛び越えていく




境目の両側へ自由に行き来出来る場所




分かれていた様々な空間の上に立って
繋がりを見つける



遠くに沢山の稜線が


20100209-7.jpg




下から見ればきっと何かの境界になっているのだろう
何かの壁になっているだろう


それをいくつも見下ろす




この大きな世界の上に立って
自由に流れる雲をすぐ近くに感じて
すべてを照らす太陽が沈んでいくのを遮るモノ無く眺めて



20100209-5.jpg



沢山ある空間は結局一つの地球の上
それぞれの妄想は結局同じ人間の頭の中

垣根が張り巡らされた空間
何がそうさせているのか
垣根ってなんだろうか



上から見下ろすと全部小さく見える



僕はそんな小さな所をうろちょろしている
下に下りれば立ち塞がる壁は大きく見える
それだけ僕は小さい




いくつもの壁を感じて
過去を振り返って未来を想う

一体この大きな流れってどうなってるんだろう






壁の上に立てば見渡す事が出来る

そこで気が付く
そういえば現在も過去と未来の境目だという事








山に登る理由





20100209-4.jpg








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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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