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デジャブを感じたら


僕の祖母の三番目の妹の家庭は
台北郊外の観光地淡水という場所の近くに家を持っている

別荘とでも言うのだろうか
日頃は台北市内に住んでいて
そこは海外からお客さんがやってきた時に使ってもらったり
自分達に大型休みがあった時に家族で滞在したりする

僕も一度この間台湾に帰った時に
従兄弟と一緒に数日滞在した事がある

周りはとても静かで
ビルの十一階に位置する部屋のバルコニーからの眺めは
山が見えて川が望めて街が見渡せて
心を落ち着かせてくれる





それを覚えていた僕は
もし機会があればみんなで泊まってゆっくりとした時間を過ごしたいな
と漠然と思っていた

きっとそこでなら色々な環境から独立して
じっくりと会話が出来る気がした

それぞれの関係性や
過去やってきた事未来にやるべき事
それらを語る上でこの場所はすごく適切な気がした

そこでの時間を想像すると
すごく幸せな気持ちになった


別荘ってきっとこういう意味で
すごく必要になる時があるんだろうな










聖子がやってきた
そして僕達三人は今月末にばらばらになる
もう時間は無い

きっと今がこの機会だろう





僕達は今日僕の祖母の家を出て
淡水の近くの別荘へ行く事にした





この間台北に戻ってきて物が吐き出されて萎んだリュックに
再び荷物を詰めて四人で外に出る

地下鉄に乗って一時間程の道のり
気が付いたら地上に出ていて
小雨の降る台北を走り抜ける
立ち並んでいたオフィスビルは遠くに霞の中に消えていく
やってくるのは少しくすんだ背の低いアパート
駅に訪れる度に車輌の中の人は吐き出されて
いつの間にか人影で暗かった車内は
蛍光灯で白く眩しい


終点のすぐ手前までやってきて降りる



駅の構造や改札を出てからの街の景色は
それまで全く思い出せなかったのに今こうして眺めて見ると
確かにこうだったとすごく確信を持って見ている

一体こういう記憶はいつも何処に仕舞われているのだろうか


不思議な事に人生で一度の
しかもすごく短い期間しか開けた事が無いこの大きな重い扉も
目の前にするとすごく懐かしく感じられる

どんな記憶が残ってどんな記憶がその時間を象徴するのか




中に入るといつ来客が来てもいいようにだろうか
それとも僕達が行くと言ったからだろうか
すべての必要な物が準備されていて
綺麗に整理整頓され隅々まで掃除が行き届いていた

みんなは歓声をあげている

みんなの反応と期待以上の部屋
それらを見て安心感と
想像していた時間がより現実味を帯びて来た事に
僕も興奮する











興奮したついでに
ここでゆっくりしてしまう前に
近くにある例の台北で一番有名なナイトマーケット
士林夜市へと行く事に


前回もやってきた場所に再びやってくる
フードコートに足を踏み入れる
前回よりも随分と多くの人が行き交っている
身体を斜めにして人混みを進んでいく

聖子へ台湾料理をと
牛肉麺に
牡蠣のお好み焼き
そしてそぼろご飯に台湾ビール

沢山の人の視線を感じながら
流れの真ん中で小さい椅子に座って食事をする
周りにはそんな流れを少しでも自分の店で止めようと
沢山の掛け声が飛び交っていて
口に入った食べ物を噛む為に顔を上げて
なんとはなしにそちらに視線を向けると
前回と同じように黒い人の頭のすぐ上に
沢山の白や黄色や赤の明るく光る看板が並んでいる

デジャブのような光景
同じ場所だから当たり前だけど
デジャブの様に感じる


20100216-1.jpg




デジャブは目の前に広がる光景が
絶対に初めてな筈なのに何だか以前に全く同じ光景を見た事がある
という意識に感じてしまう事

それは言ってみれば違和感が前提として存在している
違和感が無ければデジャブとしてすら認識しない筈だから


聖子と過ごしているこの瞬間
食事をしているこの場所は
聖子と僕達三人が居る事によって今特徴付けられている

前回ルルと来たその時とのちょっとした特別な違いが
デジャブの様な違和感として
僕の感覚に訴えかけているのかもしれない



場所には色んな情報がある

天候もそう
気温もそう
色もそう
形もそう
音もそう
味もそう

でも記憶の中に一番特徴付けられるのは
誰とそこを共有したか

って事なのかどうしても






頭の中の記憶
体の外の感覚


想像の世界と現実の世界の結び付き



「その場の空気」
って結び付きの事かな

違和感はその断層



違和感がいつも気が付かない空気を炙り出して
記憶の山に埋もれたある記憶を引っ張り出してくるのかも



電車の駅で感じた景色も
あの重い扉も

微妙な違和感から突然思い出したんだろうな



そして瞬間を一番特徴付けるのは
やはり場所ではなくて人だという事

場所は記憶を包み込む包装紙



20100216-2.jpg










聖子は野球のストラックアウトに興味を持って
満面の笑みでお金を渡して野球ボールを掴んでいる



えいって
大声出して思いっきり投げたボールは
山なりになって力無くボードの手前で落ちて行き

聖子は笑ってこっちを振り返る
僕達も笑って返す



こんな景色は前回無かった
新しい景色

ここのストラックアウトは聖子と結び付いた
今度ストラックアウトに来たら聖子を思い出すだろうな





じゃあ場所だって大事じゃんか





いや勿論場所もそれなりに大事だという事だ

包装紙だって
大事な役割を担っている



20100216-3.jpg















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僕はオーストラリアに9時間かけていきました。


初めての海外でした。


いく前にビザの存在すらも知らないで3日前に気づいてギリ間に合いました。


オーストラリアについて乾杯しました。


3時間後には吐きました。


バーベキューして呑みました。

そのあと部屋で呑みました。


寝ました。



起きて酒呑みました。



寝るまで酒呑みました。



3日起きて買い物を20分で終わって酒呑みました。


最終日だから朝まで語って酒呑みました。



朝日みてコーヒー呑んで帰りました。



感想は最高でした♪




怪獣のおかげでジンが呑めなくてなりました♪♪



怪獣のおかげで普段呑んでる酒がマイルドに感じるんだ♪♪


気づきをありがとう☆



やっぱり場所じゃなくて人なんだと俺も思うよ☆

Re: タイトルなし

>和也

そんな僕がまるで酒豪みたいじゃないですか


あの時の日々が思い出されて凄く奮い立ちます

すごく短い時間を共有しました
なのにすごく沢山の気付きを得ました

あれからどれくらい気が付けたか
日々意識しているつもりですが、、、
先輩どうですか?

No title

ちょいちょいちょい!!
うち数枚倒したべ?


初コメがこれかよってね!(笑)


ほんと、人。
人があってこその場所なんだと思うな~。


だってみんながいなかったら
ストラックアウトやってないもん。
高石26歳、一人じゃボール投げれません。(笑)

景品は惜しくも(!?)取れなかったけど
みんなが笑ってくれたから
それでいいのだ☆


次回はどこかの国で、バッティングかな~☆

Re: No title

>pin

まさかこんなテンション高い初コメで来るとはね
さすが柳生さん

確かに一枚倒していたけどね
いや二枚だったか
どちらにしても意気揚々とお金を出した割りには
この成績は少し物足りないんじゃないですかね


もし次にバッティングするなら
しっかりと練習してきてくださいよ

じゃないといくら人といっても
場が盛り上がりません
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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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