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久し振りに遠出をしよう


最近読書がはかどってしょうがないのだが
それでも流石に外を出歩かないと不健康でしょうがない

という訳で今日は久し振りに遠出をする事にした





といっても基本的に怠け者で
なかなか腰の上がらない性格の僕が自ら何処かに行こうとするには
それなりの気合と準備に何よりきっかけが必要なのだが
今回は両親の連絡がきっかけになった

日本に居た時に家族ぐるみの付き合いがあり
よくお互いの家を行き来していた遠縁のおじさん
5年前に台湾に戻ってきて学校で写真を教えているのだそうだ


この週末の土曜日に淡水へみんなで写真を撮りに行くみたいなんだが
折角だから行ってみたらどうだ
どうせ暇だろう


最後の所はムッとしてしまったが
反論出来るようなマトモな事を何もしていないので
素直にそれに参加してみる事にした





まあ勿論それだけではなくて興味のある事であったというのもある



元々写真の学校とはどのように教えるものなのか
興味はあったがただ全く想像が出来ないだけに
半分その存在意義に対して疑心暗鬼で


写真なんて勉強したってしょうがない
好きな物好きなように撮ればいいんじゃないか
下手に勉強しちゃった方が構図とか気にしちゃって
つまらない事になっちゃうだろう


何て生意気な事を思ったりするのだ
まあようは基本というモノを知らずに
ビギナーズラックでちょっと上手く撮れただけで
それ以降それに縛られてパッとせず社会にポイっとされる典型的なヤツだ
自己陶酔に自己嫌悪の繰り返しに陥る訳だ

ただ記録として撮っていくだけならまあそれでもいいのだが
それなりに興味があるから少し面倒な事になっている

自分ではその危険性を漠然と思っていて
ただたんに闇雲にぶつかりすぎても何も出来ない
同じ所をあがいているだけになりそうだし
きっと学校が今でも存在する理由は何処かにあるだろうと
思っちゃったりもするのだ


僕はセンスだか芸術だかそういったすごく人間っぽい感覚的なモノ
自分でそれが何か上手く説明出来ないくせにすごく興味があるらしいのだが
それに対する「勉強」というのを一度もした事が無いし
そういったモノの「勉強」というのが
果たしてどういった事を現実に指すのか結局わかっていないでずっときているので
自分の中で境目の辺りの狭い所を落ち着かずに
延々行ったり来たりを繰り返しているような気がしている

実際僕なりに頑張って大学を卒業する際
その興味を膨らませて大学院に進学
デザイン学科という所へ入学してみたのだが
見事に空振ってしまっている

僕の頭の中ではデザインとか芸術の学問に対して
何がしの答えも道筋ですら得られていない
興味があるにも関わらず

結局技術的な所や知識の面
写真ならカメラの機構に写真の現像の仕組みやら
絵なら図法や歴史
そんな所でしか学校で教える明確な意味を感じられていない

お陰で色んな事に対して中途半端というよりも
スタートラインにすら立てていないという
ようはすごーーく弱気で思い切りの悪い
それでいて頭でっかちで優柔不断な可哀相な男なのだ



前置きがすごく長くなってしまった
きっとこれもコンプレックスの表れだろう


まあそんなこんなで
突如として現れたチャンスなので
重い腰もこれで見事にあがり
晴れて早朝5時に学校へ向けて家を出た







久し振りの遠出とあって気持ちが昂ぶっているのか
それとも久し振りに知らない人を前にする事に緊張しているのか
到着時間を見誤り集合時間の40分も前についてしまう

学校の正門は閉められていて
まだ太陽が昇っていない暗さに周りの街の静けさの中
どうしていいかわからずに
ついつい煌々と光るコンビニに足が向かってしまう


ただ台湾のコンビには雑誌はすべてビニールに包まれているので
立ち読みしながら時間を潰すという事も出来ず
お馴染みの甘くないお茶、阿里山烏龍茶を購入して店を出る
5分しか経っていない

しょうがないので学校の周りを一周する

五階建てくらいの集合住宅が続いている
上の階の家々の照明はまだ暗かったりするが
お店なのか蛍光灯の明かりが一階部分に見えて仕込み作業をしている音が聞こえる
豚だろうか大きな肉の塊を思いっきり断ち切る音が聞こえる
ホースから水が溢れ続ける音が聞こえる
軽トラックがエンジンをふかしている音が聞こえる
一つの門から若い女の人が出てきてリュックを何度も背負いなおしながら
家の中からその母親なのか今日の夕食はいるのかと聞かれていらないと答えている
自然とその女の人の後姿を追っている
そのまま先に見える空に視線が移っていくと
いつの間にか暗かった空は段々明るくなってきている

気が付くとそれが伝わったのか
空はみるみる青味を増していく


20100312-1.jpg




時計を見ると15分経過
遠めに正門を眺めてみるがまだ誰もいない

少しの安堵感が身体を包む


どうやら僕は興奮というよりは緊張しているみたいだ



一周してきても正門には戻らずに少し離れた所の敷石に腰を下ろして
何とかしようと音楽を聴きながら待つ事にした

ナーバスな気持ちを何とか払拭したくて
比較的アップテンポな曲が入っているプレイリストをシャッフルで選択するけれども
流れてきたのは佐藤良成の『おねしょのうた』
「認めちまえよ 自分の姿 これが僕」だって
いやわかってるんだけどさ



目の前に広がる街の景色が段々騒がしくなってくる

車にバイクが目の前を通り過ぎていく
そのうちに正門に向かう路地に入っていく人達が増えてくる
時計はもうすぐ集合時間の6時を指そうとしている

今日一緒に写真を撮りに行く人達みたいだ
肩から三脚らしき袋をみんな提げている


三脚?
よくみるとみんな直方体のしっかりとした形のバックを持っている
どうやら想像以上に本格的な所なのかもしれない
そしてみんな結構お歳を召していらっしゃる

首から下がっている僕の自慢のカメラは小さなコンパクトデジタルカメラ
一応昨日おじさんに確認して了解を取っていたのだけれども
今更場違いな気がしてすごく焦りだす


でも無常にも集合の時間はやってきている
空はもうしっかり明るい
正門に向かうと決めていた5分前がやってきた

正門へ向かうとそこには沢山のオジサマとオバサマが大声で楽しそうに喋っている
ばっちりコミュニティは出来上がっていて
さらっと入れる余地はなさそうと勝手に頭が判断し
すぅーっと正門を通り過ぎてしまう

そんな自分の行動を頭の中で思い返してみて
何だか笑いが込み上げてくる


何してるんだ俺は一体


と思って上を見上げる
そこにはさっきも見た集合住宅が
よくよくみるとオランダの建築家集団MVRDVの建てた集合住宅みたいじゃないか
すごい面白い形をしてるなぁ

MVRDVが作った集合住宅
それぞれの部屋の壁面がばらばらの色や形になっているのがあるのだが
好きなように自由に作っていてそれでいてまとまりがあって
何より楽しそうですごい好きだった

それがどうだろう
ここの集合住宅もそれぞれの部屋が思い思いの柵や窓の形を取っているじゃないか
しかも全体的に何だかバランスが取れているようにも見える

社会に溢れているかっこいいモノだったり
このセンス最高じゃないか!っていうものは
結局過去にあった物の焼き直しなのか
生活に密着した自分達のすぐ身近にあった本来の機能美が
どうしても一番人の興味をそそるのだろうか




自分の置かれている状況
つまり正門から独り離れて路地に立ち尽くす自分を正当化する為に
必死になって頭が変な方向に一生懸命になっている


20100312-2.jpg





気を取り直してもう一度正門に向かうも
やはり近づけず
おじさんの姿を探すもいない

とりあえずおじさんがいないとどうしようもない
みんなだって先生がいないとどうせ動けないのだ

と思ってそのまままた来た道を戻って
さっきの敷石の方へと歩いていくと
十字路の所で道を曲がってきたおじさんとばったり会う

5年振りの再会
後ろにはいつも一緒に遊んでいたおじさんの子供が



ん?どっちだ?



おじさんの家族は三人姉妹の女の子がいる
日本にいる時はいつも家に来て遊んでいた
中学生に小学生に幼稚園に
歳が離れていていつも大変でそして楽しかった


さて今目の前にいるのはどっちだろう
一瞬どころかまじまじ見てもわからない
一番下の子なのか真ん中の子なのか

聞くと一番下の子みたいだ
5年前はまだ走るのがおぼつかない感じだったのに
堂々とオジサマオバサマ集団の中心へ入り込んでいく
子供の成長とは本当に早いものだ


そして僕はその子にもついていけず
ぎりぎり正門の前まで行って
そこから結界でも張られていて入れない小さな妖怪のような
惨めな姿のまま立ち尽くしている

遠めに眺める
悔しいかな聞こえてくるのは台湾語だ
せめて北京語だったらよかったのに

台湾語はわかるんだけどさ
喋れないですよ

とそこまで思っていややっぱり言葉の問題では無いと思い直す


こんなに自分って人間付き合いが苦手だったっけ?
こんなに初対面とは緊張するものだったか?
コミュニティとはこれ程恐ろしいモノだったのか?





オジサマオバサマが集まって言い合っている
それを独りの女の人が遠巻きに眺めている姿を見つける
オジサマオバサマの中で唯一僕と同世代くらいだ
今日が初めてなのか元々の性格なのか独り
どうしてもその人から視線が離せなくてそれからずっと気になって
ついつい何かの拍子に見てしまう

こんな時どうして自分と同じような境遇の人が気になってしまうのだろうか
何だかまだ一言も喋っていないのにすごく心強く
彼女と僕の間には生半可な共通項じゃなくてなかなか分かり合えない物を共有している気がして
強い強い味方のように錯覚してしまう


この人がいれば何かあっても大丈夫
きっと助け合える


「何か」なんて別に何だかわからないのだが
兎に角すごく安心した自分が居た



とその人がオバサマから声を掛けられた
そこで何だか世間話をし始める

勝手に自分の仲間だと思っているから
変な対抗意識をオジサマオバサマ集団に持っていて

オバサマ、彼女はきっとそっけない態度をあなたにとりますよ
そんな話しかけても無駄ですよ

と思う
自分で書いていてもすごく情けないが
その時は本当に視野が狭くて
その中で自分のプライドを保つのに必死だったのだろう


だが
当たり前だが世間話は続く
何処から来たのかとかカメラの話とか
勿論お互い流暢な北京語で



今度は勝手に裏切られたような気持ちになる

結局台湾語だろうが北京語だろうがそういう問題なんです
日本語じゃないという事なんです
カメラだって僕は今日こんなモノですし
世代すら基本的にはみんなと違う
ここに参加した理由もきっと大きく違う


人が話をするのは何か接点があって盛り上がる
初対面で同郷だったりすると一気に肩の力が抜けるのと一緒だ

僕とここの集団との間には殆ど接点が無い訳だ
本来ならばカメラで集まった集団なのだからその話が出来る筈だが
今の僕にはそれすらほぼ無いに等しい状態で

僕とこことの繋がりはおじさんとおじさんの子供だけで
おじさんは生徒と今日の打ち合わせで忙しく
おじさんの子供だって日本の時はいつも追いかけてきたのに
今緊張して堅くなって全く口を聞いてくれない





となったら悲観的な観測しか出来ずに
もう殆どどうにもなれになってしまった




まだ出発もしていないのに着実に疲れだしているのがわかる




あぁ今日これからが思いやられる
大丈夫だろうか

ブログだって写真の話をするつもりが
結局前置きみたいな話でこんなに長くなってしまった


また次回へという事で一休み






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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
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