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なんだかモヤモヤ



再び写真学校の撮影小旅行へ同行する
前回は台北の郊外だったが今回はもう少し遠出をして新竹という別の県へ


今日も早朝から学校の前で集合
行ってみると二台のマイクロバスが停まっている
前回にも増して人数が多い

遠足感覚なのか家族を連れてきていたりしてバスはパンパンだ
前の席との距離はすごく近くて
足を伸ばす余裕どころか体育座りみたいに抱え込まなくてはいけない
何だか久し振りに東南アジアの移動を思い出して
二週間後に迫った出発を思いちょっと心配になってくる







どんどんとバスは山を登って行く
右へ左へと曲がっていく山道は狭くなっていく

前の椅子との摩擦で膝は痺れてきている
その前の椅子には前回に引き続きおじさんの末っ子が乗っていて
車酔いなのかさっきまではしゃいでいたのに今は静かだ








二時間ほど経ってバスが停車した
そこは山間に流れる川の側に建てられた記念館の駐車場



歴史の教科書に載っていた筈
覚えているだろうか張作霖という人物を
僕もうろ覚えだが
日本が清に侵略する口実を作る為に満州鉄道爆発を自作自演した時の人物
確かそんなんだった気がするのだが
その張作霖の息子が実は台湾では有名人である

彼は一度蒋介石の乗る飛行機をハイジャックして暗殺を企てた
がそれは未遂に終わりこの地にずっと幽閉されていたという
その幽閉の期間が何と数十年という長期間に及んでいる

その彼の幽閉されていた場所が最近になって公開されたらしい
多分これも前に書いた台湾の政権交代の事がきっと影響していると思う



幽閉されていた場所に記念館を建てる意味もよくわからないが
周りを見渡してみると本当に何も無い


20100320-1.jpg


本当に山奥にあれば自然の姿に圧倒されるのだろうけれども
ここはどちらかというと開けた場所で小振りな集落も川の反対側に見える

集落も日本でいう藁葺き屋根みたいならまだ情緒というのも出るが
ここはコンクリートだったり石造りだったりトタンを被せていたり
まちまちでしかも妙につぎはぎに綺麗だったりする

何より人がいない



「20人以上は一度に乗らないで」
って書かれている何とも胡散臭い吊り橋

新興観光地にありがちなこの違和感
いつも思うけれども技術を抑える事が情緒を生み出す訳じゃない

「全て当時の技術で造ってみました」ならまだわかるけれども
表面だけ似せて一体何の意味があるんだ
残ったモノはその残った事に根本的に意味があって
朽ちたモノは朽ちるだけの理由があったんだ
現代の技術で昔の朽ちてしまったモノを真似てみたって
何の時代性も持ち合わせていないだろう

と言ってもこれを渡らないと向こうの集落に行けないので
結局20人いないかを確かめて歩き出す
悲しい


20100320-2.jpg




橋を無事に渡り終わる
左には日本でも見かけるような白いコンクリート作りの小学校
右には山間部にある集落の為急傾斜になった木製の階段
上って行くと綺麗に舗装された道があって
日本の自動車産業が大衆車を大量供給し出し始めたばかりの頃の
小さな可愛らしいマーチがくすんだ青色をして停まっていた
左を見れば下り坂で右を見れば上り坂
上を見上げれば昇る山肌が続いていてポツポツとトタン屋根が見えたりしている

上を目指し右の上り坂を上って行く
写真旅行としては最高の天気
太陽を隠す物は何もなくて全てがはっきりと色を持っている
でも歩いていると光は肌を焦がしてくるし
汗が溢れてきて進む足を止めたくなる

コーヒーショップのでかでかとした看板
まだまだ小さい苗木の並木
白い塀に蔦に覆われた高い崖
崖の上には頑丈な造りのきっとこの集落唯一の民宿
蔦には沢山の種類の花が色を主張しあっている


20100320-3.jpg


進めど進めど人が全く居ない
山の静けさだけが漂っていて必要以上に寂しさを感じる








バスに乗ってまた山を上って行く
さらに道は細くなって行く

さっきよりもさらに小さな集落に突然飛び込む
その一番端にあるレストランに立ち寄る
今日の昼食はここで採る

このレストランは山の急勾配に建っていて随分と張り出したテラスがあり
宙に浮いて山の空間をより感じられるといったような趣向が凝らされている
そこで出てきた食事はここの地区に住んでいる客家人の料理



客家人というのはもともと中国の南部にいる民族で台湾にも一定の数が居る
台湾の各地に居る先住民とはまた違った位置付けだ

台北の地下鉄はこの人達独自の言葉、客家語の案内がちゃんと流れる
だから台北の地下鉄で流れる案内は
北京語、台湾語、客家語、英語
と4つも流れる
一つの駅名を言うだけですごく時間がかかるという事態になっている

最近テレビで見たのだが
これじゃあ効率が悪いじゃないか!意味あるのか!
みたいに国会で叫んでいる議員さんが居た
ちなみに勿論?台湾の国会で交わされる言語は台湾語だ

これは余談だが
代議士さん達は台湾の今の現状を踏まえて
普段は北京語で話していたり台湾語があまり得意でなくても
選挙演説なんかでは台湾語を頑張って使ったりするらしい

方言で親近感を湧かせて票を集める
みたいな感じなのだろうか



レストランには既に注文済みであったみたいで
次から次に料理が出てくる
鶏肉や猪の肉に漢方入りのスープや野菜炒め
いくらなんでも多すぎて食べきれず、、

台湾人は食べきれない料理を供するのが礼儀とされている
食べ切ってしまうとホストはケチっているとみなされてしまう
日本の感覚からすると逆なのでもし日本のノリで台湾人の家庭にもてなされ
当然のように食べ切ってしまうとさらに料理が出てくる事になる
日本人らしくここで頑張って残さず食べてしまうとまた出てくる
ホストは躍起になって作り続け
ゲストは躍起になって食べ続ける
なんていうまさに矛と盾の話になってしまうので注意






再びバスに戻り今回のメインの目的地へ
山を下ってそしてまた上る

程無くして駐車場にバスが滑り込む
見上げればそこには西洋風の建物が建っていて
沢山の人で賑わっていた

ヒヤシンスだろうか
花の名前には兎に角疎いのでわからないけれども
紫の花に囲まれた石段がその洋館に向かって続いている


20100320-12.jpg


石段の左側には広くきちんと刈られた広場が広がっていて
子供達が親達の声を振り切って走り回っている

洋館の目の前は喫茶店のテラスになっていて
ざわざわと賑やかな雰囲気になっている



みんなはまず広場に集まってきっとこれが恒例なのだろう
前回もあった記念撮影をする
カメラが設置されて大の大人達が子供達が走り回る広場の真ん中を占拠して
微動だにしない景色は本当に不気味だと思う
いや滑稽というのが正しいか


20100320-7.jpg



それが終わると自由撮影時間

前回おろおろして時間を無駄にしてしまった経験を踏まえて
すぐにその場を離れて歩き出す




側に咲いている黄色いコスモス?の前で一緒に何かを覗き込んでいる親子を見つける
子供がそうじゃないでしょうに!なんて母親にちょっかい出している
母親はそうなのー?みたいにおどけた声を出している
よくわかんないど何だかもやもや暖かい雰囲気

咄嗟にカメラを向けてシャッターを押す
画像で見てみるとピントが合わなかった
もう一度今度は焦点をじっくりと
少し考えて花に合わせて撮ってみる

チェックして見るとちゃんとピントが合っている


20100320-6.jpg


でも

でも何だか味気無い
すごく雰囲気が台無しな気がしてくる

さっきのピントが合っていなかった方が
僕の頭に描いていたイメージとすごくしっくりきている様な

何でだろう

目の前の景色を正確に捉えているのはピントが合っている方なのに
僕が見た撮ろうと思った現実の景色はピントが合っている方なのに
僕が撮ろうと頭で描いていた景色は最初に撮った方が近いなんて


20100320-5.jpg





広場を出て続く黄色い花の道を進んで行く


20100320-4.jpg


すると突然視界が開ける
見た事あるようなもっこりした背の低い木々が整然と並んでいる
初めて現実に見た茶畑

おお!
と思って立ち止まる
カメラを構えて撮ってみる
でも何だか気に入らない


20100320-8.jpg




そのままちょっと上り坂になって
今度は高い針葉樹が立ち並ぶ所に入っていく

するとその合間にパラソルがいくつも見える
その下にはベンチや机に椅子が所々に置かれていて
みなコーヒーを飲んだり本を読んだり山の景色を眺めたりしている

写真を撮る気がすっかり失せてしまったのか
吸い寄せられるように空いていたテラス席に座り
コーヒーを頼んでいた


20100320-9.jpg


ここがメインだけに写真撮影の時間は沢山取られていて四時間もあった
まだ三十分しか経っていなかったけれども
でも何となくもうここで本読んだり景色を眺めたりしていようと決めてしまった


20100320-10.jpg


ふと思い出して
ずっと前から手紙を書こうと思って書いていなかった事を思い出す
ノートに挟んでおいた数枚のポストカードをテーブルに出し
絵を眺めて相手を想って景色を眺めて
思い付いた様にペンをノートにまず走らせる

いつの間にかおじさんの子供達が僕のテーブルにやってきていた
今日は末っ子に真ん中の子もいる
二人でニンテンドーDSを覗き込みながら
あーでもないこーでもないとゲームに夢中だ

あんまりノートに夢中になるのもなんなので
少し手を休めて山の方を見てみる
あんなに晴れていた空は白い霧に覆われ出していた
山の下から次から次に上って来る白い影は
あっという間に周りを包み込む

景色が見えなくなったり現れたりする度に
子供達がゲームから顔を上げてきゃっきゃ興奮する

僕はそれに同調しながらずっとかわらず景色を眺め続ける


20100320-11.jpg






起こされるといつの間にか三時間くらい経っていた
天気が回復しないので今日は少し早めに帰る事にするそうだ


針葉樹の中を抜け
黄色い花道を抜け
洋館の横を抜け
紫の花に囲まれる石段を降りていく


そこには沢山の生徒さん達が
必死にカメラを構えている

レンズを向けている後ろを振り返ると薄くなった霧の向こう側に太陽が覗いている

今更太陽が出てくるなんて
勘弁してくれよ

何てみんなつぶやきながら
一生懸命にシャッターを切っている





何となく僕もレンズを向ける
写った太陽は霧に光を反射されて輪郭がはっきりしない



20100320-13.jpg






その後すぐに太陽は山の稜線に沈んでしまった







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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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