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満員電車



今世界一周と言って色々な国を渡り歩いている訳だが
さて国とはそして世界とは一体何だろうか



国家主権という言葉がある

定義は実は至極あいまいで
「人民の人民による人民のための」なんて言葉もあったり
でも国家主権が及ぶ範囲は領土や海にまで及んでいたり

じゃあ国って何だろうか



世界には「国として認められていない」所もある
この場合「地域」なんて言葉が使われたりする

ある側面から判断するなら
この「国として認められる」という事が重要で
これはつまり外交努力の上に成り立つ

国家がお互いに認め合うという事だ
その判断として国交があるかどうかが重要だろう
日本は世界に国交を持っている「国」が世界中に192存在する
つまり192の「国」から日本は「国」として認められているという事


さらにもう一つの判断材料として国際連合があるだろう
ここに参加しているかどうか

現在国際連合には191の「国」が参加している
日本は国際連合に加盟しているうちの190カ国と国交があり
国連非加盟国のバチカン市国とコソボの二国と国交がある
ちなみに国連加盟国で唯一国交が無いのは北朝鮮である




冷戦時代
大国のアメリカとソ連の間で大規模な陣地合戦が繰り広げられた
この場合例えばソ連が後押しして樹立した新政府による新国家は
反対陣営のアメリカからは承認し難い
この場合アメリカ側からは「国としては認められない」

ただ冷戦時代には強力なこの二国があった為に
反対陣営からみた場合に国として認めていないけれども
もう片方が強力に「国」としてバックアップしているので
国ではないけれども同等に扱う必要があった

冷戦時代にはそんな「国」が沢山あった
世界に認められるか認められないか
国であるか国ではないのか
今以上にすごく重要な意味合いがあった
いや重要というよりも西陣営に含まれていた日本からみてわかりやすかった


現在においてはその対立構造が消えた為に
すごくローカルな問題であったり日本にはなじみの薄い宗教対立であったりが
世界に散らばっているので日本に居るとピンとこない

日本は国交を持つ「国」が莫大に多いのもピンとこない理由だろう
国が世界で認められるのは至極当然であるという感じ
政府があれば人民がいれば国籍やパスポートがあれば
それはすなわち「国」であると


これらの問題がイスラエル・パレスチナ問題であったりチベットの問題であったりする






じゃあ台湾はどうだろうか
日本の新聞やテレビなどでは「地域」扱い
つまり日本は「国として認めていない」という事

台湾は前にも書いたように今国連に加盟できていない上
何より日本と国交がないのだ

ただこの台湾、日本人の印象としても
日本だけではなくて「世界で国として認められていない」という感じだ
この時の「世界」は何を表しているか
それはつまりは国交を持つ国の多さに由来しているという事だ




台湾が国交を持つ国は世界に23ある
ただこれは順調に減っていたりする

ここでいう「台湾」とはつまり「中華民国」であって
もともと中国大陸を治めるべきと主張する政府に対しての国交である
中華民国と国交があるというのはつまりは
中華民国政府が中国大陸の支配者であるという事を認めるという事で
これはまた色んな問題を含んでいるのだがここでは話が反れるので割愛する

という事で日本に比べると格段に少ない
つまりこの少なさが国家としての言ってみれば「独立度」を表していて
この孤立している印象が「世界」から「国として認められていない」に繋がっている


20100401-4.jpg





この数少ない23という国々の中にバチカン市国がある


キリスト教カトリックの最高権力者であるローマ教皇が治めるバチカン市国
日本に居る時は
「さすが『隣人を愛せ』。きっと宗教的な観点からすべての人に慈悲を
という感じで台湾とも国交を持っているんだな」
なんて早合点、特に調べもせずにすごく浅はかに思っていた






もうすぐ台湾を旅立つにあたり
この先のルートを大雑把に考えながら調べている時にこの事を思い出し
ふとバチカン市国について調べてみた

政教分離が日本では当たり前の中
宗教と政府ががっつり合体した国
世界最小でありながらこれほどまでに有名で力を持ち国連非加盟
果たしてどんな「国」なのか


調べて見ると確かに今でもバチカン市国は台湾と国交を持っていた
しかし、知らなかった事実があった

それはバチカン市国は中華人民共和国とは国交を持っていなかったという事だ


国連の常任理事国である大国中国
しかも今では経済的にも巨大な中国と国交が無いとは一体どういう事だろう

てっきり僕は台湾と国交を持ちながら中国とも国交を持っていると思っていた
(冷静に考えればそんな事はまず有り得ないのだが)
でもそれでもさっきみたいな通常の国とは違った外交手段を持って
各国と接しているのだから可能なのかと思っていた
何も調べずにただ「特別」と思ってバチカン市国を見ていた証拠だ





これはカトリックにおける「政治的」立場によるものだった

知らなかったのだがバチカン市国の構成組織であるカトリック教会は
強力な「反共組織」なのだ
つまり共産主義を掲げる中華人民共和国と明確に対立しているのだ





第二次大戦時の話でこんなのがあった
バチカン市国とヒットラーのナチ党は深い関係があったという事


ファシズムのドイツが敗戦した折
実はナチ党員の逃亡先は南米が多かった

南米?何て思ってしまうが
実はこれはバチカンが大きく関わっている

大航海時代にスペインとポルトガルが南米に進出し
原住民にキリスト教をほぼ強制的に布教して回った
この時のスペインにポルトガルはカトリックのローマ教皇の影響力が非常に強い
お陰で南米にはしっかりとしたバチカンの影響力が残っていたのだ

バチカンによってドイツから南米に至るルートが整備され
多くの科学者や党員が南米に逃れたというのだ


20100401-2.jpg




ここまで積極的関係があったのも実はドイツがソ連に侵攻する前に
ドイツとバチカンの間に条約が結ばれた為である
バチカンは真っ先にヒットラーが国家元首になった後に承認し後押ししているのだ

この理由は「反共」
つまり台頭してきた共産主義のソ連に対する思いである
バチカンにとっては全体主義やファシズムよりも
基本的に無神論である共産主義が台頭しない事が重要だった訳である

この承認を得た事によって
影響力のあるバチカンの後を追い実は米英仏なんかも承認する
つまり世界的に国として認められた訳だ
当時の米タイム誌の「パーソンオブザイヤー」にヒットラーが選ばれたりしている
ようはこの当時の世界情勢ではファシズムよりも共産主義が恐れられていたのだ

そしてバチカンの後押しもあって
ドイツはバチカンにとっての異端であるソ連に侵攻した


つまり各国にとってナチドイツはファシズムというよりも前に
当時の教皇がヒットラーについて「勇気のある人」と述べているように
共産主義に切り込んでいく先鋭部隊であった訳だ




結局ナチドイツはそのうちにフランスに侵攻し全体主義を強めていき
行動を黙認して、もしくは後押ししていた各国は連合を組んで腰を上げる事になる
これが世界を巻き込む第二次世界大戦となった

連合国側にアメリカやイギリスと共にソ連が加わっていたのでも判るように
いつの間にか世界の脅威は共産主義からファシズムに移っていたという事だ


20100401-5.jpg





欧米諸国ではよく言われている事らしいが
実はヒットラーによるユダヤ人大虐殺がここまで大きな被害になったのは
バチカン市国のローマ教皇のせいだと言われている

ヒットラーの人種差別論でユダヤ人が最下層の民族であり
この事がユダヤ人迫害に繋がったのは有名だが
キリスト教の中でもイエスキリストを殺したのは異教徒に密告した裏切りのユダのせいであり
彼の末裔であるユダヤ人は当然迫害されるべき民族であると思われている

だからよく考えればカトリックのバチカンにヒットラーのナチドイツが
同じ立場になるのも自然なのかもしれない

そしてナチドイツがユダヤ人を迫害し始めても
共産主義に対するドイツを後押しする事もあって
ローマ教皇は迫害を黙殺したというのだ

あの時一言教皇が発言していれば、、
そんな事が今言われている

実際ヨハネパウロ二世(今のローマ教皇の前任者)はこの事に対して発言している
(ただ直接的に謝罪はしていない。よくある「大変遺憾である」に留まっている
ここで認めてしまうとキリスト教の教義自体が揺らいでしまうから)




さてこの特定の領土を持たない流浪の民である筈のユダヤ人が
現在ではイスラエルという「国」を持っている

この事が今世界で誰もが知っているパレスチナ・イスラエル問題に繋がっている

イスラエルが建国する以前にこの「地域」にすんでいたパレスチナ人
この場所に「国」を建てたユダヤ人
パレスチナはアラブ社会が後押しし
イスラエルは大きなユダヤ人社会を抱えるアメリカの後押しを受けている

アラブ社会はイスラエルを「国」として認めたくない
アメリカはイスラエルを「国」として承認する
パレスチナ人はもともとこの「地域」に住んでいたと主張する
ユダヤ人は、さらにその昔ユダヤ人はこの「地域」で生活していたのだと主張する

そんな対立


20100401-1.jpg










台湾の事を考えてバチカン市国へ飛び中華人民共和国に
また話はヨーロッパに戻ってドイツになり
今度はソ連に大西洋を渡って南米の話になり
そして中東のイスラエルにパレスチナに及ぶ
キリスト教カトリックに全体主義にファシズムに共産主義
さらにはユダヤ人にアラブ人とパレスチナ人


バチカン市国が台湾と国交を持っているというその理由を掘り出した
そこにはバチカン市国が反共組織である事実があった
その事実を一つ知っただけでこれ程までに連なった歴史が現れてきた



今のこの世界には宗教に民族に操られた歴史の上に国が成り立っている


20100401-3.jpg







国とは何だろうか

国は一つだけで存在する事は出来ない
それは現実的な物流とか人的交流とかそういったものだけではない
歴史的繋がりの上にお互いが存在し合うという事で成り立っている





この「世界」とはそんな繋がりの事





世界は満員電車のようなモノかもしれない


お互いが独立した個でありながら
それぞれがもたれ掛かっている


近くは友達であったり家族であったり恋人だったりするかもしれない
でも周りには殆ど全然知らない人がいたりする

ふらふらで妙にもたれ掛かってくる人
人相が悪くて余り近づきたくない人
痴漢に間違われてしまいたくないから何とか距離をとろうとしたり
酒を飲みすぎてうっぷとかいってる人の周りには
満員にもかかわらず空間が出来たり


近くなら知らなくても服装や表情を読み取る事が出来るけれども
遠くになればもうどんな人がいるか具体的にはわからない
でもこの満員電車にはこの圧迫感から沢山の人がいるのが間接的にわかる

そんな沢山の人による支え
大きな揺れがあっても周りに沢山の人がいると何とか立っている事が出来る


電車が急ブレーキをかけて満員でも倒れたりする時がある
そうすると雪崩のように倒れていく
踏ん張ろうとしたって近くに居たら巻き込まれる

それでも大体は立っていられる
人が沢山いるから
人が回りにいないと電車の揺れは吊革を利用しない限り
しっかりと力を込めて踏ん張る事は難しい


日本は本当にぎゅうぎゅうの混雑の一番中心にいる
国交を沢山持っているという事はそれだけ動き辛い場所にいるという事だ
日本の外交力が弱いとよく言われるが
それはきっとこういう事なんじゃないだろうか
別に日本の外交能力を積極的に褒めている訳ではないのだが

逆に空いている所に居る人はよくふらふらと動ける
でもそれは支えてくれる人がいないという事でもある




こんな満員電車は沢山の人を乗せてそれでも進んでいる








僕はそんな満員電車から一度降りて
それぞれの人と直接話してみたくなった、と

きっとそういう事だ









さて今日は4月1日だ

日本は新年度

新入社員に新入生
それ以外の人もまた新しい気持ちを持って
きっと今までの満員電車がまた違ったように見えたかもしれない

お疲れ様でした




実は台湾にも日本に負けないくらいのラッシュがあったりします




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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