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出会いの連鎖


荷物をまとめる
すっかりマイホームのように使っていた部屋には
そこらじゅうに物が溢れている


袋こんなに必要なのか?
シャンプー溜まる一方なんだけど
洗濯ロープこんなに重かったっけ?
あれ愛二そのTシャツまだ持ってたっけ?
俺やっぱり靴下こんなにいらないかなあ


お互いに詰める前に一度ベットの上に持ち物をぶちまける
ああでもないこうでもない
いつも繰り返される荷物談義

ぶつぶつ言いながら
もうお互いの荷物なんて殆ど把握してるのに
それでも話さずにはいられない


そうやって段々と部屋に物が無くなっていって
ブラックホールのようにリュックサックがすべてを吸い込んでいく

ただブラックホールと違うのは
リュックサックは物を詰めただけ質量と体積が両方膨らんでいくという事だ


僕達は今日アユタヤを出発する
当初の予定より随分と居た

本来ならもう何度もやってきた場所
わざわざやってくる必要もないけれども
それでも僕達がやってきたのは
何度も書いたようにマスターに会いたかったから

でもさすがに再会自体には時間を要さないし
僕達がタイに再び戻ったのも
まだ行っていないタイ北部に行きたかったという大前提があるから

だから一泊するくらいでいいかと思っていたが
水掛祭りに想像を超えたマスターのサービスがあって
いつの間にか五泊もしてしまった

もう北へ向かわなくてはいけない
というかまたやってくればいい

僕達の飛行機のチケットはバンコク発
また電車で戻ってくるのだからその時にまた一泊でも戻ってこよう
だからまずは北へ


と、


また戻ってくるなら荷物こんなに持っていかなくてもいいじゃないか
いつも持ち続ける必要ないじゃないか

Tanrin Guest House のオーナーの優しい笑顔を思い出す


荷物を少しここに置いていってもいいか、
聞いてみたら勿論という返事
本当にここは素晴らしい人達がいる

さらにはチェックアウトの時間も昼の十二時だったのだが
いつでも好きな時間に行きなさい
そうやって言ってくれていた





いつもよりも随分とスリムになったリュックサック
夕方5時くらいにゲストハウスを離れる

電車は夜の8時半だ

それまでの時間は


勿論マスターのカフェへ


既に僕達が今日行く事は知っていて暖かく迎えてくれる
何故かみんな次に僕達がアユタヤに戻ってくる日も知っている
またいらっしゃい
そう言ってくれる

勿論リュックも置かせてくれて
僕達はここでゆっくりと電車の時間を待ち
タイの北へ想いを馳せ
アユタヤを想おうとする








筈だった








僕達が二人で静かに昼食を食べていると
いつも夜になるとマスターの元にやってきて
他の数人と毎晩楽しそうに飲んでいるハーフ顔の100%タイ人がやってきた


実は前日の水掛祭りの夜に
僕達はマスターのカフェで少し飲んだ

その時にも彼女とその友人達はマスターと飲んでいて
タイの正月という事で随分と陽気に酔っ払っていた

いつもなら顔を合わせると挨拶するくらい
毎晩のように顔を見せる僕達と
同じ様に顔を出すハーフ顔

前夜はいつの間にか一緒に乾杯したりちょっと話したり
「ダンスしましょう、ダンス!」
なんて突然誘ってきたりして

その距離がぐっと近づいて


20100414-2.jpg


前回アユタヤに来た時も少しそんな接触があったのだが
その時はそれっきりだった

今回はそんな事も無く
昨日の事を覚えていたハーフは今日もご機嫌らしく
僕を見つけると手招きをした


行ってみると今まで一度も見た事が無い
落ち着きのある富裕層のマダムといった感じの人と
ぴしっと頭を刈り上げた青年と三人でビールを飲んでいた

ハーフが二人を紹介してくれる
マダムは日本からの輸入品を扱う会社を経営している人で
青年は昔日本のホンダで働いていて少し日本語が話せるのだという


マダムはまさにイメージ通り
どうやら日本にも何度も行った事があるみたいで
「オンセン」と何度も言っていた

ホンダさんの日本語は
数ヶ月の勉強だけで習得したとは思えないくらい
普通に会話が成り立った


話始めると止まらない
席を勧められて座って







いつの間にか僕達は大テーブルに移動して
ハーフにホンダさんにマダムに僕達二人で座っていた

目の前にはマダム達が頼んだ豪華料理
前日の飲みのせいで少しおなかの状態が不安定であり
この後長距離の移動が待っているという状況の中
勧められるがままにグラスを手にし
ビールを注がれる

こういうのはどうしても断れない、、、

こういう事でまだ痛い目にあっていないだけなのかもしれないが
「飲まないと必ず損をする」という確信的意識が何故かある
出会いという意味でも将来的にも

まあ何を言っても結局ただ飲むのが好きなだけともいうが


20100414-1.jpg




ハーフはその顔にぴったりの発音抜群な英語を喋るが
実はそこまで得意では無い
マダムに至っては殆ど喋れないので
タイ語を当たり前のように喋ってホンダさんが逐一僕達に訳してくれる

ホンダさんさまさまな会話が続いた

何だかホンダさんもノッてきたみたいで
僕達がまたアユタヤに戻ってくるという事を告げると

僕よりも全然日本語が上手なカワイイ友達がいるから
是非その時に紹介したい!!
なんて言い出してすぐさま携帯電話を取り出してその子に電話を掛けている

それはそれでいいのだが
困った事に電話が鳴り出したのを確認してから
いきなり僕に携帯を渡してくる

たった今のホンダさんの思い付きで電話を掛けて
取った瞬間に電話口に突然見知らぬ日本人が出て
今度一緒に飲みましょう何て果たして言えるのか
しかも日本語がどの程度わかるかも不明だ



だが無常にも電話は繋がってしまう



僕の横でホンダさんが行く末を見守っている
しかもホンダさんは日本語がわかるので
ここで下手な事は言えない
下手に好意を無下に出来ない

仕方が無いので事実を並べる


今日ホンダさんとカフェで出会った事
ホンダさんが僕達を紹介したいと言ってくれた事
僕達は今アユタヤにいるが今日チェンマイに向かう事
今度アユタヤにまた戻ってくる事
その時是非一緒にみんなで飲みましょう


日本語で誘っているけれども
きっとこんな誘いは一生日本でする事はないだろうな


もうこれっきりならまだ諦めがつくが
まだ一度も会った事が無くて
そして今度会う事がほぼ確実なこの状況
しかも電話口の向こうで相手が戸惑っているのがわかる

日本語は確かにすごくよく出来る感じでこっちの言っている事も
すべて理解しているというのが判るが
それだけにさらに恥ずかしい

ただどうやら了解を得た感じになって
ホンダさんに電話を返す
ホンダさんはにやにやしながら満足そうにその電話を受け取る



こんなホンダさんだが彼は来月に結婚する
今ちょうど新婦さんが衣装合わせをしていたらしく
それを迎えに行くという事で席を立った



ホンダさんと入れ替わるように今度は一台の車がやって来た
中からマスターのお姉さんが出てくる

マスターのお姉さんにはオランダ人の旦那さんが居て
ここのカフェにゲストハウスは
マスターとそのオランダ人の旦那さんの共同出資によって出来た物である

マスターのお姉さんは英語も良く出来てカフェによく顔を出す
僕達もたまに顔を合わせていた

前夜にも顔を合わせていて
今日僕達がチャンマイに向けてアユタヤを発つと言うと
じゃあ是非、アユタヤ一の美味しい食べ物を差し入れてあげる
そう言ってくれていた

ハーフ顔はもともとこのお姉さんの友達なので
当然僕達のテーブルにお姉さんもやってくる

そして前日言っていたアユタヤ一のロティを頼んでくれる


ロティとは僕達も大好きなイスラム風クレープなのだが
アユタヤ独特のロティというのがあるらしい


ロティがやってきた時には
既にホンダさんと新婦さんも戻ってきていて
7人が席を囲む大きな会になっていた

丸い素のクレープと
乾麺のようなみための緑色とクリーム色の物

乾麺をクレープの真ん中に置いて
それをくるくると巻く
そしてそれを何もつけずに食べる

新婦さんがみんなの分を作ってくれて
それを頬張る


乾麺だと思っていた物は実は甘くて
しかもかなりしっかり味がついていて美味しかった


おねえさんが
三日くらいはもつからチャンマイでの朝ごはんにしなさい
そう言って大量に僕達に持たせてくれた





やっと今日アユタヤを発とうとしているのに
こんな日に限ってまたこんな大きな出会いと
幸せな場の只中にいる

本当にアユタヤの魔法にかかったようだ
離れようとすればするほど惹きつける力はどんどんと強くなる





僕達が発つ時間がしっかりと近づいてきた
みんなビールを飲んで声が大きくなってきている
マスターもやってきて一緒に飲みだす
お姉さんも今日は珍しく顔を赤らめている

ホンダさんがまた今度帰ってきた時の話をする
そうしたらその話にお姉さんがのってきて

「じゃあ今度ここに帰ってくるときにはビックパーティーを開いてあげるわ」

って言ってくれた





時間が近づけば近づくほど人は饒舌になって気持ちが昂ぶって
でもある限界を超えると急に圧力がかかって無言に頭の中で色んな想いが交錯しだす
魔法はどんどんと力を増して

僕は最後の方には殆ど喋らずにテーブルの端から
この景色を眺めていた





時間がやってきた
席を立つ
リュックを背負う

ありがとうを言う

何とか立てた勢いでそのままその場を離れようとする
じゃないと一度止まったらもう二度と離れられないような気がするから


一度後ろを振り返り
みんなが手を振ってくれているのが目に入る

テーブルの上からマダムやハーフやホンダさんに新婦にお姉さん
奥のカウンターからはいつも日本語のTシャツを来たスタッフに
突然笑い出すスタッフが
カウンターの前からはマスターが

僕達も手を振って
そして駅に向かう








これから13時間の夜行列車の旅







前日に調べておいた時間のチケットを買いに行く


と、


何故か8時半の電車は無いと言われる



え?



今日の最後の電車は夜の11時半だよ









しょうがないのでそのチケットを二枚買う





そして




またカフェに戻る






これもアユタヤの魔法か?







ホンダさんにその新婦さんにマダムはもう帰っていたが
かわりにハーフの別の友達二人に
お客としてきていた世界を回る船のシェフというドイツ人と

また新たなテーブルを囲む






際限の無いアユタヤでの出会いの連鎖
いよいよスピードを増してきた


20100414-3.jpg





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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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