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チェンマイへの電車


電車は結局数分遅れでアユタヤ駅を出発した



荷物を棚に上げ
愛二とボックス席に向き合って座る

車内には殆ど客はおらず
居ても鞄を枕にしてみなボックス席に横になり
静かだ

電車が線路を叩く音だけが響く

外はもうすっかり暗くなって
だだっ広い景色が雰囲気だけ残して姿を消している

すぐ近くを通り過ぎる電柱にたまにある線路沿いの小屋だけが
車内のライトを浴びてぼぅっと浮かび上がる





殆ど同じ様なリズムを刻む僕の周りの環境
窓際の席で外を眺める自分
チェンマイに向けて走っているこの状況





6年前同じ電車を使ってチェンマイまで行った時の事を思い出す


あの時は窓際に進行方向に向かって座っていた

やはりこの暗い時間

車内には人が沢山いて肩が常に触れているくらいの混雑
僕はほぼ直角の堅い木の席に座り荷物を膝の上に乗せていた

強い風が常に顔に浴びせられて
べとべとになって不快感が僕を寝かさなかった
延々と浮かび上がる電柱を数えて夜を過ごした


でも今思い返せば延々と僕に向かってやってくる新しい景色
暗くはっきりと認識は出来ないけれども
確かに僕にとって新鮮な新しい景色が通り過ぎて行く
その先を見続けている事が
新しいチェンマイという場所へ向かう興奮を駆り立てて
僕を寝かさなかったのかもしれない


景色は先の方へ焦点があっている
今まさに僕の横を通り過ぎていく景色は
スピード感が伴ってあまりしっかりと像を結ばない

前へ前へ
新しい街新しい出来事新しい出会いを求めて
意識は前のめりになって






今僕は過ぎ去っていく景色を眺めている
視界に入った瞬間から既に僕から遠ざかる景色

それらは新鮮さよりも哀愁を漂わせている

やはり僕のすぐ横をいく所は
ブレてなかなかしっかりとした形を結ばない

焦点は僕からしっかりと離れてから合う
その時にはもう充分僕とは距離が離れていて
そしてそこからなかなか消えない

じっくりと心に刻まれていく





過ぎ去っていく景色





いつの間にか瞼が閉じてくる








人間には二つの正反対な快楽を感じる事が出来る

安楽と享楽と



新しい刺激を求めて興奮する
出会った経験を振り返って安心する


共に人間は楽しさを見出す事が出来る



上手く出来ている
多分人間は無が怖いから

何も感じない何も見出せない何も無い

そういう状況が怖いから
色んな感情を生み出してきたんだと思う

逆説的に言えば感情的になれていない時
人間である意味の危機に瀕しているのではないだろうか








アユタヤはどんどんと僕から離れていく
僕はそのまま夢の中へ







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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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