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長い道楽


チェンマイはタイの北部であり山に囲まれた所にあるのだが
盆地状になっているのかバンコクにも増して暑い
日本の京都の夏のようだ


朝9:30


まだ日が昇って間もないというのに
外は既に汗ばむような温度にまで上がっている

さらに前日の夜のお酒がまだ抜けていないのか
身体は至極ダルイ

それでも僕達は何とかゲストハウスを出て
近くのレンとアンが泊まっているゲストハウスまで
身体を引きずっていく













昼の12:45にチャンマイに着く筈だった電車は結局一時間以上も遅れて
14時間半の長旅を終えてやっと駅へと滑り込んだ

じんじんする腰を伸ばしてからリュックサックを背負う

タイで一番と言われるチェンマイでの水掛祭りは
今日最終日で盛り上がりを見せている

僕達は大きなリュックサックを背負っているのだが
それでも構わずに水は掛けられる


川の水をそのままぶちまけるアユタヤと違い
チェンマイの水掛祭りは氷を溶かした水を使っていて
基本的にびくっとする程冷たい

べとついた身体にはすごく気持ちが良かったりするのだが
それでもこのまま掛けられ続けては
果たしてゲストハウスに入れてもらえるか心配になる


いつもよりも軽いリュックサック
余裕からか駅から一時間弱
街を右に折れて左に折れて歩き続けた

軽いといってもデイバックとは訳が違うから
一時間も歩いていたら流石に限界が近づいてくる

闇雲に歩き続けていては埒が開かない
と思って警官に道を聞きながら街の中心部から
駅のカウンターの所にあったゲストハウス紹介のチラシ
そのゲストハウスを目指そうとする

と目の前に一つの小さな路地が現れて
その角にゲストハウスの文字が

吸い込まれるように入っていって
寺の裏に隠れるようにあったのが今泊まっているゲストハウス


そこに倒れるように入っていくとテーブルに二人の欧米人と
その前の席に恰幅の良い人生の酸いも甘いもすべて見てきたような
バーのママのような女性が座っていた

部屋を見に行き値段を聞きお決まりのように値段交渉をし
少し高いので最後に立ち去るような素振りをみせると
ぐっと値段が下がったのでもう疲れていた僕達はそのまま荷物を置いた





その後街の様子を見に出かける
宿を出てすぐの所に大通りがあってアユタヤに負けない凄まじい数の人が
ひしめき合って水を掛け合っていた

僕達は水に掛かりながら
アユタヤから何も入れていなかった胃に
物を詰め込む




ただ食事をしに行って帰ってきただけの道筋だったのだが
またしっかりびしょびしょになって宿に戻る

シャワーを浴び二階の部屋からパソコンを持って
入り口にあるバーカウンターとテーブルが並んでいる所に降りていく

そうするとさっきのママが一人でテレビを見ていた


長くゲストハウスを切り盛りしてきたからか
癖はあるが彼女からは英語が止まらずに出てくる

テレビで流されてくるバンコクのデモ隊の映像
タイの政治について語り合い
そしてママが昔チェンマイのナイトマーケットでやっていたバーの話になって

するとさっき居た欧米人の一人がやってきた


スティーブはアメリカのキリスト系教義に社会を嫌って
ZENやBUDDAなどの「東洋の神秘」に魅せられてやってきた
典型的な欧米人といった感じの話し方に考え方を持っていた

今回チェンマイに来てすでに二ヶ月経っていて
ここで何かビジネスをしようと来週からタイ語を習うのだそうだ


少し話すと気前良く僕にビールを勧めてくれる
やはり断れない僕はそこで有難く頂く事にする


いつの間にか日が暮れ始めてくると
二人の女性がやってきた
既にスティーブとは顔見知りらしい
スティーブと挨拶をする

僕も自己紹介をする
彼女達がデンマークからやってきたレンにアンだった


スティーブが彼女達と話を始める

どうやら今日ゲストハウスのママの息子が
大きなバーでトランペットを演奏するという

前にも聞いた事があるスティーブは
その演奏をいたく気に入っていて
是非それをみんなに聞かせたく今日誘ったという事らしい



デンマークは確かデンマーク語があった筈だが
彼女達は本当に綺麗な英語を話している

久し振りに欧米人同士の綺麗な英語の遣り取りを間近で見て
日本に居た僕との間の歴然とした環境の違いを感じずには居られなかった



そんな光景を少しぼぅっと眺めていた
するとレンがママとタイの食事の話をし始めた

「タイでチェンマイで食べておくべき料理って何?」

ママがタイ風やきそばのパッタイをお勧めする
もう何度も食べた事があるふうだった彼女は
ふーんといった簡単な反応をして話が終わりそうだった

僕はデンマークという国の文化について殆ど何も知らなかったので
デンマークだったら何を食べたらいいのか聞いてみた


「デンマーク料理なんてのは無いの」
「基本的に他の国からの取り入れた物ばかりね」
「私達はそれでも朝に食べるデンマークのホワイトブレッドが懐かしくてしょうがないわ」


どうやら陽気な性格の彼女は一気に喋る
僕が今度デンマークにも行くと思うから是非お勧めを教えて欲しかったんだと告げると
さっきまで半分けなすように言っていたデンマークを一生懸命に持ち上げ始めた


「本当に素晴らしい、それは!」
「是非いらっしゃい!デンマークには良い所が沢山あるの!」
「私達は常々デンマークの良さをみんなに知って欲しくてしょうがないのよ!」


と言ってアンにたまに同意を求めながら話し続ける
お勧めの街や食べ物や色んな事を教えて貰うも
固有名詞なのでなかなか覚えられない

結局そこは実際に行って教えて貰うという事になって連絡先を交換した
デンマークに来る時には連絡頂戴
色んな所に連れて行ってあげる
そんな嬉しい事を言ってくれた



ただこの日はそれで終わらない



レンとアンと話している間に
いつの間にかイングランド人とドイツ人が加わっていた

彼らもスティーブに今日の演奏を誘われた人達らしい
ただみんな今日が初対面みたいだ
スティーブが方々で誘ってきたらしい



みんなが一同に会した
演奏の時間が始まるまでここで飲んだり食べたりしようという感じらしい

スティーブは是非良かったら、と
僕達も演奏を誘ってくれた

僕は友達に聞いてくると
シャワーが終わって部屋で作業していた愛二を呼びに行く
いくらかかるかと警戒するのを折角のチャンスだからと連れ出す




僕達が戻るとレンとアンがママに頼んで買ってきてもらった
沢山の食事がやって来た
みんなの前に広げられて是非みんなで食べましょうという事になった

お酒が入ってレンはさらに饒舌になった
僕達にもいつの間にかお酒が注がれ続ける

食べて飲んで話して



バンコクで
シュムリアップで
ホーチミンシティで

観光客の集まる繁華街を歩きながら
欧米人は本当に陽気に贅沢に旅しに来ているなぁ
根本的に楽しみ方が違うようだ
そんなふうに半分ねたみながら
ビール瓶で一杯になっているテーブルを横目で見て通り過ぎていた


それを今目の前にしている
というかそのど真ん中にいる

何も気にせずにどんどんとビールを頼んでいく
楽しい事が絶対的に先
お金は単純にその対価だから判断はその後
というような感じ
だってヨーロッパからしたら結局安いし


実際に目の当たりにしてその仮説は確信に変わる
根本的に僕達の旅の行程に期間とは違うので単純に比較は出来ない訳だが
やっぱりうらやましくも、そしてねたんでしまう

結局ここでのバーのお金は
スティーブが殆ど出し
レンとアンが食事のお金を出していた



バーに行くとそこは何百人ものタイ人が集まってどんちゃんやっている
大きな屋外バーだった
日本の夏に現れる巨大なビアガーデンのような感じだった

水掛祭りの最終日だからか人は凄まじい数いる
殆どがタイ人で観光客の姿は殆ど見えない

スティーブが予約してくれたのか
僕達には席がすでに用意されていて



いつの間にか僕はレンと延々と話していて
その巨大なバーに移動しても
人数に対しては少し席が狭かったにもかかわらず
レンが隣を空けてくれたのでそこに座る事が出来
そして色んな事を話した



欧米人の道楽は果てしない



スティーブは寂しかったのだろうか
それともみなをこう結びつけ楽しんでもらうという事が
彼の見出した東洋の真理の中で彼が発見した行動理念だったのだろうか
特に誰かとどっぷり話す事もしなく
はたからみなが飲んだり語ったりしているのを眺めている

そしてバーが終わっても
是非と折角の出会いだからとゲストハウスにみんなを連れて
さてもう一度飲もうと言ったり
ドイツ人のモゥがギターを弾いたりして
時間がもう遅いから是非近くのバーに行って
飲みなおすついでにそこのバンド器具を使ってセッションしようとか




結局僕達が店を出てバイバイを言ったのは
もう完全に日が地平線の向こうから顔を出していた朝の6時過ぎ







その間僕は本当によくレンと話した

こんなに人と向き合って飲んで語ったのは久し振りだ
思い出せば飲み出したのはシャワーが終わってすぐの昼の三時くらい
それから話しっぱなし

レンが来た5時くらいからは
彼女が陽気な事もあってずっと話は続いた

それから朝の6時まで殆ど同じ一人と喋り続けるなど
日本でも殆ど無い経験だろう




きっとそれはお互いがまるっきしお互いの文化に国やお互い自身を
本当に何も知らないからだろう
英語で人とじっくりと話すのがこんなに楽しいとは思わなかった


英語で会話をしていると
言葉というのがただの手段であるという当然で純粋な事が
何故かすごく込み上げてくる

この単語に文章を使う事によって
相手の中の何を知りたいのかそれが明確である

これは英語の言語的特性によるものなのか
それとも世界共通語としての特性によるものなのか
それはよくわからないが

自分にとっての第一言語でない言葉を介して会話をするというのは
「学校で習った」という普遍性が喋り方や癖に訛りによる偏見をなるべく取り払ってくれて
逆に自分の中にある偏見をあぶりだしてくれる

それが新しい発見を自分に与えてくれる
言葉の遣り取り以上の発見を


レンは日本の事について殆ど知らなかった
僕はデンマークについて殆ど知らなかった


それは話が尽きなくなるのは当然だ





どの言葉を使いどういった文法を使って
どのルートを辿って今自分の知りたい事を得ていくのか

これは果たして言葉だけの問題では無い

何気ない会話にもそんなすべてに通ずる
真理に基づいた行動に気が付ける



やっぱり英語で話すのは楽しいな



是非中国語を使う機会も欲しいのだが
日本で感じる程の中国の存在感はまだ旅をしていて殆ど現れない

あまりチャイナタウンに行かないというのもあるかもしれないが
このままでは折角ちょびっとでも成長したのに忘れてしまいそうだ、、









レンとアンは実は今日チェンマイを離れるという
最後の夜だった訳だ

別れ際に是非朝食でも一緒に食べましょうと誘ってくれた






ので今身体に鞭打って何とかゲストハウスにやってきたという訳だ


だってアユタヤで一日活動して最後に飲んで
夜中から14時間半もかけてチェンマイやってきて
そのまますぐに飲み始めて
朝まで話し続けて三時間もしないで起きて



そんなの辛いに決まってるじゃないか





なのにそっちは酔いつぶれて
ぐっすりと部屋で寝ているとはどういう事だ!

昨日二人してカメラ忘れたから
ばっちり今日はカメラ持参してきたっていうのに!





欧米人の道楽に付き合った長い一日でした





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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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