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ネパールのバス


お兄さんが是非行こうと誘ってくれたので
ポカラを見下ろせる近くの山に向かう事になった

家の近くからバスを乗り継いで行く








ネパールのローカルバスはなかなか激しい








まず東南アジアと同じ様にしっかりとしたバス停の表記は無い

大体の停まる場所はどうやらあるらしいのだが
降りる場所を車掌に言えばそこで降ろしてくれるし
車掌は開きっぱなしのドアの所に立ちながら外に半身出して
道端に乗りそうな人がいたら声を掛けたり
道端の人が手を挙げたりすると車掌が運転手にサインを出してバスが停まる


20100516-9.jpg




この運転手と車掌のサインの遣り取りが面白い



運転手がサイドミラーとかで後ろのドアの感じを確認する事はしない
車掌もいちいち言葉で言ったりしない


車掌はバスに乗りたい人を確認すると
バスの壁を外から「バン!」と一度だけ叩く

そうすると運転手は急ブレーキをかけて停まる
乗客が乗り終わると車掌は今度は「バンバン!」と二度壁を叩いく
そうすると運転手はまたバスを発車させる

発車すると車掌は乗客の所に行って
行き先を聞いてお金の遣り取りをする


という超アナログ方式


ここで心配になるのがもし一度に沢山の人が乗ってきたらという場合

電車の無いネパールはバスは大事な公共機関で
意外に沢山の人が乗ってくる

ラッシュなら席は一杯になるし
立ちもぎゅうぎゅうになるくらいの時もある

久し振りに東京のラッシュを思い出したくらいだ


20100516-1.jpg



そんな時車掌は常にドアの側に立っていられない位忙しくなる
みんなにそれぞれお金を徴収しに行かなくてはいけないからだ

でもそこがすごいのが車掌
職人技とでもいうのかラッシュの隙間からいつ見ているのか判らないけれども
乗りたい乗客が道端に居るのをちゃんと確認している

けれどもお金の遣り取りをしているので
手が塞がっているしみんなに囲まれてバスの外の壁を叩けない

そんな時車掌は「フィー!」という甲高い
混んでいてもよく通る口笛を吹いて運転手に伝えるのだ

発車の時の合図は「フィフィー!」と二度続けて吹くという感じ



この口笛が実に気持ちの良い鳥が鳴くように吹く人もいるし
中には頼りないヘロヘロな口笛を吹く人もいるし
何だか日本には無い職人『車掌』を表していて面白い








そんなネパールのバスは激しい競争社会である








重要な交通手段だからそのバスの数はすごく多い
路線数もさる事ながら同じ路線でも多い

もしかしたら違う会社がいくつもあるのかもしれないが
基本的にネパールでバスを待った事が殆ど無い
待ってもすぐにやってくる

大きなチョークならバス停に常にバスがいるという状態


それは何故か


単純明快
次のバスが来るまで前のバスがバス停にいるから


それは多分僕の予想なら乗客の為では無い
単純に売り上げに繋がっているのかは知らないが
なるべく乗客を自分のバスに多く乗せようとしているのだ

ぎりぎりまで待って車掌がそこら辺の人を自分のバスに連れ込もうとする

次のバスがやってくると
そのバスから車掌がまず飛び出してきて

「早く行け!」

という感じですごい形相をしながら
停まっているバスをバンバン叩き出す

そうすると元々停まっていたバスの車掌は
確かに慌て出すのだが
すぐに素直に乗ろうとしないで
必死に他に乗客が近くに歩いてないか探し出す


一度、座りたかったから次のバスにしようとしていたか
まだちょっとそこで遣りたい事があって乗るのを渋っていた人が
強引に車掌に荷物を詰め込まれて乗せられていたのを見た事がある

そして走り出したバスの後ろから
次にやってきたバスの車掌が思いっ切り怒鳴っていた


どんなふうに営業成績に反映されるかしらないが
兎に角バス対バスの戦いは激しい

バス会社対バス会社でないのがまた面白い







そんなネパールのバスはそれは激しい道を走る







ネパールの道、特に郊外になるとその道は基本的にボロボロである

一応コンクリートで舗装された道が通っているのだが
出来てもなかなかケアしないのかそこら中に窪みがある

そして作る時も日本みたいにしっかりと区画を決めてやる訳ではなく
道の両端は『ここら辺まででいいでしょう』という感じで真っ直ぐじゃないし
何よりその『ここら辺まで』が狭い

だから車がすれ違う時は殆どどっちかがコンクリートからはみ出る事になる
勿論車線なんて無い

道路は彼等の戦場である

ここで運転手の腕前の出番になる
コンクリートから落ちるなんて有り得ない

屈辱である

そしてそこでスピードが落ちるなんて事があってはならない
スピードをどれだけ落とさずスムーズに早く進むか
それが彼等の至上の使命である

クラクションは鳴らしまくり
クラクションだって備え付けてあるのは一種類ではない
すれ違う時の短いヤツから抗議の為の長くうるさいヤツまで揃えている

それを駆使しながら
ハンドルを右に左にギアも変えて
本当に急がしく運転をする

一度運転席の隣に座った事があるが
全く休む暇が無い

そんな時に後ろから突然「バン!」とか「フィー!」とか聞こえると
また急にハンドルを切ってしっかり停まる

停まった時の顔は確かに一息ついている感じなんだけど
常に前をきっと睨んだすごい目つきをしていて
きっと運転手は運転手のすごいプライドがあるんだと感じさせた


この車掌と運転手の職人としてのプライドに信頼関係は
バスに乗る度に見ていて面白かった








そんな街を走るバスだが今回乗った山に行くバスはまた凄い


街と違って一日に数本しか通らないから
バスに乗る人は本当に多い

それに何より道が凄い


基本的に山の道はコンクリートで舗装されていないから
小石に砂利の所を満員のバスが大きく右に左に揺れながら走って行く


20100516-2.jpg



一度川を越えていった時があった

どんどんと坂を下って行って川がある谷の方まで行くのだが
一向に橋が見えてこない

どうするのかと見ていると何とそのまま石がゴロゴロの川を
ばしゃばしゃ遣りながら渡っていくではないか

別にジープでも無いし
一体川が増水したらどうするんだ

という感じで衝撃的な道を進んで行く


一時間の乗車だったが
もうぐったりと疲れてしまった









着いた山は確かにポカラを見渡せる綺麗な場所だった
そこで入った売店のおじさんが
是非僕達を山頂まで連れて行きたいと言い出した

帰りのバスの時間まで30分しかない

というとそのおじさんはそれなら全然大丈夫と言う
その言葉に負けておじさんについて行く


確かに今度トレッキングをするしその予行練習でもしておこうか
という簡単な気持ちで登りだす


砂利の坂に石段を登って行くと
そこに生活している人達が居て


20100516-6.jpg


その家の中にバッファローがいたりして
頂上からの景色は確かに凄くて気持ちが良かった


20100516-3.jpg




のだけれども



ポカラだけでは無い
近くの山だけではない

その先に高い高い山が居た


20100516-5.jpg


最初は雲かと思って全然気が付かなかった


青い空の中腹に見えるその白は
雪山の白だった

今度僕達が目指そうとしている山アンナプルナだった


衝撃的な景色


あんな所まで本当に行けるのか??


全く信じられない


この景色を見て
あそこまで行こうと思った人が居る事から既に信じられない







僕達のバスの時間が近づいてきたので
急いで降りる事にしたのだが結局間に合わず


20100516-4.jpg


僕達は歩いて山を降りる羽目になってしまった


一時間で降りれるというお兄さんの言葉


一時間かあ、、
と思うもまあこれもトレッキングの予行練習



そうやって下っていく



途中途中

「これは食べられる木の実だよ」

とか

「この草をちぎって葉を磨くと白くなるんだよ」

とか

そんなお兄さんの山知識を聞きながら


バッファローが水浴びをしていると事を通ったり
山の学校の横を通って子供達に話しかけられたり
湧き水が溢れていてその冷たい水に癒されたり


歩いて歩いて


息が上がってきて
皮膚が熱くなってきて

でもそうしたらすごく元気に身体が元気に全体で呼吸している感じがして


20100516-7.jpg




ああ、身体を動かすのってやっぱりすごく気持ちが良いな



って良い気分で歩いている自分が居るのに気が付いた

さっきの景色にちょっと怖気づいたけど
でもやっぱりトレッキング楽しみでしょうがない




一時間のミニトレッキング
下りだけだったけど炎天下の中でそれなりに疲れた
それでもトレッキングに対する思いは余計に熱くなった



20100516-8.jpg


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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