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800 -トレッキング前日-

ネパールでトレッキングをするには許可証が要る

国立公園的な扱いになっていて
そのエリア内に入るのに許可を貰っているというその証明が必要なのだ

僕達その許可証を手に入れる為に今日オフィスに赴く事にした




観光客が集まるポカラの二大エリア
前に僕達が泊まっていた『レイクサイド』に
あともう一つ『ダムサイド』というのがあって
オフィスはそのダムサイドという方にある

ホームステイをしている『ブディバザール』という所から
またトンでもバスに乗ってダムサイドに向かう




オフィスに到着すると
数人の欧米人が手続きをしている




カウンターの席に通される



いきなり

「何処のコースを何日間の予定で廻るんですか?」

と聞かれる



まあそれが当たり前なのだが
何故かHISとかJTBみたいに
ここでカウンターのお姉さんとあーでもないこーでもないと
話しながら「じゃあこうするか」っていう流れを想像していたもんだから

「えーっと、、本当は二週間のつもりで、、」

なんてしどろもどろになりながら話し始めてしまう



ポカラを拠点にするトレッカーは
大体そのすぐ北に位置する8000m級の山
アンナプルナを中心に廻る



一番の目玉コースが『アンナプルナ・サーキット』というやつで
アンナプルナの周りをぐるっと一周するコース

大体二週間から三週間のトレッキングで
途中に5000mを越えるというなかなかハードなもの

ただアンナプルナの雄姿を360度から眺めつくすという山好きなら
ヨダレが出てしまうようなコース

山好きでなくても5000mという高い所からの景色はまた格別だろうし
途中に沢山温泉があって疲れた身体を癒しながら歩け
色んなアップダウンもあって盛り沢山


折角やるならそれを二週間で廻ろうかなんて愛二と言っていた



ただもう時間が無い



トレッキングから戻ってきて
ポカラからカトマンズに戻って
それからインド行きのバスを探して

結構日程がきつきつだ

それでもなるべく長めにそして
「これぞ!」という景色を見てきたい
一週間が限界

そんなコースは無いかを聞いてみる







「それなら『ABC』がいいわね」






ABC?






アンナプルナ・ベース・キャンプ
通称『ABC』

お姉さんというか貫禄のあるキツイ眼鏡を掛けたおばさんが
地図に書いてあるルートを指で辿って示してくれる


僕はそれを何となく見ているけれども
あまりしっかり入ってこない
『ベースキャンプ』という言葉が頭の中に反響している






ベースキャンプ!!






昔テレビの特番などで野口健一が宇宙服みたいな登山服を着て
ボンベでスーハー息をして登って行く山の中腹にあるあそこか

そんな屈強の登山家達がテントを張って
色んな器具の最後の点検をするあそこか

蛍光色のテントが並んで焚き火の煙の向こう、さらに雲の向こうに
真っ白なそして巨大な山がでーんと構えているあそこか



あんな所に行っちゃうですか!?



二週間を半分の一週間にしたから
もう壮大なとんでも景色はあんまり期待するまい
なんて思っていたのに



一気に興奮してくる



愛二を見ると愛二もこれでいいという顔をしている




キツイ眼鏡おばさんが聞いてくる

「で、いつから出発なの?」




愛二と顔を見合わせる



いつ、だって?


いつ出発するんだ?



確かにもう時間が無いからすぐにでも出発したいけれども、、

今もう午後になっている
きっと出発は早朝だろう

じゃあもう時間にして半日も無い

いや、確かに興奮してきたけれども
いくらなんでも心の準備ってものが、、

と思うもやはり山だからいつどんな不測の事態に見舞われるか判らない
山での時間は充分取って置いた方がいい



愛二に聞いてみる

そうしたら愛二も全く同じ思い


そして明日でもいいというお言葉



よし愛二がそういうなら明日にしましょう!



全然荷物も心も準備できていないけど
明日からトレッキング開始だ!!



「明日から!」



そんな僕達のここ一番の決断も
おばさんは「あ、そう」というようにさらっと受け流し
そして

「じゃあ、いつ何処に下りてくる?」

とさらに聞き返してきた



もう何処だなんてどうでもいい
日にちも僕達には一週間程しかない

下山の予定日をカトマンズでの滞在日数をぎりぎりにして逆算した日にする


七泊八日


登山を開始するポイントと下山のポイントは
適当にその地図上で決める






ああ、これでもう逃げられない


明日から山だ




お金を払い手続きを待っていると
何故かお兄さんが

「僕も行っていい?」

と聞いてきた


途中の村までは行った事があるらしいのだが
ベースキャンプまでは行った事が無いので
是非今回一緒に登りたいのだという






トレッキングをする人はガイドやポーターを雇ったりする人もいる


ガイドとはまさに道を案内してくれる人の事

トレッキングといっても途中までは
実際に山に生活している人達の町を通ったりして
道が分かれていたりする
それを迷わず案内してくれる

それに現地の人との会話や色んな豆知識を話しながら
トレッカーの健康状態を見て山歩きをアレンジしてくれたりする


ポーターとはトレッカーの荷物を持ってくれる人の事

女の人や歳を取ってなかなか重い荷物が持てない人でも
山を楽しみたい人はいる訳で
そんな人達だって荷物を置いていく訳にはいかない
水だって非常食だって防寒着だっている
それに一週間とかそれ以上になれば荷物はかなり重くなる

そんな人達の為にポーターが
代わりに荷物を背負って歩いてくれるのだ


山に住む民族でシェルパという民族がいる

シェルパはこのポーターとして有名で
今ではそれで沢山のお金が入って
もう荷物を持たずに街に下りたシェルパの人達も沢山いるのだという



トレッカーは彼等に一日何ドルという契約をして
宿や食事を共にして山を登って行くのだ



勿論しっかりしたトレッキングをするのは僕達は初めてだから
ガイドやポーターの存在があれば随分と助かる訳だが
常にお金をけちっている状態な訳で到底雇えない

ネットを見ても初めてでもネパールでのトレッキングを
達成している人は多くいるみたいなので
(まあ達成している人しか大体は書かないだろうから当たり前だが)
僕達は今回ガイドにポーターを雇わずに行くつもりだった






さすがにそこに関しては少しの不安があったから
今回お兄さんが来てくれたらそれはそれは心強い事この上ない


「勿論いいですよ!」








それからは慌しく時間は経っていった






荷物を一度リュックからすべて出し
必要な物といらない物を選り分ける

一度入れてみて背負ってみて

「いやーこれは重い!」

とか言ってまた取り出す

「これ要るかな?」

と聞いて

「いやあ、山をなめたらいけませんよ」

なんて言ってみたり

「そんなのは重しでしかありません」

なんて言ってみたり

あーだこーだやって






結局夜中までその作業は続いた





20100517-1.jpg


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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