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800 -トレッキングおまけ-


朝目が覚めてつい癖ですぐに外に出てみるも
そこには綺麗に澄んだ空の中に雪山は見えなかった


もう本当に僕達は降りてきてしまった


何だか目の前には壁があって戻れないような気がしてしまう
いやもう戻れないだろう




もう僕達はこの重いリュックを背負って歩く必要が無い














という訳にはいかない



僕達はこれからお兄さんと無事に落ち合い
そして家に帰らなくてはいけない



僕達は集落の端のポカラ行きのバス停の近くに宿を取ったのだが
集落の反対側にトレッカーのチェックポイントがある

その場所ならトレッカーは必ず通るので
きっとそこで待っていればお兄さんはいつかはやってくるだろう

そうふんで今日はそこまで行って
待っていようという事になったのだが
そこまで行くには川を渡らなくてはいけない

川というのは散々ここでも書いてきたように
谷に流れているという事で
谷というのは下りがあってそして






登りがあるという事






またリュックを背負って杖をついて歩き出す
すぐに汗が溢れてくる



こんなにも人間は簡単に腑抜けてしまうのか



愚痴がついつい口からこぼれてしまう

まあそれでもまだ疲れに対する耐性はちょっとは残っているようで
何とかチェックポイントまで辿り着く



チェックポストにいるスタッフに

「これから登るのか?ならばここで許可証を」

なんて言われる



行くか!



もう行きません!!



とつい心の中で叫んでしまう




事情を説明して
チェックポストの目の前にある小屋で待つ事にする


20100525-1.jpg





だらだら山を眺めたり胡瓜をかじりながら2時間ほど待つ



お兄さん降りてこなかったらどうしよう
会えなかったどうしよう
もう一泊?
まさかお兄さん抜きに帰るなんて無理だよなあ



そんな話をしていると
山の上で出会った日本人の女性トレッカーとそのガイドにポーターが現れる
「あ、お久し振りです」
と言い終らないうちにお兄さんが現れる

現れた久し振りのお兄さんの顔は何だか疲れている
どうやらデジカメは見つからなかったらしく
書き置きをして降りてきたという


みなさん、山での忘れ物は本当にお気をつけ下さい






僕達はそのままバス停に向かうも
お兄さんがタクシーの運ちゃんと話をして

安く帰れるし何より早くポカラまで帰れるから
タクシーで帰ろうと提案してきた

バスだと延々揺られて3時間以上かかるし
結局100ルピーもかかってしまう
タクシーなら1時間もかからないし150ルピーで帰れる


まあそれならタクシーでもいいかな


それにしてもお兄さん本当に疲れているんだな







それから僕達はタクシーにリュックをどかどか入れて
杖と悲しいお別れをして山の麓を出発する


20100525-2.jpg






あれだけ見続けていた山の景色が
あっという間に後ろに消えていく


そして前には次々に新しい山が現れては消えていく


その速い事


リュックから解放されて
足も動かさずに勝手に進んで行っている
しかも凄いスピードで


なんて楽なんだぁ!!


20100525-3.jpg










そして


なんと味気無い事だろう


こんなのに乗っていたら
確かにあんな山々を自分の足で実際に登って
あんな高い所まで本当に行けてしまうだなんて
思いもよらないだろう


20100525-4.jpg







日本にいる時に一度東京の山手線一周を徒歩で廻ろうとした事があった

だらだら歩いた為に半日で半周しか出来ず
帰りは結局山手線に乗って帰ったのだが
たった190円の30分でもと居た駅に帰ってきてしまった






規模は違うがあの時と同じ感じだ






充実してぱんぱんに膨れ上がっていた
昨日からの達成感は一気に萎んでいく

そしてあっという間に遠い昔の記憶の中に仕舞われていっている

このタクシーのスピードに乗って
その仕舞われていっていくスピードもまた速い






だからといって哀しんだりしない





この事実は何処かに捨て去られてしまうモノではない
仕舞われているだけで確かに自分の中にある





この思い出はこの旅の中でも
僕の人生の中でも

大きな大事な一枚だ








20100525-5.jpg













それにしても
トレッキングや登山をするにあたって誰もが知っている言葉

「そこに山があるから」

何でそんなに過酷な登山を続けるのですかって聞かれた時の答え

あまりにもシンプルで
そしてスマートな言葉

確かにかっこいいけれども








そんな簡単なモンじゃないだろー!!!







まあ世界的な登山家のお言葉ですから
そんなの全部承知で出たものでしょうけれども

そんなかっこよくてシンプルに言っちゃったら
勘違いしてやっちゃうじゃないか!



登山はそんな生易しくて
簡単なもんじゃない!


でも


それだけに得られるモノも簡単なモンじゃない








あっという間にポカラが見えてきた

こういうスマートな言葉は
こうやってスピード文明の中でだから生きてくる

山の中では全く意味をなさない



気がする



山はもっと複雑で大きい











ちなみにアンナプルナの頂上は8000m
ベースキャンプまでは山の半分までしか行かなかった訳だ



、、、いやそこまでは到底無理です









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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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