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インドの若者世代

いつも通っている美味しい屋台


20100614-3.jpg


日本のヤキソバと一緒『チョーメン』
ネパールでもよくお世話になったのだが
今まで食べてきたチョーメンの中で一番日本のヤキソバに近くて
そして美味しいのでよくここに来て食べる


20100614-1.jpg


さらにはここにあるメニューで外せないのが
『チョーチョーライス』に『グレイシーチョーメン』
なんだか不思議な名前だが簡単
炒飯とチョーメンにあんがのっているのだ

あんかけ炒飯にあんかけヤキソバ!!

まさかこんな洒落た料理に出会えるなんて思っていなかったから
まさに僕は飛び上がるくらいに喜んで食べている


20100614-2.jpg




今日もそこへ
もうコルカタをそろそろ去ろうという時期になってきたので
食い溜めである



いつも来るので見かける人も居る
仕事あがりのサラリーマンというようなスーツ姿の人に
ここら辺をぶらついているタクシーの運ちゃんやら色々

ただ今日は時間が早かったのか
いつも人だかりが出来てバイクのクラクションが鳴り響く場所は
閑散としていて静かである



そんな店のベンチに目を引く三人の若者が居た



一人は髪の毛をドレッドにしていて
着ている服は欧米人旅人でも結構トンだ人達が好んで着る
原色使いで真ん中にでかく仏教画が書いてある丈の長いTシャツに
鳶職人のような太いパンツを穿き
仏教のオームロゴがヴィトンのバックみたいに
ショルダーバックにずらっと描かれているのを掛けている
そしてテイストの似通った多分その彼女

二人のカップルはさっき買ったのだろう
サングラスを交互に付け替えながら笑い合っている

そこの横にもう一人
これは全く雰囲気が違うおぼっちゃんという感じ
しっかりと髪を首にかからないように切り揃え
どこかの良家の出のようなぴちっとした白いポロシャツにチノパンを穿き
乳白色のショルダーバックを下げている

この組み合わせが笑いながら喋り合っているのだから
勿論目を引くのだが彼等はその注目の的になるのを面白がっているのか
さらに興味深い事をそれぞれがし始める


ドレッドの方は突然スプレー缶を取り出して
ベンチのすぐ近くの地面にオームのロゴを
自分なりにデコレイションして描き始めた

良家の坊はおもむろにショルダーバックを開け
中から紙を出したかと思うと
それを開いて中の葉っぱをいじり出した


大体20歳前後くらいの年齢だろうか


無邪気に自分達を囲む社会を
突っついて遊んでいるようだ





僕達は『チョーメン』を頼んでベンチに座って待っていると
良家君が見た目の期待に違わずちゃんとした英語で愛二に喋りかけた

「何処から来たの?」

愛二が日本と答える
ドレッドとその彼女に良家君が伝える
それはどうやら英語のようだ

僕がさっきから気になっていた事を
良いタイミングだと思って聞く

「君達は何処から来たの?」

ドレッドに彼女は髪型とサングラスで何処の顔か全然わからないが
良家君は確かにインド人の顔である
普通ならインド人グループだろうと踏むのだが
彼等は英語で喋り合っていた

スパニッシュ系の観光客を
ちょっとアウトローを求める良家君がインドを案内しているとも見える
何しろカップルのような宗教や伝統をファッションとして
『遊ぶ』インド人を見た事が無いからだ

良家君はにやってしながら答えた

「僕達はインド人だよ」

僕はじゃあ何で英語で喋り合っているのかと尋ねる
そうしたら彼は大声で笑いながら答えた

「何でだって!?、、だって、僕達は200年英国の支配下にあったじゃないか」

その笑い方が何とも気に食わなかったので
僕はインド人にタブーと言われている『英国の植民地支配』について
突っ込んでやろうかと思ったがそこをぐっと堪えた、ので静かに

「いやでも君達は自分達の言語があるじゃないか」

と言ってまた自爆する
すっかりインドには沢山の言葉があるという事を忘れていた

僕がコルカタにやってきて
周りは日本語かベンガル語で話し合うインド人しかいなかったので
すっかりそこに言語的断絶がある事を忘れてしまっていた


僕はそれから席が離れている事もあって
黙る事にした


その横で良家君が愛二にまた何やら話し掛けている
どうやら何かのイメージについて聞いているようだが
僕は加わらないように他の事に注意を向けていた

ドレッドはふらふらしながら二つ目の
何やらわからないオリジナルのロゴを書き出した
彼女が興味深そうにそれを覗き込んでいる



何が気になるんだろうか



この三人組の何か



惹かれるとは違う何か話を聞きたいという願望が
ちろちろと心の奥に現れている



途中で日本語を喋るサダルストリートをふらふらしている
にいちゃんがいつもみたいに軽いノリでやってきた
そして愛二と僕の間に座る

それを認めてから良家君はまた同じ質問をしたようだ

僕はそこで『チョーメン』を無事に食べ終わりベンチから立ち上がる
愛二を見ると良家君と日本語にいちゃんに囲まれて
まだ半分も進んでいない

どうやら日本語にいちゃんが間に入って訳してやると言ったらしく
愛二に日本語で説明してと促している
愛二が

「ヒロシマって知ってる?」

ヒロシマの話なんかしているのか
さすが良家君の問いかけは期待通りじゃないか

そこで日本語にいちゃん

「知らない、、」

そこで三人は苦笑いをしている


これでは愛二が心地良く食事を出来ないと思い
いや正直に言おう、ついに話を出来るチャンスを見つけ
すかさず良家君に何が聞きたいんだと聞く


「君達日本人はアメリカに対してどう思っているんだい?」


おお、おおお!
なんとも期待していた中のど真ん中の
まさかも恐れ多くてむしろ期待すまいとしていたぐらいの
ストレートな質問

勝手に内心嬉しくなる


「それって前の戦争の事?それとも?」


カップル達がベンチを立って何処かに行く素振りを見せ始めた
折角始まった会話だけれどももう終わらさなければいけないようだ


「倒してやりたい気持ちは無いの?
 ちなみに俺はあるよ」


シャドーボクシングの構えを取る良家君
僕は続けて模範解答を言う


「大事なのは今だよ
 日本は結局豊かになった
 今が一番大事だ」


「今が大事ね
 間違い無い」


彼はもう一度繰り返して「now,,」と言いながら立ち上がろうとする
僕はそこで急いで次の質問をする


「じゃあイギリスについてどう思うの?」


我慢出来ずに結局聞いてしまった
彼はもうそろそろ時間が無かったのか
それとも僕の期待通りの彼だったからなのか
思い通りの答えをしてくれた


「良い所もあるし悪い所もあるし、、」


「それだよ、それと同じ」


「おー!なるほどね、なるほど」


そこで握手を交わして別れた




急ぎ足だったけれども
すごく満足感が込み上げてくる

出来るなら彼の連絡先を聞いておくべきだったが
急いでいたようだしそれはまた次の誰かさんの時にとっておこう




簡単な数回の紋切り型の会話
質問も答えもありきたりの常識的なモノ

彼はインテリジェンスを出し惜しみしないタイプだし
その癖遊びたがっているような坊だった


今のは挨拶のようなモノだ
僕はこんな会話がしたかった

この挨拶があってそしてその裏側に潜む本当の気持ちを語りだしていく
そういうのがしたかったんだ
特に僕が気になる世界の微妙なバランスの中で

挨拶は言ってみれば判りきった事でいい
それを合図に彼等がどの世代に属しているのかが判る


日本でよく言われる世代の差は
戦争体験世代にその後一世そして二世と続く

そこに横たわる思想は大きく違う


戦争体験世代なら対戦相手国に対する気持ちは複雑だろう
戦争が強烈な体験なだけにそれは簡単に消化は出来ない
どうしても乗り越えられない一線がある

その後の世代はそれらを乗り越えて富を手に入れていかなければならない
戦争世代にはなかなか手を触れられない解決法を探し出す

その後の世代は遂に手に入れた富によって何不自由無い所まで行く
解決法は見事に回転し外交としてはまだかもしれないが
他のパイプで繋がりを回復するに至っている


かなり大雑把に書いたけども
言いたい事はようは世代を判断する時に
歳も勿論あるが実際には考え方が重要であって
その考え方を引き出すポイントが
この『挨拶』にあったという事だ





僕は世界に蠢く僕達の世代の考えをもっと知りたい

状況に環境の違う中で
一体『僕達の世代』は何を考えているのか

知りたい




多分そういう事




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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