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処女運行

遂にコルカタを去る時がやってきた

本当は昨日発つ筈だったのだが
電車の席が取れずに今日にずれ込んでしまった


NJPの時にも書いたのだがインドの電車はタイなどとは違って
チケットを取るのが少し面倒である

これは寝台だからかもしれないが
チケットカウンターが駅の近くにある別の建物にありそこで取らなくてはいけない
専用の紙を貰って時刻表を眺めながら電車を決め
フォームに名前やらパスポートナンバーを書いたりしてカウンターに並ぶ



その場所まで行かなくてはいけない
勿論割り増しでネットでも出来るし旅行代理店でも取る事が出来るのだが
今回はサノさんが知り合いに頼んでやって下さるという事で「是非」と、頼んだ

だが、サノさんによると今はインドの夏休みシーズンで
学生やらの帰省ラッシュなどでみんなが安い電車のチケットに集中し
なかなか席がとり辛いのだという

そんな事全く知らなかった僕達は
何も知らずに宿をチェックアウトしてしまい
結局満席で再び違う宿に一泊する羽目になってしまった




今日もなかなか難しいという事だったが
いつもよりも少し高いお金を払って無事に席を取る事が出来た
手数料もあって想像よりも高くなってしまったが
それでもなかなか取れない中、
無事に出発出来たのでこれは素直にサノさんにお礼を申し上げたい

事実昨日の夜になんとコルカタ発デリー方面行きの電車で
火事があったとか線路で爆発があったとかいう話を聞いたので
無事に行けただけでも万歳であろう








僕達はサノファミリーに感謝しながら
ニューマーケットの出口でみんなとサヨナラを言い
バスで駅へ向かった



前回コルカタにやってきた時の駅も
プラットフォームが10そこらある大きな駅だったが
今回はそれとはまた違う駅
ここの駅は前回の駅に増してとてつもなく大きくて大都市を感じさせる


20100615-1.jpg


大きな鉄道駅が同じ都市に二つもあるなんて
これまでの旅で初めてだったから東京を強烈に思い出した


発車時間まで一時間以上あったから
ホームの柱の所に荷物を下ろして座って待っていた

周りには沢山の人がシーツを敷いて同じ様に電車を待つ集団が居た
その間を沢山の人が急ぎ足に通り過ぎて行く


20100615-2.jpg


中には走る人もいるし子供の手を引いて行く家族連れもいるし
電光掲示板を見上げながら立ち止まる人もいるし
その人にぶつかりながら大きな荷物を運んでいく人もいるし
日本の忙しい駅と違うのは大きな荷物をみんな頭にのせている所だろうか



僕はそんな喧騒を座りながら眺め
いつの間にか心地良い眠気に襲われている
安心感を感じている

こんな慌しいウルサイ駅の雑踏で安心するとは何だかオカシナ感じだが
事実僕は気が付くと目を閉じてしまって船を漕ぎ始めている


別に東京に生まれたからとかそういう事では無いだろう
多分この喧騒を眺めている状況である

忙しく動き回る人々が僕のすぐ目の前で活動を繰り広げている
それはもう本当に目の前である
でもそんな激動の世界のすぐ側にいながら
僕は動かずに一点からそれを眺めている

同じ世界に居ながら全く違う時間が流れている


川を見ていてよく思う事だが
水はフレキシブルに形をかえる液体なのだから
一度として同じ様な流れを見せないようでいて
よくよく観察するといくつかの流れの動作が繰り返されているのが判る

岩に当たって砕ける様子
水草の周りをすべる様子
それは常に変わる事は無くて同じく流れている

引いて見たら川とはほぼ同じ場所を流れているのだから当たり前だ

そんな川には急な所と緩やかな所がある
いくつかの流れのスピードが
同じ川として流れている

それぞれの流れはバランスを保っていて
それぞれの速さで淡々と進んでいる


この駅の構内も違った流れが流れている
それでも一つの駅としてある秩序の中にバランスが保たれている

僕は座って電車を待つ集まりの中に上手く組み込まれ
流れが干渉し合わない事を無意識に理解して
それが安心感として湧き上がってきたのだろう









うつらうつらしながら時間はあっという間に経った

僕達の電車がやってきているだろうプラットフォームまで向かうと
今までの人だかりとは違う活気がそこにはあった

沢山の警官がパーテーションの周りに立っていて
その周りを一目見て野次馬と判る人々が群がっている
中にはテレビカメラを持っている人までいる

みんなの視線の先にはステージがあって
手前の並んだマイクの所には何かの音楽隊がいる

一人の警官に誰が来るのか聞いてみると
交通省とでも訳すのかそこのトップがやってくるのだという


20100615-3.jpg



電車を見てみるとこの間乗った電車と違って
塗りたてのペンキといった青と白にオレンジ色の花飾りがしてあった

どうやら今日がこの電車の門出であるらしい


20100615-4.jpg



絶対に綺麗ではないか!

ちょっと高かったけれどもこれこそ怪我の功名というやつで
さすがはサノファミリーの力だと喜ぶ



程無くして真っ白なパンジャビに身を包んだ
いかにもお偉いさんといった人がやってきて群集は沸き立つ
お偉いさんは右手を軽く上げてそれに答える



僕達はそれを見届けてから混雑する前にその場を離れ
電車に貼ってある紙に僕達の名前を確認して乗り込む


20100615-5.jpg


中はやはり出来たての綺麗さで
蛍光灯の青白い光が清潔感を引き立てる









演説が終わり程無くして汽笛が聞こえたと同時に観衆の歓声も聞こえ
電車はゆっくりと動き出した

外を見ると野次馬達が走り出して
中の乗客と握手をしたりしている

本気で喜んでいるのかただの野次馬精神なのか
それとも政府のサクラなのかはわからないが
勝手にテレビや雑誌でしか見た事が無い新幹線の初運行の時の映像を思い出した
確かホームに入りきらないほどの沢山の黒い頭があって
一人が壇上に立って何かを演説していた気がする



僕の前に座っているサリーを着ているおばさんは
目を瞑り手を合わせて口元で何やらぶつぶつ呟いている

その隣の20歳の学生にそのおじさんとおばさんが
僕に興味を示して何処に行くのか聞いてくる


20100615-6.jpg





「ガヤに行きます、ブッダガヤ」




人々の歓声の中

僕達の乗るエクスプレスは
ゆっくりと処女運行に向けて走り出した





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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
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