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死を司る場所



シヴァ神の町バナラシ
生死を受け止めるガンジス河









河沿いにはいくつものガートと言われる寺院が並んでいる
夕方になるとセレモニーというお祈りが行われる

日も暮れると何処からとも無くお経の様なものがスピーカーから街中に響き渡る

僕達はそのセレモニーをメインガートと呼ばれる
ここらへんで一番大きなガートに見に行く事にした



歩いていると途中に人だかりが出来ている所があった

視線を河に向けると丸い壇上の上にきちんと格子状に組まれた木々があった
壇はオレンジ色の花飾りで囲まれている
そのすぐ下に竹で出来たタンカに
キラキラ派手な布に包まれた『人』が置かれていた


まさに今焼かれようとする時

僕達は壇のすぐ近くにあるベンチに腰掛けた


煌びやかな服に身を包んだ人は地面に姿勢良く置かれている
みなは儀式の進行に追われているのかすぐ側に沢山の人が立って喋り合っているが
その『人』に注目している人は今の所居ない

色んな意味でその『人』が置いてかれているように見えて
いくら華やかな服を纏っているとしても寂しさを感じる


段取りが決まったのかみんなで一斉に服を脱がし始める


真っ白の布一枚に包まれただけの『人』


それが組まれた木々の上に置かれる


さっきまで誰の視界にも入っていなかった彼は
今誰の目にも留まる場所にやってきた
石段に座っている沢山の人もその方を見る

ベンチの隣に座ってきた人に聞いた所によると
この人はバナラシの人でそれなりに顔の知れた有名人らしい

そんな有名人だろう人の身体に顔に
人々が壇上に上がってバターやらギーと呼ばれる油のようなものから
赤い色素やら黒い液体なんかをボトボトかけていく


喪主であろう人が藁の束を持ちながら壇上に上がり
木々の周りをぐるぐる回りだす
すると親戚であろうか数人が同じ様に壇の下でぐるぐる回りだす

喪主は立ち止まるといつの間にか煙が上がっている藁を木々の下に突っ込む
親戚の人が壇から離れると係りの人がやってきて
風を送ったり粉を吹きかけたりして火の世話をする


ものの数分であっという間に火は見上げる程になる


炎は完全に『人』の身体を包み込んでいる


さっきまで動きの無かった一帯が
少しの時間であっという間にダイナミックな空間に変わった

ただこの映像は映画を見るように目に飛び込んでくるだけだ
皮膚に覆い被さる熱さだけが臨場感を与える















メメント・モリ


死を想え












ここに居るとそんな深い洞察を与える余裕をくれない

ガンジス河の最初の印象もそうだったが
何か不思議と静かな心で眺めている
というか心は寝ているのかもしれない

神との行為の間に人間の心は顔を出す必要が無いのだろうか


ここに居ると兎に角暑い
炎の熱さ


そして燃え続ける映像だけが目に飛び込んでくる







死とは






この熱さの事なのだろうか

ここに居るとそれしか教えてくれない
いやもしかしたらもともとシンプルな答えしかないのかもしれない

それは

命のアツさか死のツメたさへ向かう裏返しか













メインガートに行く前に辺りは暗くなってしまった

僕達は中心街で食事を採り
また同じ河沿いの道を少しの街灯を頼りに帰る

すると向こうからスピーカー越しに何かお経が聞こえてくる
簡単な河に向けたステージがライトアップされた場所

前にベンチがあったのでそこに腰をかける


20100629-2.jpg


マイクの前で全身を白い粉で塗りたくった髭ぼうぼうの叔父さん
何とかババというお偉いさんみたいでお経らしき唄を唱えている


20100629-3.jpg


二つの台があってそこに青年が二人座っている
線香などを持って中空に回している
ライトに照らされて煙の動きが良く見える

どうやらこれがセレモニーらしい


二人の青年が立ち上がって
今度は煙の出ている金色の缶を回している
反対の手では鈴を鳴らし続けている
腰にはインドのトリコロールが縫い付けられた腰巻をしている

彼等は一生懸命手足を動かしている




背景は真っ暗である




でもそこには存在感を持った何かがいる




ように見える








儀式があるからこそその先に初めて何かが見えるのか

それとももともと見える筈の強烈な何かを儀式によって和らげているのか








鈴の音は良く響いた




20100629-4.jpg




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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