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流されに流され

[20100725-4]






ジョクリーンといると
『ゆっくり』とか『のんびり』とかいう価値観を忘れてしまう















丘の神殿見学の後、僕たちはローマ円形劇場の傍までやってくるが
周りが工事中なのか高い塀が囲んでいて入口がどこなのかわからない

僕が入口を探そうと色々と小路を覗き込もうとすると

「やばい!時間が無い!!」

なんて叫んで僕を引っ張って街へとんぼ返り



結局迷って人に聞くも今日来たばかりで目印を何も知らない
確か大きなモスクが窓から見えたような、、

このアラビア社会でモスクなどそこら中にあるから目印にもならないのだが
それにしがみついてなんとかツアー出発時間の30分遅れで宿に到着

安心するのも束の間
無事に着いたと言っても遅れは遅れなので座る間も無く出発
幸いな事にツアー参加者は僕たちだけだったので
運転手も特にイライラする事なく僕たちを迎え入れてくれた


が、さあ出発となった時にジョクリーンの一声

「待って!!」

まだ私たち何も食べてないじゃない、向こうの売店でシュワルマ買ってくるわね、
と言い残して車を飛び出す

常に落ち着かないとは気が利くという事でもある
いや、数打ちゃ当たる、か


















タクシーの運転手は職業柄か本当によく物事を知っていて
色んな事を教えてくれる

ヨルダンとアメリカの関係
アラブの結婚観
イラク情勢
サウジアラビア人富豪の豪遊ぶり

穏やかな初老のお祖父さんでジョークを交えながらやんわり喋る
そしてよく笑う


そして、、

相手が物知りというのと彼女自身の豊富な知識欲は
ジョクリーンの本領をここで発揮させた

ジョクリーンは気になる所をどんどんと突っ込んでいき
運転手も手際良く答えていく


僕は既にジョクリーンと行動を共にする事を受け入れ、
会話に無理に参加せずとも知りたい事をどんどんと聞けて
それで快適なタクシーで大好きな砂漠を抜けて行き、
さらに目的地まで直で運んでくれるのだからこんなに素晴らしい事は無い、

終始うんうん頷きながら話を聞いていた
























「あら、もう着いちゃったの
 意外に近かったわね」



喋りっぱなしてたのだからそう思うのも無理はないだろう
ともあれ無事に死海へ着いた


ちゃんとした駐車場があり三人で降りて向かうとゲート

嫌な予感は的中、『入場料』
全部込みと言われていたのにここでチケットを買うという
さすがにジョクリーンもこれにはびっくりして声を上げた

が、人間ブルドーザーは止まる事を許さない
抵抗する事も無くお金を払う
きっと彼女は少し愚痴りたかっただけだ



中には入ればお金を払うのはごもっとも
プライベートビーチになっていてバーやプールまである

20100728 (1)


死海沿岸にはホテル付きプライベートビーチが沢山あって
そこに一般の人もお金を払えば中に入って楽しむ事が出来る

まあ、その合間合間に隙間があって
無料で死海を体験出来るポイントがあるのは
後で知った事だが















目の前には、あの『死海』が広がっている


20100728 (2)




、、のだが、想像とは違ったリゾートビーチのような人混みと
そして何よりジョクリーンの大声で落ち着いて眺める間など無かった

「さて入るよ!」

果たして浮くのかどうか、という緊張感など全く無く
ジョクリーンがドシドシ入っていって浮く事を見事に証明してくれた


20100728 (3)



有名らしい泥パックも塗りたくられる
一人で来てたら間違いなくやってなかった


20100728 (4)














彼女は泳ぎ疲れたのかベンチに座った
珍しく押し黙っていると思ったら
周りが暗くなってきて向こう岸にネオンが灯り出す


イスラエル、エルサレムの光


20100728 (6)






今日、このリゾートで沢山の観光客に話しかけられた
みんなバカンスに来ていたが
イラクから来た人、サウジアラビアから来た人そして勿論ヨルダン人も

この世界と向こうを隔てる死海



20100728 (5)




















黄昏の時間に充電バッチリ
帰りのタクシーも大爆発だったジョクリーンは
この初老の運転手が随分と気に入ったみたいで
次の日の砂漠ツアーを申し込み僕も誘う



勿論参加を表明します










タクシーを降り、宿の玄関まで来て一気に肩の力が抜ける

部屋に帰ったらあの整理出来てないリュックが、、
もう今日は何もしたくない、
そのままベットに倒れ込んでやる

一度ベットを想像して抜けてしまった気力
急いでかき集めて最後の一踏ん張り、と部屋の前に立つ


「あら?電気が付いてるわね」


と言いながら部屋に入るジョクリーンに続いて入ると一人の男が部屋にいる
相部屋なのだから突然人が増えていて当たり前なのだが
ビクッと身体が反応する

ジョクリーンもビックリしたみたいだが
こちらの反応は僕のとは違うようだ
自分のベットに腰掛ける前にもう既に今日の昼僕にしてきた
あの質問攻撃が繰り出される

「うーん、、可哀想に、、」

というふうにはならなかった
かと言って

「いやあ、助かる」

ともならなかった




何故ならヤンと名乗るこの男
ジョクリーン以上によく喋る









何だかジャッキーチェンの映画に出てきそうな
浅黒いアジア系の顔で狐目
そして長く伸びるドレッドパーマの髪

アメリカのシカゴで働いていて
会社の出張がてらそのまま休暇をとって
母方のマレーシア、そして父方のブルネイに里帰りの途中アンマンに寄った

というのを聞かれもせずに一気に喋る
あのジョクリーンにでさえ間髪与えない

声量はまた大きくそして間にジョークを連発し大笑いする
英語もひたすら砕けてて早く
見事にアメリカン




「実は俺国籍はマレーシアなんだけど、ほら」


といってパスポートのある1頁を見せてくる
そこには、


『このパスポートは全ての国で許可されています』


と書かれたあとに太文字で、


『イスラエル以外』


と書かれていた
イスラム教国のイスラエルの確執は知るところだが
まさかここまでとは思わず
しかも目の前でこうして体験する事は無かったので
興味を引いて、

「ほー、、」


と覗き込むと

「撮っていいよ
 あ!だけど番号の所は隠させてね
 いつどこで流出するともわからないからね」


なんて言ってきて指を添えて待っている
、、そしたら撮らない訳にはいかないじゃないか

もう全ては彼のステージ


20100728 (7)




いや、途中からジョクリーンも相手を理解し始めて
ステージに乗り込む



























あっという間に3時間、4時間、、

もう朝方
僕の安静は遂に半日以上も達成されずに終わる


振り回された、とはまさにこの事




荷物を整理するどころか着替えもできずに
そのまま大の字になって寝た















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No title

楽しそうやん!俺ら3人ともやけど、そういう人がおったほうが色々充実できていい旅になるんやない!?

死海カメラもったまま入ったの??

Re: No title

> salshogo

確かにオレらにはちょっと強引さが足りんかもな!
死海はゆっくり入って行けばカメラ持ちながらでも大丈夫だったよ

といっても足が着く所までしかいかなかったけどね、、
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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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