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自分のリズム

[20100727-2]






シリアの首都ダマスカスはアンマンの運転手が言っていた通り
アンマンよりも随分と大きいような印象を受けた
交通量は多く近代的なビルも多く建っている

それでいて歴史は有史9000年を誇るアンマンよりも
さらにさかのぼってなんと10000年にもなるという


僕はどうしてもたまに北米の数百年の歴史に対して
得意顔になってしまうのだが
東や南アジアの諸国も数千年なのだから
ハッキリ言って万年の歴史なんぞ検討もつかない


ここダマスカスには

『世界一古くから人が住み続けている都市』

という別名もあったりするそうだ


中東の歴史がまさかここまでとは
正直恐れ入った

















と、同時にやはりワクワクする



『知る』と同時に『体験する』事が出来るのは旅の醍醐味だ

しかも予定は決まっておらず
懸ける時間も自分の裁量次第



僕は宿探しを早々に済ませて荷物を放り出してから
身軽になって外に散歩に出かける

久々に全く一人になったというのもあって
今日だけは宛ても無くぶらぶら
ゆっくりじっくり満喫しようと思った

自分のリズムというのを思い出そうとしたのかもしれない








別に遠くに行く予定も無く
というか、またしても何も知らずに何も見ずにやってきたのだから
予定などある訳がない

宿の周りに広がる路地を無作為に選んで歩き回る






うねうねして細い路地を進んでいくと
あれ?また五叉路に戻ってきてしまった
今度はまた別の道に入ってみようかなあ
またそこもうねうねしてて
あれれ?またこの五叉路、、






迷路みたいな道とそこにひしめく小さな商店の景色は
日本の街並みを思い出させた





よくカメラ片手に散歩していたのを思い出す

子供の頃は家の周りや池袋
思春期になれば渋谷とか新宿とか
ちょっと大人になれば恵比寿とか目黒とか
高円寺とか吉祥寺とか西の方もいいな
はたまた谷根千に上野とか

結局カメラは持ってきたはいいけど
歩くのが楽しくて
歩くのを止めるのが億劫で
全然写真を撮らずに冬でも汗びっしょりで家に帰っていた


そしてきっと
そのまま僕は日本を飛び出して歩き回っているんだ

ちょっと長めの散歩


















いつの間にか僕の中での目印となっていた宿の近くの五叉路
そこにサンドイッチ屋があった


何度前を通っても行列の出来ていて気になった
といっても日本のラーメン屋さんみたいに整然と並んでいる訳ではなくて
セリ市のようにみんなショーケースに群がっている


みんなが思い思いに注文をしている
家でパーティーでもやるのか大型オーダーをしているらしい男もいる

きっと順番を抜かされていたりもするだろうが
僕はじっとどういうシステムになっているのか眺めていた
だってみんなの手際が良すぎて初見ではなかなか入る隙間が無い


20100727-2 (5)



ショーケースには野菜や肉がそれぞれ並べられていて
それらを選ぶと、カウンターの内側にいる中学生くらいの男の子が
手馴れた手つきでクレープと紙を敷いて
その中にオーダーされたトッピングを入れていく

細長く野菜や肉を並べると
くるくるっとクレープで巻き込んで完成

その一連の作業のテンポが素晴らしい


それはそうだ、
10人はカウンターの前に群がっていて
みんな大体複数オーダーをしている

それをオーダーの注文受付に
サンドイッチ作成にお金の遣り取りまで
全てこの中学生くらいの子一人でやっているのだ

やり込んで極めていない限り
任されてはいないだろう










段々とシステムを理解し始めてもまだそこに入れないでいると
隣に居たオジサンが話し掛けてきた

「オーダーするのか?何が欲しいんだ?」


『下町は厳しいだろ
 でもヨソモンだろうとこっちのルール守ってくれたら
 別に冷たくする訳じゃないんだよ
 むしろ心はあったけーぞ』

ちょっと得意げな笑みを見せるオジサンは
そんなふうにも言っているように見えた

というかオジサン(他の人も)は英語は全然喋れないらしい
だから実際は『オーダーを代わりに頼んでくれる』というのも
僕の想像でしか無いのだが
オジサンの笑みはそうだという確信を与えてくれる



実際僕がショーケースの中で欲しい物を指さすと頼んでくれた

手際良く中学生がクルクルと巻いてカウンター越しに渡してくれる
予めオジサンに教えてもらった値段分のコインを彼の出された手に渡す


『美味いぞ
 良かったな、あんたは運がいい
 ここはここらで一番いい店なんだ
 オレのヒイキの店なんだから間違い無い』


と言ったと思う、きっと
オジサンは十個くらいのサンドイッチを袋に下げて
僕の肩を叩きながら笑顔で見送ってくれた


20100727-2 (6)












また別の所でも行列が出来ている
覗いてみたら黄色いシャーベット状のモノを売っている

英語で話した所でラチが開かないからもう直感で並ぶしかない
というかこの暑さの中、シャーベットなんて洒落てるじゃないか
しかも安いし


それはレモンのシャーベットで
お決まりに頭をキーンとさせたけど
刺激と酸味が熱で朦朧としがちになる頭をシャキっとさせてくれた


20100727-2 (4)


ついつい僕は帰りがけにももうひとつ買ってしまった










年代物のピンホールカメラやネジ巻き電話や
表現すればアンティークであり
言っちゃえばガラクタが山のようになっているお店


20100727-2 (2)


パソコンを一台組み立てる為の部品
マザーボードやファンとか
何やら見た事ないものまでを揃えているお店


20100727-2 (3)





色んなお店が全部ちっちゃくてぎゅうぎゅうに詰まってて
楽しくて楽しくて仕方が無かった

殆ど何も勉強せずにやってきたシリア
その初めの都市ダマスカスでこんなにもどっぷりハマる事が出来た


20100727-2 (1)













数時間中東の太陽を頭の上に浴びながら歩いていたにも関わらず
宿に戻ってくる足取りは軽かった

自分のリズムで歩けたという事が良かったのだろうか
それともこのダマスカスの町が良かったのだろうか


どちらにしても僕のテンションは高かった
兎に角何か日頃出来ていない事をこなすチャンスだ
とばかりにリュックの中から日記帳を取り出す

パソコンをインドで盗られてから付けている日記
それが既に随分溜まっている



宿の共有スペースは吹き抜けになっていてとても気持ちが良い

真ん中に据えられている噴水は吹き出してはいないが
水がちょろちょろと流れ
風がその水面をなめて模様を作る

この空間では音はとても透明でキレイに反射する
みんなそれを意識してかしなくてか静かに過ごしている

そうすると前に座っている老夫婦と思われる二人も
何だか意味深で神秘的に見えてくる


20100727-2 (7)




日記を書いたり想いに耽けるにはもってこいのスペース
僕も日記だけではもったいないとリュックからメモ帳や世界地図や水も
色々なモノを持ってきて机に広げる










さあ、贅沢な時間を過ごすぞ












そう決めた時、後ろから声を掛けられた

日本語だ





彼こそは今後の僕のシリアの旅においてのリズムを決定付ける
ゆうや君であった

ここから僕の旅のリズムはまた大きく変わる








そう、

自分のリズムを楽しむなど
旅においては実は僅かな時間なのだ

むしろ人生においてそんなモノはもしかしたら幻想なのかもしれない

一人で生きるなど無理な話なのだから








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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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