スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

理想郷

20120211








僕達の次の行き先

『弓場農場』





何も通称では無い
ユバノウジョウという訳でも無い

しっかりと漢字でこう書く


ブラジルで漢字
日本で聞いたらきっと『?』が
頭の上に一杯ついた事だろう


この弓場農場とは

書いてそのまま弓場さんの経営される
ブラジルにある大農園の事である












ここの存在は南米に入る前から聞いていた


この旅のかなり初期
もう二年も前の東南アジアで出会った
旅友マミちゃん

僕達よりも早く南米を回っていた彼女に
愛二が連絡して南米の話を聞いたところ
イチオシで出てきた名前がこの『弓場農場』だった

当初一年くらいで世界一周をする予定だったマミちゃんは
旅の後半にここに行き着き
結局後の予定を全て押し倒してここに半年も居たのだという


その事実を聞いただけでも惹きつけられてしまうが
当然マミちゃんはさらに魅力的な情報を
惜しげも無く出してくる



















その中でも最大の魅力は『食』であろう



20120211 (1)





旅をしていると
なかなか食べたい物を食べれなかったりする

その最たるは日本食


やはり日本に育った以上
日本食は恋しくなるものである

だが、旅をしていて思うのだが
日本食のキーはその独特の調味料にある

醤油は世界的な地位を確立したものの
それ以外はまだまだである
味噌に至ってもこれは殆どまだ知られてすらいないに等しい

だからみりんやらめんつゆやら
そんなものは期待出来無い
あったとしてもすんごく高い




そんな中にあって
純和食がしっかり朝昼晩三食
ビュッフェ形式で食べ放題な場所がある

なんて言われたら
もう口中からヨダレが出てくる



20120211 (6)







さらに、だ






それが『タダ』と言われたら

きっと旅人でなくても
ヨダレがもう口の中に収まらないに違いない
(いや、やっぱり食いつくのは旅人か)



20120211 (4)





















そんな魔法の様な場所、弓場農場とは果たして



一家族がある特定の農作物を耕している訳では無い

数家族(今は全部で50人程)が共同生活をしながら
色んな物を作り、街に野菜などを売りながら
自分達はほぼ自給自足で生活している
言ってみれば『共同体』の事を指す



20120211 (2)


20120211 (3)




何故、日本食なのか
むしろ何故ここに漢字の共同体が??


20120211 (5)



理由は単純、
弓場さんとは昔ブラジルにやってきた
計画移民の子孫の方達なのである



関西のある村

昔、皇族の方達が狩りを楽しむ狩り場を
管理していた一族というので苗字が『弓場』とおっしゃるらしい

その村の一団が
パラグアイの所でも少し触れた
政府が南米諸国と結んだ計画移民の流れにのって
やってきたのが始まりだという


パラグアイのイグアス移住区同様
この弓場さん達に与えられた土地は
それはそれは酷いものだったらしい

ジャングルを切り開きながらまずは自分達の村を築き
その作業の合間に周辺のブラジル農園主に頼んで
小作人をしながら少しずつ少しずつ蓄えを増やしていったという


それから数十年、数々の紆余曲折を経ながら
今では一大農園主となって多くの人を抱えるまでになっている

自分達の生活基盤を築いただけでは無く
土地を開発したという事で地域への貢献も甚だし

弓場農場の前を走る大きな幹線道路
そこや近くのアリアンサ村などに
日本人の名前がついた道がいくつも通っている






そんな偉大な先祖達の精神を引き継ぎ
今でも畑を耕しながら共同体を守り続けている

ここに生活している人達は殆どがキリスト教徒だが
ただそういうだけではないだろう事がある



みなが集まる弓場農場の中で一番大きな建物、食堂
食事の時間前に角笛を戦の前かのようにボー!とならすと
方々に散っている人々がぞろぞろと集まってきて
何となく決まっている自分達の席に座る

ざわざわ話をしていると


「黙祷!」


という言葉を、弓場農場を管理されている
矢崎さんという方が発する

その言葉が壁に跳ね返る前に
食堂中は一気に静かになり
黙祷という言葉は大人数の騒ぎの中で発せられた筈なのに
キレイに響きわたる


思い思いの事を考える
中にはただ黙っている人もいるかもしれない

でも確かにみんなが一日の中で同じリズムを取る瞬間


そうして黙祷が終わると

弓場農場内の誰かが丹精込めて作り上げられた
食材達を使った山盛りの料理達へ笑顔で向かう



20120211 (7)




昔よく議論が交わされた古き良き社会主義の求めていた
『理想郷』の様な営みがここで実現しているような錯覚を覚える


ブラジルでの弓場農場の名称は

『 Communidad Yuba 』

まさに共同体


事実、会計係りというのもおり
何か欲しいモノがあったら服でも電化製品でも
全て申請して『お小遣い』を貰う形になるという

だから自然ここには『給料』というものも存在しないと云う

それぞれが自分の出来る事をやり
みんなで生活の基盤を支え
そうしてみんなで子孫を守っていく







そう、だから


美味しい美味しい食事も
『タダ』という訳なのだ






本当に理想郷が具現化したような場
社会主義者なら諸手を上げて喜びそうな場所

でも、きっとこの規模だから成り立っているんだろうな



弓場農場に居て感じた事は
みんなで汗を流してみんな美味しい物を食べて
食堂でお酒なんて飲みながらみんなで祝い事をし
盛んな芸術活動も全部手作りで

そうやって大人達は充実な日々を送っているようだった

確かに子供達はちょっと物足りなそうな雰囲気は
ある人はあったけれども

それでも一つの共同体として地位を確立しているのだから
ここは確かに理想郷といえるのかもしれない













それはマミちゃんもその一員として迎えられたのだろう
一週間のつもりが半年も居続ける事にもなる訳である



旅行で来る場所では無いのだ
体験する場所なのだ

共同体なのだ

一員として日々を過ごさない限り
ここに来る意味は無いのだろう




勿論マミちゃんから話を聞いて
ここにはまとまった時間居たいなあ、という気持ちがあったが
その理由が実際にやって来てすごく身に染みて分かった



20120211 (9)

















勿論食事を一緒にタダで食べる事が
一員になるという事で無い

みんながやれる事をそれぞれが精一杯やる


僕達、飛び入りの旅人達は

食事を食べさせていただく為に
やっぱり僕達自信も出来る事を
この共同体の為にするのである



それを次回のブログで紹介したいと思う




20120211 (8)













コメントの投稿

非公開コメント

main_line
main_line
Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
LAN Twitter
    旅の日記はなかなかリアルタイム更新とはいかないが、twitterならなんとか、、

     → follow me on Twitter

関連日記

共に旅立った同志達のブログ

sallan

I.G.
http://salig.blog37.fc2.com/

SHOGO
http://salshogo.blog37.fc2.com/


共に旅をするパートナーのブログ
ばーちーの、ちるり旅
http://jstyle623.blog129.fc2.com/

最新日記

 → check my all posts

カテゴリ
本 (0)
UAE (4)
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
SAL
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。