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ハシゴ

20120223










疲れきった身体でサンパウロに着く



さすが南米最大の都市
見渡す限りのビル群が延々並んでいる

まばらな姿かたちのビル達が
地平線まで埋め尽くしている景色は東京を思わせる

地下鉄もしっかり走っているし
地図を見て途方に暮れてしまうくらいの大きさを感じるけれども
安心して目的地の宿に向かう事が出来た


綺麗に整えられた地下鉄の駅を出て
全荷物を背負いながら急な坂を下って行く

「これ、帰りに登る時、大変だな、、」

そうやって言い合いながらも
勇み足でどんどんと下っていく

この先にはちょっと楽しみな場所があるのだ



サンパウロには有名な宿がいくつかあるが
最近どんどん有名になっている場所がある

それが『鹿児島県人会』

アスンシオン、イグアス移住区、弓場農場に引き続き
何とも日本の臭いをプンプン感じる所だ


ブラジルにはご存知の方も多いであろう
150万人とも言われる歴史の深い日系社会がある

街には所々に、故郷を懐かしもうとこういう県人会が沢山ある
同じ都道府県出身の人達が経費を出し合って
建物を建て、そこでお祭りやら会議やらをする

だから大きな会議室があったり
日本からの来客を招待できるように
宿泊施設が併設されてたりする


きっとここ鹿児島県人会
昔に鹿児島出身の旅人が頼み込んで泊まったのが始まりだろうが
今では鹿児島出身と言わずに広く旅人を受け入れている


ここ鹿児島県人会と言わず
折角なのだから、という事で

ジュンコは北海道人会
愛二は岐阜県人会
僕は東京都人会

それぞれ調べてみると
確かに存在はしているようだが
なかなか連絡先が掴めない

ここ鹿児島県人会だけは
確実に旅人を受け入れているという事で
結局僕達はここに向かったのだ



果たして県人会というのだから
沢山の日本食材や日本の物達が溢れているだろう

そういう思いで楽しみにやってきていた




しかし、、




ちょうどカーニバルの時期であるのが災い、
そして連絡の行き違いで上手く予約が入っていなかった

実はここ鹿児島県人会には今ツウが泊まっているのだが
それに安心してしまってしっかりと連絡をとっていなかった


門の前でドアベルを押すも
管理人が今不在という事で
ツウの力でも中に入る事が出来なかった


僕達は仕方無くインターネットを使わせてもらって
違う宿に向かう事にしたのだ

結局次の日に無事に管理人さんが
カーニバルの休み明けでやってきたのを見計らって
また戻って泊まる事が出来たが

辛かったのはボロボロの身体であったのに
また荷物を持って坂を登った事
いつまでたっても全荷物を背負って歩くのは辛いものである









さて、こんな大都会サンパウロくんだりまで来て
何をするか、という予定は特に沢山ある訳では無かった


都会に来てみていつも思う事だが旅のつもりで寄ると
果たして何をすべきなのか検討もつかなくなってしまう

別に旅どうこう置いておいて
楽しむ分には存分に都会は楽しめる

スーパーで買い物したり
夜飲みに出歩いたり
ウィンドウショッピングしてみたり
物やイベントは溢れているから
そのつもりになれば飽きる事は無い


ただ、ふと部屋を見渡して
汚い自分のバックパックを見つける時
どうしても何か自分と過ごしている時間の
不釣合さを感じてしまう時がある

文明の便利さを追求する都会
きっとこの要素自体が
旅の追求とは相反しているのかもしれない







ただ、一つだけ

今回は一つだけ目的があった


それは弓場農場で数日一緒になった石田さんである






石田さんはサンパウロの日系企業で働いてらっしゃる
いわゆる駐在さんである

駐在さんのイメージと云えば結構華やかなモノで
興味はあるのだが僕達が出会える筈も無いと思っていたし
実際はそうなのかもしれない

ただ、弓場農場の皆が平等であるという精神が
僕達に幸いしたと言える

休みを利用してかねがね噂で聞いていた
弓場農場にやってきていた時に僕達が出会った


弓場農場のある地元であったカーニバルに
一緒に行ってベロベロに酔っ払った帰りの車の中
石田さんはおっしゃったのである

「キミ達、サンパウロに来たら是非連絡を取りなさい!
 僕がしこたま案内してあげよう!!」

そう、声を大にして言っていただけたのである


ご存知、図々しさは旅人の重要とする所である
いくら酔っ払っていようと
大事な事はしっかりと覚えています












例によって石田さんに連絡




あの時のイメージが残っていたので
仕事中にしてしまったであろう電話の時の対応は
随分と違っていてすっかり恐縮

少し強引に連絡してしまったのを後悔しながらも
僕達は待ち合わせ場所に向かう




サンパウロの中に有名な日本人街がある
その名もリベルダージ

地下鉄の駅を出るといきなり
赤い瓦屋根を模した銀行がある

目抜き通りにも赤い日本を彷彿とさせる装飾
歩けば日本語の看板を下げたお店がずらっと並んでいる


20120223 (1)


さすがブラジルの日本人街

日本人の気質もあって
なかなか世界で根付かず大きくならない日本人街
きっとここが世界で最大規模であろう


ただ、世界の潮流はここでも例に漏れず
今では中国人と韓国人もかなり増えているらしい




僕達の待ち合わせ場所
スーパー『丸海』

それでも世界最大の日本人街といえよう
スーパーの中にはよくアジア食品と一緒くたにされて
並べられている中国や韓国食材では無く
間違い無く日本の食材が沢山並んでいた




程なくしてやってきた石田さん

細身のスーツに身を包んで
すっかり出来る日本のサラリーマン姿でやはり恐縮
さすが有名企業の第一線で働いてらっしゃる方です

それでも、昔自分も旅人を長くやっていたという石田さんは
とっつきやすいオーラを持ってらっしゃって
微妙な距離感などは徐々に消え去っていく

















さあ、そういう時に最も必要な物は?

















それは、アルコールでしょう!!


幸いな事?に石田さんもお酒は大好き
僕達の性格や現状も分かっていただいています

僕達は思わぬ運命の巡り合せで
サンパウロで飲み歩きをする事になりました





まずは石田さんの行きつけの中華料理屋さんで
オススメの夕食を頂きビール!


20120223 (2)


そこで話が盛り上がり
すぐ目の前にあったザ・日本の居酒屋へ

懐かしい居酒屋のおつまみの名前達


20120223 (3)


そこで懐かしい日本酒を
イカの沖漬けなんかで頂いたのであります


20120223 (4)


初めはあまり人の居なかった店内が
いつの間にか大声で話さないと
聞こえないくらいの店内

こんなのも懐かしい日本の居酒屋の雰囲気



ふと石田さんが声のトーンを落として

「あ、あの人どこどこの会社の駐在さんだ」

何て有名企業の名前をおっしゃいます



日本を遠く離れて仕事に勤しむ駐在さん達
任命される位ですから
人一倍ガッツのある人達の集まりでしょうが
さすがに日本が恋しくなるモノです

お互いの情報交換そして懐かしさもあって
結構駐在さん達の横の繋がりはあるみたいです

ここ海外の『居酒屋』は
そんな駐在さん達の言ってみれば『会議室』
のようなものみたいです


まだブラジルにやってきて一年と少しの石田さん
初めは馴れ合いの様に見えた駐在さん達のコミュニティと
少し距離を置こうとしていたみたいですが

最近仕事の幅は広がってきたのもあって
段々と付き合いを広げてきているようで

やはり横の繋がりはここ海外でも
仕事の分野を越えて重要なモノみたいです



20120223 (5)









さてすっかり調子が出てきた僕達は
石田さんが愛してやまないという
こじんまりとした飲み屋に連れていってくれます

そこは今はもう日本でも大分数が減ってきたであろう
10席ほどしかない飲み屋さん

元お相撲さんがやってらっしゃるそこは
たまにポルトガル語が聞こえてくる以外は
完全に日本の雰囲気

またしっぽりと日本酒を飲みながら
旅の話で盛り上がります


20120223 (6)


仕事を始めてからも
精力的に旅行に出ている石田さん

ブラジルは既にかなり奥地の方まで
知り尽くしていて
僕達が全く聞いた事ない場所も
ガンガン勧めてくれます

どれも一癖ある魅力的な場所ばかりで
僕達もどんどん石田さんの話にのめり込んでいきます

きっと人の上に立つ人
特別な事をやり遂げる人というのは
何をしても魅力的なんでしょう


色々と聞いた話を書いてもらったメモは
石田さん自身も後で読めない程の
とんでも無いモノでしたが、、

いや、きっとそれも『芸術的』な魅力なのかも


20120223 (7)










お相撲さんのお店も店仕舞い

すっかり夜も更けて夜中になってました


夜はさすがに場所を選ばないと出歩けない
と言われるサンパウロで早速夜更かし

まだ仕事がある石田さんにも申し訳無いというので
僕達もまだまだ話たいのをこらえて
地下鉄の駅に向かいます


地下鉄に乗って今日の御礼を言っている時に
ふとワインの話になりました


「いやあ、本当にこんなにお酒を飲んで
 楽しんだのは久し振りです
 ビールに日本酒に地酒に」

「そういえばワインとかってブラジルでもあるんですかね?
 去年カナダに居る時にすっかりワインにはまってしまって
 ブラジルのワインも飲んでみたかったね」

「あ、あるよ、オススメのワインバー!
 行く?まだ飲み足りないでしょ?」


これは僕達が図々しかったのでしょうか
いや断じて催促したつもりはありません


でも、


この時、顔は完全に驚きと酔っ払ったニヤケで
フニャフニャでした

もう夜中というのに
前に一緒に行ったという知り合いの方に電話して
場所の確認をしています


20120223 (8)


結局バッチリとした場所はわからなかったのですが
駅はわかるというので
さっと地下鉄を降りて
反対側の地下鉄に乗ります

もう笑いしか出ません


20120223 (9)










駅を出るとそこはサンパウロの旧市街

昼間は観光地として賑やかな所ですが
どうやら夜は少し危険な地域としても
有名みたいです

決してこういう事をして遊んではいけない
とは分かっているのですが
つい石田さんといると大丈夫な感じがしてしまいます


20120223 (10)


でもやっぱりダメみたいです
いきなり話し掛けられます

「ダメですよ、ここでこんな事しては
 危ないですから」

ちなみにこれ、日本語で注意を受けました


ビックリたまたま日本に興味のある
学生二人組に声をかけられたのです

話が盛り上がって
石田さんは彼らも飲みに誘います

結局彼等は家に帰らなくてはいけないという事で
別れましたが、石田さんの引力とは
相当なモノです


20120223 (11)


結局お目当てのワインバーは発見できず
タクシーで別の場所へ

行ってみればドレスコードがありそうなくらいのカフェバー
そんな所で結局またビールを
























結局4軒もハシゴ

ハシゴという響きが
気持ち良く心に響きます


そして、





なんと、

全て石田さんがお金を払って下さいました






「昔、旅をしている時に世界中で沢山お世話になったから
 ささやかだけど、僕なりのお返しのつもりなんだよ
 これから頑張る旅人達に向けて」





ずっしりと胸に響く言葉
自分が今確かに旅をして沢山の『優しさ』をもらっている事実

勿論僕も旅が終わったら
沢山のお返しをしなくてはいけないとは思っているけれども

果たしてこれだけの優しさを貰って
どれくらいのお返しをしたらいいのだろうか
図々しさの先の話


でも、こうやってまた新しい繋がりが出来ながら
自分なりのお返しが出来たらいいな、と
ほっぺたを赤くしながら思ったのです


次へ続く橋渡し


それこそ飲み屋をハシゴするなんて
僕の得意分野ですから




20120223 (12)
















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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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