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島で祝う

タスマニアの地の旅は
やはりレンタカーの旅になった

土地の半分弱が世界遺産地域に指定されている
その殆どは自然に囲まれた場所
交通網もしっかりと整備されている訳ではなく
いろいろと回るにはやはり車が一番という訳だ


タスマニアの一番の都市
島の右下に位置する
僕達が降り立った町ホバート

そこから車を借りて
ぐるっと一周するプランだ


まずは西海岸へ行き
内陸の世界遺産
その中のクレイドル山
ダヴ湖を訪問する



ただ


ニュージーに引き続き
タスマニアにも重く白い雲が立ち込める
そしてやはりそこからは雨が落ちてきた

僕達の旅は
もうこれからずっとそうなんじゃないかと思わせる

もともと持っていたタスマニアのイメージは
大自然
世界遺産にも指定されるくらい
その自然を山の上から一望したい

でもそれはニュージーでもそうだった
まさかこのタスマニアでも叶わないのか



出発してからすぐに噂の大自然に入っていく
山々は緑が濃く延々と向こうまで見通せる
近くに視点を移すとその緑のままの
生命力あるれる木々が生い茂り
その間からまさにジャングルから聞こえてくるような
鳥達の甲高い声が響いてきて
道を見たことも無いような動物たちが駆け抜けて行く




という事は無く
山に入ると
低く立ち込めた雲はすぐ傍まで
やってきて
すぐ先も見えない危険な道が続く
そのわりにには車の窓から見える景色からは
白にくすんだ枝のさきっちょしか見えない

これが自然なんだけれども
なんだけど
こんなのばっかりだと流石に気持ちも下がってきてしまうが
好奇心からくる期待も磨り減ってきてしまう

自然の驚異を見せ付けられると勝手に思っていた
どちらかというと時間とリンクして
ただ過ぎていくだけ
その時の分だけの疲れを纏ったというような景色


西の基点となる町クィーンズタウン
ニュージーにも同じ名前の街を訪れて
そんなちっちゃな事で親近感が湧いて
何気ない期待をしていたけれども
その町は
まさに地方の小さな小さな町で

昔に作られた小さな町
世代前の経済構造で作られた町
炭鉱があったのか
ショベルカーが何かを掘っているオブジェがある

町の目抜き通りと思しき通り
その通りには
まだ五時を過ぎたばかりだというのに
一つも開いていない
開いているのは地元のスーパーだけ

そこのウィンドウには
沢山の張り紙がしてあって
この町の唯一といっていいんだろう
シアターの紙が張ってあって
今月のラインナップが書いてある

そこにはハリーポッターの絵があって
最新作が一体いつのモノなのかわからなかったが
そこには日付が書いてあって


7th Oct
2:00 pm


どうやら月に一度しか上映しないらしい
しかも時間もしていらしい

自然にも町にも
何か寂しさの吹き抜けるような
取り残されたような土地





そうやって
過ぎていった

その次の日には世界遺産を訪れる
そこでは少し晴れ間を覗かせる
今までとは全く違った姿を見せて

光が当たるとやっと本当の姿を見せて
でもすぐに雲がそれを覆い隠し
また殻の中に閉じこもって行く


そんな中
尚吾の誕生日の日を迎えた

一体どうしようか
祝うべきだけれども
この状況でどうすべきか
ニュージーの時から何となく考えていた

まずやっぱり物ではないな
ただでさえ荷物を減らそうっていう時に
しかも自分で本当に選んで買ったなら自分で責任を持てるけれども
人から貰う物は嬉しけれども
なかなか捨てづらい物だし
しかもこれから二年弱
渡された人間が目の前にいるわけだし

物では無い
じゃあ今一番欲しい物って何だろう
自分でも今一番欲しい事
されて嬉しい事

間違いなく生活の向上

衣食住が
こっちに出てきて一番困っている
基本的な事

荷物のケアをしなくてよくて
みんなで美味しい物を囲んで
楽しい食卓を
ちょっとしたビールと一緒に
食べ終わったら
暖かい部屋で下らない話をしながらお酒を飲んで
フカフカのベットで寝る


普通に今日も車で寝るつもりで
自分で自分の誕生日を
ケンタッキーでひっそりと祝おうと思っていた
そのつもりだった尚吾を
隠れて取っておいたバッパー宿に連れて行き
そして隠れて買っておいた
いつもスーパーで涎を飲み込みながら通り過ぎていた
まるまるのチキンをレンジでチンして
ビールも箱で買って
ピザやサラダまで
そろって食卓を囲んで
そのあとゲームとかしながら遅くまで笑いあって
フカフカではなかったけれども
スプリングのついた毛布付きのベットで
久し振りに足を伸ばして眠る事が出来た


尚吾はきっと喜んでくれたと思う

きっとこんな寂しい所で誕生日を迎えるなんて
いやそれもまた一興かもしれないけれども
でも暖かさもやっぱり欲しているだろう

それは旅の期間ずっと欲していると思うし
人を思う気持ちは日常よりもより強いだろう
そして誕生日となれば


自分の大事な人がいる日本から
遠く離れた
自然に囲まれた小さな町で
せめてもの暖かさを


その日の夜のビールは本当に久し振りに美味しくて

尚吾の誕生日によって自分も
その暖かさにいる事が出来たっていう事で



長い長い疲れに包まれた自然の中に
過ぎた時の分だけ埃が積もっているような町

そこで祝った
暖かい誕生日の光は
冷たいひんやりと真っ暗な中に
小さく灯った蝋燭の火の様に
強くは無いけれども
優しく大事で
その分だけより暖かく感じられる光だったと思う


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


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