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バスターミナルにて

無事にバスでの国境越えを済ませマレーシアへ入国
久し振りの陸路での越境は
気持ちとは裏腹にあっさりと終わってしまった

同じバスに乗り続けて
マレーシア側の大きなバスターミナル
ラーキンまで向かう


初めてのイスラム教国

そこに見える景色はまだシンガポールと
大きな違いを見せない

確かにシンガポールのちょっとした清潔さが無くなって
どちらかというとタイの喧騒に近づいている感はある
あえて違いを探すならば
街により緑が侵入している事か

ただアジアの町並みである事には間違いない



バスターミナルが見えてくる
長距離バスが所狭しと並んでいる

その隙間に滑り込む


20091022-1.jpg



降りると待ってましたと
沢山のにいちゃんが寄って来て
何処まで行くんだって叫んでくる

一番初めに走ってきた人にいたっては

「早く乗れ!もう出る!」

しか言わないで引っ張っていこうとする
行き先も聞かずに


とりあえずまだここの空気に溶け込めていない自分は
冷静になるというよりは
少しきょとんとした感じでその景色を眺めている

それが功を奏したのか
そこに煽られずに観察する事が出来て


まず順序良くそのバスの行き先を聞く
すると逆に聞き返される
お前はどこまで行くんだ

熱くならずに済んだ僕は
そうやって必死に聞き返してくる青年の言葉を
失礼ながら少し笑いそうになってしまう

とりあえずマラッカまで行きたいと告げると
空気が抜けるみたいに顔の筋肉に力が無くなる
そして散っていく
どうやらクアラルンプール行きのバスだったみたいだ



そうやって独りになってようやく想いが込み上げてくる
アジアの喧騒の中にいる意識が



さっき散っていった中の一人が
諦めがつかなかったのかまた近寄ってくる

マラッカ行きのバスも扱ってるから
うちのバスにしなさい
あっちにチケットセンターがあるから
ほら行こう

また強引に引っ張っていこうとする



こっちの長距離バスターミナルには
沢山のバス会社のチケットセンターが並んでいる
そこから行き先のバスを扱っている会社を探し
値段をそれぞれ比べながら交渉して
チケットを購入し
目の前に広がるバスプールから
方々に旅立っていくシステム



その並んでいるチケットセンターの一つに
まずは値段の相場を知る為に一緒に向かう


「もうすぐに出るバスがあるよ!これに乗って行きなさい」


チケットにもう記入しようとしている

ちょっと待って
一体幾らなんだよ

すかさず聞くと25リンギットだという
ちなみに1リンギットは大体今38円弱

そんな筈はあるか
高すぎる

とりあえず言う
根拠が無い訳じゃなく
あらかじめシンガポールで調べていた値段よりも高かった

じゃないにしても遂にアジア
このセリフを言わない訳にはいかない


適当な値段を言うと
それは一年前の水準だと言う

しかめっ面をしてやると
あまりこっちの話が聞こえていないのだろう
後ろに立っているもう一人の青年が
ただこちらの表情を読み取って威勢良く

「それは1996年の時の値段だ!」

なんて叫ぶ


全然噛み合っていない
笑いそうになっていると
今度はそれが表情に出てしまったのか
向こうもどうしようも無い感じになって
急に19リンギットになってしまった


でもまだまだ他のチケットセンターも見ておきたかった
力が完全に抜け切ってしまった相手は
どうぞと
さっきまでの勢いはどこへやら
素直にこっちを開放してくれる



何社か他を回ってみる
どこも値段を書いていない
聞くしかない
ただ何処も申し合わせたみたいに19だ

兎に角
25は吹っかけられた訳だ

降りてきて右も左もわからん奴には高い値段をふっかける
その時の乗客
そして気分次第の値段設定

この19は次の壁なんだろう
これがスタンダード

何となくその下にもう一つの
価格がありそうな匂いがして
すべての店を回りごねてみるがそれ以外の値段が出てこない

まだごね方が甘いのか
確かにごねる上手い文句もまだ出てこない

そしてシンガポールからマラッカまでの直行便に乗らず
ここで乗り継ぐ事で結構安く抑えられていたので
とりあえず25を回避した褒美として19で手を打った




バス乗り場の目の前にあるベンチ
そこでタバコを吸いながら待とうかと
重いリュックを下ろして
座って
巻きタバコを巻く

けれどもライターが見当たらず
周りをキョロキョロしていると
松葉杖をついてゆっくりとおじいさんがやってくる
その口にはタバコがくわえられている

横に座ってくれ

そうやって願っていると
本当に座った

何かそれだけで
自分の想いが通じた感じがして
勝手に親近感が湧いてきた

すぐにライターを借りる

喧騒でどこかへ飛んでいってしまっていた好奇心が
親近感に連れられて自分の中に戻ってくる
ただ英語がどうも話せそうに無い
マレーシアは中国語はどうなんだろうか
まず英語が喋れるかを尋ねてみる

No

と英語で返されるが
本当にそれとYesしかわからなそうな返答
中国語を尋ねてみるもよくわからない返事が
曇った顔と伴って返ってくる


マレーシアに入ってから
空を覆いだしたぶ厚い雲の中に
強烈なフラッシュが

そして雷が鳴り始める

段々とその閃光の間隔が狭まってくる
自分の気持ちも引っ張られていく

どうしても諦めきれない


ノートにマレー語を少しメモしてきた事を思い出す
マレー語をトライしてみる

こんにちは
スラマッ プタン
こんばんわ
スラマッ マラム

どれも反応が悪い
初めて自分の口から発せられたマレー語は
初めてだからそれになれ切れていないのか
発音の仕方が全然わからない
実際にまだマレー語は一度もリスニングをしていない
うーん
もう一度別のセリフで試してみる
もう数打てば当たるだ

私は日本人です
サヤ オラン ジュプン

そしたら
おぉジュプンか
って相手の顔の表情が明らかに変わる
そして自分も変わる

でもよく聞くとおじいさんの発音は何かちょっと違う
おじいさんはとくぞ正解しましたねご褒美です
と言わんばかりに
さっきまでのムスッとした態度からは想像も出来ないくらい
話し掛けてくれる

「日本からわざわざこんな所に来たのか」

何とそれは中国語だった
間違いない
さっきは全く聞き取れなかった
向こうの気分の問題か
こっちのただの力量の問題か
身体が準備出来ていなかったのか


それからやっと会話の歯車が回りだす



マレーシアには結構中国語話せる人いるよ
俺は前シンガポールで働いていたんだ
ここは雨が本当によく降るよ

沢山話してくれる
そしてやっぱり

君はここの人みたいだね
マレーシアの人に見えるよ



もう覚悟しています
きっとこの先アジアの国を転々として
その度に言われていくんでしょう

この際アジアを完全制覇してみせましょう



最後に
毎回ライター借りてたら大変でしょうって
自分が使っていたライターを渡してくれ
そして自分のバスに乗り込んで行く

カメラで写真を撮ろうとしたら
電池がまさにシャッターを切ろうとした瞬間に切れる
いつも肝心な時に切れてしまうカメラ

肝心な時はそんな事せずにちゃんと向き合えって事なんだろうか



バスがターミナルから出る為にバックを始める


手を振って
目と目を見て別れる



20091022-2.jpg


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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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