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来る筈だった未来に積み上がった過去

バンコクで静かな時間を過ごした
喧騒の中で
窪みになったような場所にばっちりとはまるのは
そんなに嫌な気がしない

けれども僕達は進まなくてはいけない
確かに名残惜しいけれども
これによって想いの貯金が出来た
そして新しく出来た旅の時間の流れ方は
きっとこれからも場所に縛られずに進んでいく筈だ
そして何より僕達のタイ滞在のビザが残り少なくなっている

もう一度戻ってくる
だからまずは先へ向かわなくてはいけない


電車でまずはタイの長く続いた王朝
アユタヤ王朝の首都が置かれていたアユタヤへ


その為に本当は二人との待ち合わせ場所だった
フアランポーン駅へ





オーストラリアで二人と別れる時
26日にフアランポーン駅の
エントランスホールに昼の12時に待ち合わせた

その場所に一週間遅れで三人で初めて訪れた


その予定にあった別れてから26日までの二週間弱
そしてそれから今日の3日までのさらに一週間強
ある筈だった未来
それとは全く違った過去が今自分の中にある

沢山の出会いと想いが蓄積されている



そこには充分に浸るだけの出来事がある

それに前にも書いた
前回のタイへの訪問
その時に出会ったツーリストインフォメーションの人達
その再会

そういう時間をかけて想いを巡らせたいモノが沢山あったけれども



その余裕が全く無かった



カオサンロードからフアランポーン駅へ
バスで向かう為にバス停へ向かうが
そのバス停がハッキリしなかった

ネットで調べてメモしたバスの番号
その番号が一向に来ない
そこにいた人達に聞く
けれどもみんなバラバラな事を言う
親切なだけに自分の持てる情報そして考えを強く提供する

とりあえず共通しているのは
反対側の車線みたいだ

ただそこへ行っても
求めている番号はやってこない

電車の時間がどんどん迫っている


すぐにそこを離れて
前日に使ったまた別のバス停へと向かう
その途中に一つだけ
メモに載っている番号のバスが流れていった
向かっているバス停とは違う方向へ向かう


どうしようか立ち止まり
勝負をかけずに
すぐ近くにあったツーリストインフォメーションで聞く事に



そうやってやっとバス停を見つけ
長い時間をかけて辿り着いた

バスの中で
前回のタイでの映像が蘇って来る


タイのバス停には名前が無い
だから知っていないと降りれない
でも出てきた映像が確かな場所を示してくれる

迷い無く降りる事が出来る
そして前回とは違った
新しい服を着たフアランポーン駅が
歩いて行くと
建物の影から現れる


20091103-1.jpg



ただ浸る暇も無い
もう出発まで20分を切っている

こっちの公共交通のタイムテーブルを信用してはいけない
重いリュックを背負う事が出来るタイムリミットも迫っている


いつも通っていた入り口
そこを潜り抜けると
またしても見覚えのあるホール

すぐに記憶が
目の前の映像とリンクする


荷物を降ろしてそこを見渡したかった
沢山の想い
ある筈だった未来に
積み上げられた過去に


まずチケットを買わなくてはいけない
無事にチケットを買うと
電車があるか確認しなくてはいけない
電車に乗ると席があるか探さなくてはいけない
今回は三人に三つの大きなバックがある


奇跡的に
前回にも見た
電車の中の
優しさの共有

タイの公共機関の空間は
本当に譲り合いの精神が根付いていて

三等席はいつも込み合っているが
みんなでパズルを楽しむように
最終的に綺麗に収まる

そうしてその楽しさが
次のコミュニケーションに繋がったりする


またしてもその一体感に助けられ
きちんと三人同じボックス席に座れ
荷物も棚に乗せる事が出来た



そうして席にやっと落ち着く
そうしたらもう出発の時間になった


そして珍しく
時間きっかり14:30にバンコクを出発した

ゆっくりと電車が動き出す



電車はチェンマイまで
長い時間を旅し始めた



僕達はその途中のアユタヤまで
一時間半

そこのタイの人々の中で時間を共有する


20091103-2.jpg



周りの景色に
共有する人々に
浸る想いに


けれどもそのまま疲れと共に
眠りの世界へと沈んでいってしまった



暁の気持ち良さ

バンコクに滞在している
まだ到着して間もない

ただすごく落ち着く場所を見つけた


それは今まで求めていた自分の旅のスタイルにばっちりとはまった




昨日の夜に見つけた

ワイヤレスのインターネットが出来る所
そこはホテルの一階エントランスにあるレストラン
その一角にスペースがある

そこには決して多すぎない
決して騒ぎすぎない
そういう人達が思い思いの時間を過ごしている



僕達は今パソコン一台を三人で回している
使う順番を決め
空いている時間を自分の自由な時間に当てている

その時はネットも使えるという事で
そこにパソコンを持って行って使う事になった

今日は順番が最後だ
ただ何処にも行かずに
そこでゆっくりとする時間を選んだ

一度宿に帰り
日中に浴びた沢山の熱を冷たいシャワーで落ち着かせ
本だけ持ってそこへ向かった




ソファに寄りかかり
本を広げる


スピーカーから
やんわりとした音量で往年の名曲が流れてくる
店員は客数の割りには忙しく歩き回るが
こちらをそっとしておいてくれる

活字がいつもよりも元気に入り込んできて
素早く頭に映像を形作っていく


テラスの目の前の脇道を
アクセントみたいにトゥクトゥクが
無邪気なクラクションを鳴らして通って行く

それに別の所にいた意識が反応して起き
本に吸い込まれていた顔をゆっくりと上げる

そのまま本を持つ手が膝に落ち
力を入れずに
視線の流れるままに頭を回す

焦点が合った所の会話が聞こえてくる
そこに繰り広げられている人々の仕草の意味が遅れてやってくる
それをぼんやりと眺める
そしてその人達のストーリーをやっぱりぼんやりと考える
そうするとさっき作業していた惰性で映像が現れる

会話の言語が国を連想させ
その国と今ここタイにいるその結び付きを想像し
そこの会話の楽しさをおぼろげに掬い上げてくる

ある程度の映像が回り
持っている情報量が底をついて
動画がしゃっくりをしそうになると
無理をしない頭はまた下に向いて
本の世界へ入っていく





パソコンを使い終わる
けれども結局尚吾と二人そこに居続けた

席を移り
いつもは出費を抑えて絶対に避けていた
アイスコーヒーを頼む


自分の欲するモノに忠実になる
するとすごく楽になる
塞き止められていた感情が
次から次へ溜め込まれて荒々しい水面を示していた感情のダムが開放され
外に溢れ出して
暫くすると身丈の穏やかな水面になっている


好きな音楽を聴き
そして本を読み
至福の時間を過ごす

そうして無色透明の柔らかな味の水が満たしていく


頭がとてもクリアに澄み切っている




気が付くと僕達の間に会話が始まっている

何か決心したような
ダムを決壊するような大きな動作じゃない

穏やかな流れを受けて
それを少しずつ小さく
何かの拍子に表れた出口からふと流れ始めるような
優しい流れ


けれどもその水には
自分の気持ちに忠実な想いが込められていて
そこに自然に言葉が乗ってくる

自分のペースで


相手の流れも穏やかで純粋で
複雑な流れでもない
無色透明の水に乗って想いがやってくる
それを掬い取るのはとても気持ちが良くて
その分
随分とその奥底まで覗ける余裕があって



そうしているうちに
それぞれの水の流れは合流して渦を作り出し
力を持ってくる


自分から溢れ出ている水は
そこにどんどん引き込まれていって
溜まらない想いは
無理なく流れ続けていく



鳥が鳴き始め
気が付くと朝がやってきていた




明るくなっていく道を
その清々しさと共に歩いて帰った






なんて落ち着く場所

なんて気持ちのいい時間





今日もそこへ向かう為に本を持って出る



20091102.jpg


執着

旅は沢山の危険と隣り合わせである

色々な話を聞くと
どうしても
あちこちでこういう目に遭った
あそこはこういう事に気を付けておいた方がいい

旅の話の半分はそういう話だといっても過言ではないかもしれない



スリ
詐欺
盗難
強盗
拉致
監禁




旅人はその情報に敏感であるべきだし
そこを甘くみてはいけない


当然そうである


自分も沢山とは言えないかもしれないが
そういう話にはいつも耳を傾けていたし
もともと海外に興味があった自分は
比較的そこに常に注意を払っていて
あまり面倒くさがらずにやれるようになっていた気がする



ただ


それはあくまで「比較的」であって
それはあくまで「あくまで」であって


完璧という事は有り得ない
そしてそうであるからこそ
常に最大限の注意を払わなくてはいけない


のである




つまり



自分はそれを怠ったという
そういう事なんだろう




今日ハジャイで先のタイの費用を見越して大分銀行からバーツをおろした

三つの場所に分けて
一つは持ち歩く財布に入れていた

そのお金が無くなったので
補充する為に保管している場所の鍵を開けた



その中にある筈のバーツは
全て無くなっていた



そしてバラして持ってきていた
ドルに円も無くなっていた

唯一残っていたのは
使えないと思ったのだろうか
さすがに可哀想だと思ったのか

一ドル札が7枚だけ
まだ財布に入っていた



とりあえず荷物を全部出してみるが
そこに無いのはもう分かっている
既に諦めている


無いものは無い


無くなってしまったのだ



いや無くなったんじゃない
俺の隙間から
誰かの吸引力の強い口に吸い込まれていったんだ





随分と前にやられていた気がする
その間も充分生活をしていた

旅を満喫していた
お金を節約はしていたけれども
お金には困っていなかった

そこの執着の度合いに


負けてしまったんだ



日常を過ごしていた
筈だった

けれども自分の中では全然浮き足立っていたのかもしれない



でも不思議はあまり憎悪の気持ちが
今の所表れてこない

それは旅において欠落してしまった何かの感覚なのか
何故なら実際に無くなってから
数日生活を楽しんでしまっていた


憎悪が無いのは
相手が見えないからかもしれない

その心はいつも対象があって初めて表れる


今自分の心の中には
脱力感に近いものが襲っている



その脱力感は
まだ幸か不幸か自分の心の中にお金に対する執着が少なからずあるからかもしれない
それは世の中との接点でもある

あるのであれば



あるのであれば中途半端な事は出来ない





まさか東南アジアで
タイで
序盤も序盤でこんな事になってしまうなんて


何だか悔しいような気もあるけれども

もうこうなってしまった
それを糧にしていかなくてはいけない


捕られっぱなしでいく訳にはいかない




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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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