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三人の三度目の


僕達は三人で共に日本を出る計画を立てた


出発はバラバラになった


オーストラリアで再会した


三人での共同生活が始まった


オセアニアを車で駆け廻った


大陸を越える時に僕は二人と別れた


新しい東南アジアという土地で共になった


24時間衣食住を同じ様に過ごした


重いリュックを背負って一緒にあちこち廻った


共有する経験を経ていつの間にか僕達は別々の夢を見た


台湾から三人は別々の針路を取った






二ヶ月が経った






三人は特別な場所であるアユタヤに居た


また同じ部屋で


また同じテーブルを囲んで


そうしたら今まで出会った人達も周りに居た


話は夜中まで続いた









どうやらそれぞれの夢は


その後の針路にやっぱり大きな影響を与えているみたいだ




三人は三人


共にした沢山の経験から


個性が生まれてきた





20100426-6.jpg



やっぱり辛い


チェンマイからアユタヤへ向かう電車は相変わらず辛いだろうなあ
けれどもそれももう繰り返しなので
「辛い」という言葉もただの口癖くらいに軽い感じだ

と、思いだすときちんとしっぺ返しは来るもので、、


20100426-1.jpg




僕達は大体長距離移動の前は不測の事態に備えて
非常食と称し大きな飲み物とお菓子を買ったりして乗り込んでいたが
僕は今まで寝る事に何とか集中したかったし
あまりトイレに立ちたくなかったから水もあまり摂取したくなかったしで
買っても結局食べずに残ってしまう事が多かった


さらにはここはタイであるから
移動の不測の事態といっても話しに聞くインドの移動に比べたら
遥かに信頼性の置けるもので数時間の遅延だけで最終的にはきちんと辿り着く

辿り着いたら大体屋台やコンビニはすぐに近くにあるし
町の中心部へ向かう移動手段に地図もしっかりしているから何も心配は無い


という余裕から今回の移動
確かに辛いとは思ったけど何の非常食も買わずに乗り込んだ


朝はまだ屋台が全然やっていなかったし時間も無いって事で
コンビニでカップラーメンという悲しい食をし
それから1リットルの水だけ購入して電車に乗り込んだ


20100426-2.jpg





前日から既にちょっとしたカロリー不足だったけど
寝てしまえば何とかなるだろうと思った

いつも長距離の移動の時は一度寝て起きればその時は身体がべとべとで
ちょっと身体の姿勢を動かすだけで気持ち悪く
お腹が空いている感じは確かにあるけれども
それよりも身体の不快が勝ってどうしようもない状態にはならない

今回もまずは寝てしまうに限ると
色んな姿勢を試しながら何とか眠りにつく

振動や人の動きでたまに起きてはまた目を瞑り
寝て起きてを繰り返す

起きるとちらっと時計を確認する
少しずつだが時間はちゃんと過ぎていく


20100426-4.jpg






気が付くとチケットに書いてあるアユタヤ到着予定の時間が近づいてくる
外はまだ真っ暗だけれども
たまにやってくる駅前の町は人が活動を始めているのが見えたりする

日本で見かけるような踏み切り前に沢山の車や自転車、歩行者の列が
僕達の通り過ぎるのを待っている姿に出会う

朝の5時

到着予定は5時40分
出発の時点で一時間以上も遅れているので
到着はまたさらにそれ以上を覚悟した方がいいだろう

まあどっちにしても早めに起きておくに越した事は無い
アユタヤはこの電車の終点では無いのだから
いくら何度も降りた馴染みの駅としてもしっかりと見ておかなくてはいけない





ボックス席には始めは僕と愛二が正面に向き合って座っていたが
途中から愛二の隣におじさんが座っていて
愛二は今窮屈そうに真っ直ぐ座った形で寝ている


まだ充分に暗い外を眺めていると
向こうから強烈に明るい青白い光の塊が向かってくる

今までの中でも一段と大きい町だった
そこでは既に沢山の人が活動していて町の商店も沢山開いているみたいだった

急行のこの電車も止まる


ホームがいくつもある所で
沢山の人が乗り降りした

そして僕の隣にも女の人が乗り込んできて
朝早く起きてこれからバンコクに出勤という感じ
この繰り返しにうんざりしているのかむすっとしてすぐに眠りについた



町の感じがアユタヤとは似つかない都会な感じで
僕はすぐにアユタヤで無い事を思うが
念の為に全くわからないタイ語のアナウンスに耳を傾ける

目の前のホームに目を凝らして看板を探す
大きな町の駅だといってもやはり光は足りないし
しっかりと看板がある訳ではないので
なかなか探し出せない

電車が走り出すまで外をじっと眺めている


そうすると柱に隠れていた小さな看板が目に入って
ここがアユタヤで無い事が確認できた



もう走り出しているのだから今確認してもしょうがないのだけれども
棚の上にある大きな荷物を動かすのも億劫だし
隣の人を起こすのもアレだし
結局最終的な所で僕は自分の直感に頼っているのが自分でも分かる




走り出して30分が経って次の駅に入り込む
そこはさっきに比べれば小さな駅
そしてやはりアユタヤとは思えない駅

今度も自分の直感を証明してくれる情報を探す

アナウンスに看板に人の動き


今回はアナウンスにアユタヤという単語が聞き取れた


ここがまさかアユタヤでは無いと思う
人の動きがなさすぎる

という事は次の駅がアユタヤか



そんな事を頭で考える



電車が走り始めて駅の全貌が確認できる
そしてやっぱり違う事を確信してまた外を眺める



いつの間にか愛二が目を覚ましている
でも僕達は無言で外の流れる暗い景色を眺めている


そういえば電車の中は線路と車輪の擦れる音だけが響いていて
頼りない蛍光灯の光の下に疲れた顔が沢山並んでいる

静かな早朝の車内


20100426-3.jpg





次の駅がやって来てゆっくりと停まる





何だか様子がおかしい
僕の中がどきどきしている

駅に入ってくる前に暗い中に街灯を反射してうっすら川面が見えた
アユタヤは川に囲まれた町だ

駅の大きさや外の暗さの割りには随分と長く停車している
車内に二人の大きなリュックサックを背負った旅行者が乗り込んできた

この電車の沿線でこの時間にこの辺りの場所で車内に観光客が乗り込んでくる場所は
多分アユタヤくらいしか無い

一つ前の駅のアナウンスを思い出す




でも




何故だか動けない


目の前の景色

駅のホームの感じが全然僕の記憶の中のアユタヤ駅とは違う




たったそれだけで僕は動けなかった
隣の人を起こしてちょっと聞く事も出来たはずだがしなかった

直感に色々な状況証拠はアユタヤを指しているのに









そうやって僕達はアユタヤを通り過ぎた






電車がゆっくりと走り始め駅舎の全貌が見えた時
僕達は二人して「あっ!!」ってつい声を出してしまった





それから次の駅まで快適に電車は飛ばしていく
そういう時、時間はとても長く感じるモノで


結局30分以上かかって次の駅で降りる
そしてアユタヤに戻ってきた時は
アユタヤ駅を過ぎてからさらに三時間以上経った後だった







頭の中ではずっと


この旅の中で常に大事にしていくべき筈の自分の直感
身体を動かしてしっかりと情報を掴み取る事

そして人間はやはり視覚情報に囚われ過ぎているという事を再確認した



さらに



疲労困憊で崩れるようにしてアユタヤに辿り着いた時に
やはり非常食は必要だと痛感した




20100426-5.jpg


二度目の出会い



パーイから帰ってきたばかりの僕に現実感を思い出させるように
チェンマイはむっと暑かった
あの世界は別世界であったような気にさせる


20100425-1.jpg







当初の予定ではチェンマイに長く居る理由もなかったので
遂にタイを離れてしまう前に好きなアユタヤかパーイになるべくいようという意識が強かった

だけどチャンマイで泊まったゲストハウスで沢山の人と出会い
すべての出会いを結び付けてくれた
ゲストハウスのオーナーのアマラに毎晩のようにやってきたスティーブが
是非パーイからの帰りには寄りなさい

そう言ってくれたのでせめて一泊でも寄ろうという事にした



勿論別れの常套文句だし社交辞令みたいなものかもしれないけど
それは気持ちの問題であって
僕は本当にそう思うのであれば
無理をしても予定を変更してでも顔を出したいと思っている

それはこの旅の中だけじゃなくて
人間関係や社会の中にいても常にそうしようと思っていた

社交辞令を社交辞令と受け取らないものだから
結局図々しくなってしまうのかもしれないけど


でもそうでないと次には繋がらないし
そうでないと新しい事に出会わないし

何より出会いは二度目からだと思っているから














チャンマイのバスターミナルからソンテウに乗る



これは乗合いタクシーみたいなモノで
トゥクトゥクの荷台が大きくなったみたいになっていて
頑張れば10人ほどが乗れる感じ

町の中心部から離れたバスターミナルに停まっているので
運転手に行き先を告げて乗り込む

トゥクトゥクや普通のタクシーならそのまま走り出すが
ソンテウはすぐには走り出さない
人が集まって充分な集客がなされてから発車する

下手したら一時間くらいも待つ時があるらしい


そうやって段々人が集まってきて出発する


ただ乗り合っている人達はすべて行き先が違う

運転手がみんなの行き先を整理してルートを作り出し順番に降ろしていく
降りていく時に乗客はお金を払う


ただいくら人が集まって走り出してもそれから順調に事が進む訳ではなくて
途中の道端で人が手を挙げたりするとやはりソンテウは停まる

降ろしてばっかりでは商売が成り立たないから
途中でもどんどん乗客を乗せていく訳だ


そうやって町をぐるぐる回るソンテウは
やはり他のタクシーに比べて時間がかかる

ただ値段はチャンマイのバスターミナルから中心部まで
トゥクトゥクが一人大体50バーツくらいなのに対して
ソンテウは20バーツで済む



バンコクなどの渋滞が激しい町などでは小回りの効くトゥクトゥクしか見かけないが
北の方の町ではソンテウは地元の人達にもよく利用されていている


大体中心部から離れているバスターミナル
都市間をバスでやってくる安旅行者はトゥクトゥクの半額以下のソンテウを使いたいので
よくターミナルで乗り合いを持ち掛け合って
ソンテウに乗り込んで弱点の発車まで時間がかかる所と
行き先を統一する事でスムーズにしようとする








僕達もパーイから一緒のバスに乗っていたドイツ人とソンテウを乗り合い
運転手側の早とちりからとんでもない所に連れて行かれながら
途中に乗ってきたアメリカ人に助けられて
何とか見覚えのある交差点までやってきて20バーツを払って歩き始めた


いつもならケチな僕達だからソンテウですら嫌って
数キロの距離を歩いたのだが今日はそういう訳にはいかなかった


宿にはアマラにスティーブ
そしてマラッカに続いてバンコクで再会したタダシさんがいるからだった


タダシさんはバンコクで別れた後
僕達はタイの北を回っている間にミャンマーに行きまたタイに戻ってきていたのだ

うまいぐらいに一日チェンマイで僕達のルートは再び交差した
そうであればやはり会わない訳にはいかない

パーイで到着予想時刻と宿をメールしておいた

のだがバスはやはり時刻通りにはなかなかいかないもので
遅れそうな僕達は途中の休憩所で一時間遅れる事をメールしたのだが
バスターミナルへの到着も予想より遅れソンテウを利用したのだ








ソンテウでのトラブルもあり余裕をみた筈の変更時間もぎりぎりで
殆どぴったりの時間にマルボロハウスに辿り着く

久し振りの荷物に小走りで息は少し上がっていた
そんな僕達の姿に中に居た人達が一斉に振り向く

オレンジ色の間接照明の中に
いつもの場所にいつもの影が出来ているのがすぐに飛び込んでくる



アマラとスティーブが
テーブルに一杯のビール瓶を前に座っていた



沢山の人の出入りがあるゲストハウス
一週間振りに帰ってきた場所には僕達の居場所はまだちゃんとあった

彼等はこの暗がりでもしっかりと僕達を認識してすぐに手を挙げてくれた



何と前回一緒に飲んでいる時に冗談のように言っていた
一週間後くらいに帰ってくるという事を覚えていて
前回と同じ部屋の鍵を
「もう綺麗にしてあるから」
と僕達に渡してきた













知らない所で知らない時に僕の存在がある人の中で生きていた事を知る時
僕はすごく幸せを感じる



何だろう

疑心暗鬼とまではいかないけれども
独りで居る時頭の中にいろんな人を想い浮かべるけれども
なかなか像を結ばなくなってくる

頭の中はどうしても青黒いフィルターに覆われていて
集中しなければすぐに輪郭を失ってしまう

日が経っていけばいくほど
自分が弱っていけばいくほど

白い靄のようなものまで現れてグレーの影でしか見えなくなってくる
そうやって一層孤独感を増していく



でも誰かの頭の中に自分が居た事を知るだけで
急に相手が僕の頭の中の靄からぐっと現れてすぐ近くにやってくる



信頼関係の第一歩


信頼の糧



だから出会いは一度キリでもしょうがない
二度目に出会う為にそのまま靄の向こうに行ってしまうのを探しに行く

初めての出会いとは違った
二度目での頭の中での出会い

図々しい僕はその信頼の糧を手に入れる為に
強引に人と再会を望むのかもしれない





でもそれ以上に優しい気持ちに包まれる

愛情のような


無条件の信頼を含んだ母性の本性とはこの事かもしれない












アマラの優しさは僕の中にあった無意識の緊張を一瞬で解き
僕達はすぐに部屋に行って荷物を降ろし
急に重くなった身体をそのままベットに倒れさせる



ただタダシさんは居なかった



アマラとスティーブによるとついさっきまでここで待っていたという



少し呆然とする感じで天井を見上げる






お互いこまめに連絡手段を取る事の出来ない状況にいる
どうしたってすれ違いはおきる
今確かに便利になったとはいえむしろ会える事がすごいようなものだ




でも




だからと言ってこのまま流れてしまう訳にはいかない



出会いは二度目から



出会いは瞬間
でも人生は瞬間で終わらない






タダシさんのゲストハウスを探しにマルボロハウスを出る


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Profile
    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
    latest update : 20120816
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