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ついに

飛行機に乗ると
その窓の中からは朝靄の中に霞むケアンズの町

それを囲むようにある山々
その足元は水墨画にでも出てくるみたいに白く消えていて

そしてさらにそれを囲むように
青々とした海
ついこの間潜ったグレートバリアリーフが

白い靄は海にも漂い
海と空の境目
その間に白いあやふやな空間を作り出している


見とれる事が出来る


カメラを手持ちのバックから取り出そうとするけれども
でもチャックを開ける所までやって
やっぱりやめてしまう




これから再びサーファーズパラダイスへ向かう


最近
移動する先には全く知らない場所
地図もろくにない
むしろ名前すらつい最近知った
そんな所を突き抜けてきた

そのストレスは
やはり気がつかない所で自分の中に溜まっているものなんだろう
そしてそれは色々な出来事によって何とかガス抜きがされるべきなんだろうけれども

ここオセアニアでの生活が長すぎたのか
その本来得ていくべきの新鮮な感動
それの効力が随分と弱まっていて



そんな自分にとって
次に向かう場所が勝手知ったる場所というのは


何と気が楽な事なんだろうか


その安堵感が
今までの少なからずのストレスを浮き上がらせる




飛行機の席に着くと
その安心感からか

折角予定を変更して久しぶりのサーファーズパラダイスへ向かおうというのに
込み上げて来る思いはどちらかというと今までの出来事であったり
この後どこで尚吾と愛二と落ち合うか
その後どうするか
そんな事ばかりだ




二人とは暫らく離れて行動する

朝ばたばたと待ち合わせの場所の打ち合わせをする

ある程度の日程を加味して
バンコクあたりで落ち合おうか

昔に行ったバンコクを思い出し
きっと鉄道を使って行く事になるだろう事を加味して
バンコクの中央駅の
その正面入り口入ってすぐにある
多分今でもあるだろうインフォメーションセンターカウンター
その前のベンチに26日正午に


そのインフォメーションセンター
前回タイに行った時によくその前を通り
友達がドレッドで目立つ髪形をしていたからか
それとも俺がタイ人に見えたのに
大きなリュックをしょっていたからか
顔を覚えて貰って
駅を利用する度にくだらない話をして

いってらっしゃい
おかえりなさい

を言う仲になった所
むしろ最後の日に泊まる所がまだ決まっていない
というと
家に泊まったらいいよって
すごいカバちゃんみたいなおしとやかな男性で
違う意味で警戒したけど
結局夕食までご馳走になってゆっくりとさせてもらった

そんな思い出の大事な場所



、、、なのに
今まで一回も忘れた事なかったのに

何故かその駅の名前が出てこない


二人に
うーん何だっけな、、
何とかポーン駅
チュラポーン駅
いや何かしっくりこない
ごめん何となくそんな感じ
とりあえず一番大きな駅で


何てすごく適当な事を

申し訳ない、、



そんな事を飛行機の席で
ケアンズを背にしながら考えてきたら
何とすんなりと頭の中に駅の名前が出てきた

尚吾とのやりとりを思い出す
自分の口がつっかえる筈のその場面で
何故か普通に自分の口からその名が出てきてる


そうだフアランポーン駅だ




飛行機に乗って今までの事を振り返る
沢山の出来事を振り返る

ある場所を立ち去る時

次の新しい場所に起こりうるであろう出来事を夢想し
そして今までの場所での出来事を振り返る


その振り返りは
頭が
ずっと生活してきた事によって整理できなかった
随分と複雑になったいろんな出来事を
自然に整理する為に組み込まれたモノなんだろうか


頭はすごいクリアになっている



そんな頭をしょって再び訪れる
サーファーズパラダイスはどのように迎えてくれるのだろうか






無事に途中のタウンズビルで乗り継ぎも出来
ブリスベンに到着する
そして電車に乗りバスへ
もう勝手知ったる場所
手段

飛行機に電車にバスに

あらゆる手段を使って何とかサーファーズヘ
何て感じでもなく
色々な手段を使いながら
長い移動時間も特にストレスに感じる事も無く

頭のすっきりが緊張を無くし
ただ乗り物に揺られ
そしてやってきた





もう日は傾き始めている


ただその赤い色に染まりながらも
そこはやはり見慣れた場所

地図を見る必要も無い
インフォメーションセンターを探す必要も無い
トイレを探す必要も無い
ネットが出来る所を探す必要も無い
電源を確保する必要も無い

足が勝手に動き出す





着いてから一時間もしなかった
街を懐かしく見回る
ビーチでたそがれる
それをする暇も無く
友達に会った

こっちに戻ってきて
なるべくみんなに会わないようにしようと思った
それはただの強がりで
会って何でまた戻ってきてるんだよって
言われたくないし
そしたらまた別れが待っているのだ

ただ現実的に用がある数人に会えればいい
そう思っていた

その数人に全員あってしまった


何て狭い街
そしてそれは同時にここで自分が生活していた
その証明でもあった


当然の如く殆どの人に戻る事を告げていなかったから
自分を見つけた友達は
こっちが恥ずかしくなるくらい
こっちはびっくりしてしまうくらい
大声を出して
そして自分を受け入れてくれる


みんなが自分を受け入れてくれて



随分と離れていた生活

みんなは当たり前だけれどもここで生活している
そこに招待してくれて

随分と口にしていなかった調理された食事
綺麗に片されたリビング
そしてみんなと語り合うとりとめも無い会話にお酒


素直に幸せを感じて



暖かい睡魔が自分を包み込んできて



今日はどこに泊まるかなんて決めてなかった
むしろ決める必要なんてないし

だってここはゴールドコースト
サーファーズパラダイス
天下に轟くビーチがあるんですから

いざとなったらそこで
夜の闇の中に白く光る柔らかな砂浜に横たわり
上を見上げると星が視界を埋めて
耳には心地良く繰り返される波の音が
優しい眠りを提供してくれる筈だ
車とは違って足だって伸ばせる
自由に寝返りも出来る

朝の太陽の光を感じて目覚めれば
迷いの無い一本の線が引かれた水平線から昇る
最高の朝日を眺める事が出来る


考えたらそれが最高の贅沢のような気がしてきて

間違いなくそれがサーファーズを満喫する事だなって
そんな気がしてきて


今日はビーチで寝ようと決断する



みんなの優しさに触れた
沢山のご馳走に出会えた
そしてこの場所に戻ってきた
その決断と結果

それに満足して


きっとこんな出来事ばっかりなら
絶対何か嫌な事が起きるだろうな
どか口にこぼす

ビーチで寝るなら折角ならカメラを持っていかなくては
サーファーズの写真をいっぱい撮らなくては
撮ってみんなに見せ付けてやらねばいけないしな

鞄を準備する手も随分と軽い


しかし


その手に



カメラが触れる事はついに無かった


サーファーズアゲイン

久し振りの独りでの旅立ち




色々な想いが積み重なって交差して
ここオーストラリアから遂に東南アジアへ向かうという
その直前に


最後に


最初の街


サーファーズパラダイスへ戻る事を決めた




そこには沢山のモノが詰まっていて
旅の始まりでもある大事な場所
大きな想いがパンパンになって爆発しそうになりながら
何とか保存されている


これから沢山の場所を訪れる
そして前へ進んで行く

行けば行くほどどんどんと離れて行き


そのサーファーズパラダイスは
自分の中に魔力を持ってこれから先も心の中に住み続ける事になる



その前に
その魔法を解く為に

定住して漬かっていたあの頃とは違う
前へ進みだした自分の身体をそこに投げ込んでみよう





ケアンズの空港で
シンガポールへ向かう二人
そしてここまでずっと旅を共にしたサトに手を振り

一足先に空港のゲートの中へ


気持ちの光

想いを伝えるのは何て難しいのだろうか





心がどこにあるかなんて
それですら大変なのに


碇を下ろしているつもりでも
常に世の中は揺れ動いていて
波は押し寄せる

周りに沢山の船が見えていても
気が付いてみたら
独りで荒波と戦っているかもしれない



波に煽られながら
想いは上下に揺さぶられる



想いを投げ出そうとすると
投げ出したその塊に向かって
沢山のモノが体当たりをしてくる






独りで大変な時
独りではどうしようもない時
誰かが必要な時


そういう時ほど周りは荒れ狂っていて
そういう時ほど周りから離れていっていて
そういう時ほど一人ぼっちだ




あの時すぐ近くに見えて安心していた船は
いつの間にかいなくなっていて








世界の中には沢山の世界がある
心の中にはもっと茫漠とした世界が
広くどこまでも真っ暗な世界が続いているような


途方も無い


しっかりとした光はすぐ足元にしか見えない




人は独りなのか
たまに見える先にある光
その光は本当に誰かの心なんだろうか

ピントの合わないその暗い世界に
ぼやけて光るその光に
想いを投げつける



ピントが合わない

届いたかどうかもよく分からない






ただ先にある光が
微かでも動くと


それだけで安心した気持ちになる



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    ふらふら何処かへ酒飲んで本読んで人と話してぼーっとして海に入って空飛んでバスに乗ってまたふらふら何処かへ、、何処へ?うーん。。とりあえずの試行錯誤継続鍛錬。

    2009年5月、日本を後にし、ゆっくりだけどそのうち加速予定。

    未熟ながらもなんとか自分の言葉で世界を書き起こしたい。ただいまその道中。


    name : LAN
    now : Quito ( Ecuador )
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